こちらへのアップが遅くなりましたが、この夏、久しぶりに書籍の仕事をしました。
2019年7月26日発売の「おいしい無印良品。」(株式会社G.B.)です。
私は単独の著者でなく、料理家やシェフなど「食」に関わるプロの方たち10名で制作。これが自分のパートだけでも結構ボリューミーなお仕事で、6月頃はいろんな取材の合間にこの本の原稿を書きまくり、スタバにはよくお世話になりました。
『おいしい無印良品。」はこんな内容
この『おいしい無印良品。』は全5章構成で、名前通り「丸ごと1冊、無印の食品について書いた本」です。
・カレーや『チョコがけいちご』、『不揃いバウム』、ペットボトルのお茶類、調味料など、無印を代表する食品の誕生秘話を紹介するパート
・シェフや料理家など食のプロたちが、それらを使ったマイレシピを紹介するパート
・無印の社員さんに聞いた、食品の開発の流れやデザインのこだわりを徹底解説したパート(私が担当)
と、いう流れになっています。
要はこれを1冊読めば、ムジラーでなくても、誰よりも無印良品の食品について詳しくなれる本です(笑)
ちなみに「ムジラー」というのは無印の大ファンの人の総称。日本人ではみんな「無印」と呼びますが、海外では「MUJI」がブランド名なんですよね。
社員さんへのインタビューは無印愛1万ボルトあああ
無印良品の世界旗艦店、「無印良品 銀座」に行くと1階が食品売り場になっており、壁面にぎっしり並んだお菓子、レトルト商品、お茶、調味料などの数の多さに圧倒されます。
本に全部書きましたが、これを無印では食品開発チームたった5人で担当し、毎年毎シーズンものすごい数の新商品を開発しているとインタビューで聞き、驚きました。
さらに食品メーカーだと当たり前の「マーケティング部門」が無印の社内にはない、という真事実も驚きで。
「無印のマーケティングチームは、どうやってあれだけ世の中にヒットする商品を毎年生み出しているんですか?」と私が聞くと、
「他の会社がどんな商品を作っているか、いま世の中で流行っているものをうちもマネして作ろう、というのは無印は得意じゃないんですよね。私たちは『こういうものがあったらより便利だよね、嬉しいよね』と思うものを常に探しているだけで…」とさらっと言われていて。
そうは言っても国内457店、世界517店舗(2019年2月時点)も展開する日本有数の巨大メーカーで、これだけうまく行くってビジネスの奇跡的な成功例なのではないでしょうか…マーケティングチームはないけれど、社員さんの強烈な無印愛が、ヒット連発につながっているんだなあ……と取材をしながら思ってしまいました。
いつのまにかファンに
無印のメイン顧客層は40代女性だそうです。そのど真ん中の私も、もちろん文房具や収容用品を生活にたっぷり活用してきましたが、食品はそんなに買ってない…というのが現状でした。
しかし、今回の取材で食品開発チームのパッケージやデザインの細部のこだわりを知り、またユーザーには体に良く便利で、なおかつ野菜農家など生産者のロスも減らすような原料を足を使って探して使う、という姿勢にも感銘を受けてしまい、すっかり無印食品ファンになってしまいました(笑)
子供のお菓子、自分のつまみ、毎日使うお茶、疲れて料理する元気がないとき用に常備するレトルト類など、家のストックに無印良品は欠かせないです。
まずは本を、お手に取っていただけたら嬉しいです。書店と、無印の大型店舗にもあります!