29日の武井壮さん『BACKSTAGE』の放送を見てくださった方、ありがとうございました!
近い人はもちろん、特に告知していない知り合いにも声をかけてもらったり、ツイッターやインスタのフォロワーも若干増えたり、このブログのアクセス数も上がったりして、テレビのお仕事は反響が大きいです(今回は箕輪厚介さんと一緒にゲスト出演した、というのも絶大でしたが)
テレビは意外と誰かが見ていて、私は活動する業界を「食」に限定していることもあり、テレビ出演することで次の取材アポが取りやすくなるのがありがたいです。
放送から1週間はTverで見られるので、まだ見てない方はこちらからどうぞ。クリックするだけで誰も見られます(4月5日23:29まで有効)→https://tver.jp/episode/70137013
突然テレビ出演が決まったときにやるべきこと
前回のブログにも書きましたが、SNSやインターネットの力で、今は誰にでもテレビ出演のチャンスはやってきます。まったく無名なあなたが「来週あのバラエティーに出る!」となることも大いにあります。
もし出演のチャンスがめぐってきたら……やるべきことをまとめます。
1. 依頼を受けたら「秒速で」OKの返事を返す
出演以前の注意事項ですが、あなたがジャーナリストやカメラマン、料理研究家、栄養士など個人で活動していて、突然メールやツイッターのメッセンジャーなどで出演依頼を受けたら、「即」返信することがなにより大切です。
本当にテレビに出てみたいと思っていたら、躊躇せず「大丈夫です」と即レスしましょう。なぜなら、制作チームは必ずあなた以外の誰かにも同時に複数声をかけていて、ほぼ早いもの順で決まるからです。
私はいままでにテレビ7回出演していますが、途中でナシになったものも含め、毎回メールをいただいて1分以内に返しています(スマホでメールやメッセージを随時受信できる設定にしています)。
後から「浅野さんが一番返事が早かったからお願いした」と言われることもよくあります。チャンスの神様の前髪は、目の前に降ってきた瞬間にガッチリつかみましょう。
2. 顔が明るく見える洋服(特にトップス)を着る
我々タレントではない文化人は「衣装はご自身で用意してください」と言われることがほとんどです。自前でテレビ出演に耐えられる服を選んで着ていかなくてはなりません。
非常に悩ましいですが、せめてできるのは「顔が明るく見える服=白や明るい色」を上半身に持ってくることです。新しい服を買いに行く時間があればベストですが、出演の依頼は直前で、買えない場合が多いです。このルールだけまず念頭においておきましょう。
もし買いに行く時間があれば、恥ずかしがらず、売り場で「今度テレビに出るんですが、そのための洋服を探しにきました」と売り子さんに伝えましょう。彼らもプロなので喜んで相談に乗ってくれます。
3. できればその前日か前々日に「1日断食」をする
大人で自分の体型やスタイルに自信満々、という人はまずいません。「もう少しやせたい」と常に思っていて、テレビ出演が決まったら「こんなに太っている自分がテレビに出て大丈夫か」と不安になるはずです。
しかしたいていの場合、時間もない。なので1週間や数日前から「焼け石に水」的なダイエットを行うわけですが、それだと今一つ効果が見えません。
そこで、私がおすすめするのは「丸1日断食」です。出演日の前日、または前々日に思い切って、水か白湯(さゆ)だけで丸1日過ごしましょう。お酒をよく飲む人は休肝日にもなり、顔のむくみも取れて一石三鳥です。
1日断食の効果は大きく、どんな人でも「(断食前の姿より)シュッと」します。当日着る服もすんなり入り、ちょっとだけ自信を付けて出演に臨めるのでメンタル強化にもなります(実は私は1年前からこの「定期断食」を続けています。いろいろ効果絶大なのですが、その話はまた今度……)。
4. 「ヘアスタイルと靴」だけはコストをかける
素人は洋服同様、ヘアメイクも自前です。なので「芸能人でもないし、自分でやっちゃえばいいや」という人がほとんどだと思いますが、メイクと、さらに髪型はもっと大事です。女性も男性も、「出演用」のヘアメイクを当日プロに依頼しましょう。
自分の行きつけの美容院が予約できればベストですし、アトリエはるかなど、安くイメージ通りに仕上げてくれるヘアメイクのサービスもあります(男性にも対応)。
また、靴は足元ながら意外と映るので重要です。
以前ある食の受賞イベントで、石田純一さん+著名なシェフ約10人が同時に壇上に上がる、というシーンを長時間取材したのですが、石田純一さんのピッカピカの輝くローファーと、シェフたちの、あまりお手入れされていない靴との対比がとても気になったときがありました。
靴だけは、できるだけ新品を購入するか、最低でもよく手入れして磨き込んであるものを履きましょう。
「テレビ用の靴」というものはないので、新調しても履き続けられるので無駄になりません。また靴は洋服より時間がかからずさっと購入できると思います。
5. 「ギャラ(出演料)が発生するか」必ず確認する
「ノーギャラでいいから、とにかくテレビに出たい」という人ならいいのですが、個人事業主である私は、成果給で仕事をしているため、出演料の発生しないご依頼は辞退するようにしています。
「〇〇という企画に合うお店をリストアップしてもらいたい、でもギャラは発生しない、あなたの名前も番組中に出せない」
「すみません、それだと私自身が協力するメリットが見えないのですが?」
「そうですよね、失礼なご依頼とはわかっているのですが……」
「???」 というやりとりをしたことがあり(しかも日本国民全員が知っているテレビ局からの依頼!)開いた口がふさがらず……。
本当に自分が今売り出し中で、テレビに出ることそのものが「宣伝=ギャラ」になると思えるならいいのです。でもそうでないなら、プロの大人一人がそのために数時間〜1日拘束されるわけで、見合うものはもらわないとおかしい。
文化人枠なので高額ではないですが、働いた分だけきちんと出演料を払ってくださる局や番組はたくさんあります。誠意ある対応をしてくれる相手を、きちんと見極めましょう。
6. 【出演当日】「ワンワード」で決める
あなたが出演したら、何らかの番組でその道のプロとしてコメントを求められると思います。その際、絶対に念頭に置かなくてはならないのは「ワンワードで決めて言い切る」、この一言に付きます。食のプロのコメントとして言うならば、
「最近、ビーガンやベジタリアンが注目されているので、この『野菜だけカレー』はヒットすると思います」 「今、味と同じくらい料理の見た目のインパクトが重要視されているので、インスタ映えする点は素晴らしいです」
など。
テレビ出演1、2回目の頃は、本当にこれができず 「一般的にはそう言いますが…」 「そういう料理人も中にはいて…」 「最近そういったブームも一部では流行り始めていて」 など、弱め&逃げ腰な言い方しかできず、何テイクもしていました。
しかしテレビでは、決まった時間内に、番組を見た人に刺さる(ふーんと思わせる)プロのコメントを入れたいので、逃げ腰の弱い言い方ではテロップも立てられず、使えないのです。
「いろんなケースがあるんから私がそこまで言っちゃまずいよね」と怖がらず、自分の意見としてはっきり言い切りましょう。
いかがでしたか?一昔前はほんの一握りの人や、偶然でしか回ってこなかったテレビ出演のチャンス。意外と来月、来年、あなたにもその機会が回ってくるかもしれません。参考にしてみてください。
元テレビ朝日記者でコンテンツプロデューサーの鎮目博道さんのyahoo記事「もしあなたがテレビに出ることになったら覚えておいてほしい10のルール」も勉強になるので合わせて読んでみては。