体によいイメージで人気の玄米。
家で玄米を炊くときは圧力鍋を使う、という方が多いですが、焦げやすくないですか?
いろいろ試行錯誤の末、絶対焦げずにもちもちに炊ける方法をやっと見つけたので、ご紹介します!
圧力鍋は料理好きに必須の便利ツール
おでん(特に大根)やビーフシチュー、カレー(特に牛すね肉のような硬い肉を使うとき)を作るのに、圧倒的に早くて便利な圧力鍋。
2013年に購入し、本当に便利に使ってきました。圧力鍋で白飯を炊くと適度なおこげができておいしくて。
私が使っている圧力鍋はこちら↓↓ フィスラーの4.5Lです。
鍋単品でも買えますが、ガラスぶたは作った料理を冷蔵庫に入れて保存しておくとき、案外便利なのでセットで買った方がいいです。ふたのサイズがちょうどよくて、圧力鍋以外のほかの鍋にもシンデレラフィットすることが多く、うちでは大活躍。
圧力鍋で玄米を炊くとなぜか焦げやすい
そして本題の、玄米も圧力鍋を使って炊いていたのですが、玄米の場合、尋常じゃない割合で底一面が焦げちゃうのです。
焦げ自体は食べられないレベルではないんですが、それでも毎回「おこげ:焦げてない部分=7:3」くらいの割合になってしまうので、5歳の子供も一緒に食べることを考えると、どうなのかと…。
私が玄米を炊くときのレシピはこちらでした。
ーーー 【材料】 玄米 3合(4〜6人分) 水 700ml(3と1/2カップ)、塩少々
【作り方】 玄米を水洗いして5分間ザルで水切り。圧力鍋に分量の水と塩を入れてふたして強火にかける。IHなら最大の12ぐらい(IHでは最大にしないとピンがいつまでたっても上がらないので)。
シュンシュン音がして圧力がかかったら(ピンが2本線まで上がったら)、火を弱め(IHなら8〜10くらい)20分加熱。そのまま自然放置。 ーーー
よくある基本レシピだと思うのですが、どーーーやっても焦げるのです!
絶対焦げない基本の分量とレシピ
そんなある日、仕事相手の編集者Nさんから「買いすぎて消費しきれないから食べて」ととても上等な玄米5キロ(2.5キロ×2袋)をいただきました。
しばらくこのレシピで食べていたのですが、玄米が残り半分くらい来た頃「こんないい玄米を、焦がしながら食べ続けていいのだろうか」と疑問に思い。新しい圧力鍋レシピを模索し始めました。
そして、絶対に焦げず、さらにもっちもちに仕上がる究極のレシピに出会えたのです!!
有元葉子さんのこの本(P.247)に出ていたやり方!
有元葉子さんは食材でもレシピでも、ベストを究極に突き詰めるタイプの方(著名な料理研究家はみんなそうかもしれませんが)。ツナ缶や野菜の使い切りなど、食材があまるといつも参考書のように活用させてもらっていましたが、「あ、玄米の炊き方もある!」とマネしてみたら、これが最高においしくて!
原文から要点だけ抜粋し、私が撮ったプロセス写真も入れて転記させていただきます。
ーーー 【材料】 玄米 3カップ(600ml) 水 800ml(4カップ)
【作り方】
玄米を洗って圧力鍋に入れ、分量の水を加える。ふたをして強火にかけ、シュンシュン音がして圧力がかかりはじめたら(ピンが上がったら)、そのままの火加減で2〜3分加熱し、火を弱めて20分加熱。
そのまま5分間自然放置し、ふたに水をかけて圧力を抜き、20分蒸らす。
ーーー
炊き上がった玄米をしゃもじですくってみて、「うわー!!」と声を上げてしまいました。まったく底が焦げてない!!
さらに食べてみて感動。お赤飯のような、ほどよい弾力ともっちもちの食感。
もちもちの玄米と、シンプルな梅干しとのりとの相性が泣けるほどウマい…。1/3くらいそれで食べて、残りはTKGに。日本人で良かった(泣)
加熱時間や水の量を微妙に変えただけで、玄米がこんなにおいしく感じるとは。有元さん、ありがとうございます!
ホウロウ鍋より圧力鍋
ちなみに玄米を炊くツールとしては、圧力鍋のほか、鋳物ホウロウの鍋(ル・クルーゼやストウブなど)もあります。
私はル・クルーゼとも20年くらいの長い付き合いで。この新・圧力鍋レシピを知ってから、あらためて玄米をル・クルーゼでも炊いてみました。
ル・クルーゼの公式レシピ通り、2回炊いてみたのですが、水を少なめ、時間を少々短めで調節しても、圧力鍋特有の「もっちもち」感は出ませんでした。
玄米は圧力鍋の方がマッチするのかもしれません。
圧力鍋を持っている方、持っていても玄米は毎回焦げてしまう、と悩んでいる方、ぜひこのやり方、試してみてください!