フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

[レシピ]忙しいけど健康的でおいしい家ごはんを食べたい人にビビンバは最適

毎日めっちゃくちゃ忙しいけど家できちんとごはんを食べたい、それも健康的でおいしい料理。 そういう人に最適だなと思うのがビビンバです。 しかも「いろんな作りおきの集合体」なので、ばらして単品でおつまみとして食べたり、別の料理にしたりもできるのも忙しい人には便利。 韓国料理ですが、にんにくを一切使わないでもおいしくできます。

何種類かの「ナムル」を組み合わせて作る

ビビンバは何種類かの「野菜ナムル」の集合体。 今回は大根・にんじん・きゅうりのナムルを使ったけれど、もやしやほうれん草でもいい。

ナムルの基本はごま油+炒りごま+塩・こしょう。以上。

何種類もナムルを作るのは意外とめんどうじゃない。 レシピがすごく簡単だから。 きゅうりは加熱せず、細切りにするだけであとはごま油、ごま、塩こしょうと和えるだけ。 大根やもやしのように加熱する野菜も、「さっと塩ゆで」するのが理想だけれど、レンチンでもいい。

ナムルは単品で「おつまみ」としても食べられる(冷蔵保存4日OK)

いいところは、「ナムルだけ」を先に作っておけること。 日持ちします。 冷蔵保存4日くらい。 仕事が終わって「あ、冷蔵庫にもやしのナムルあった」と考えながらは帰るのは、なかなか楽しいもんです。

野菜ナムルに、炒り卵と甘辛く炒めたひき肉を添えて完璧。

野菜とごはんだけだとさみしいので、炒り卵とひき肉炒めだけがんばって作る。(すぐできる) これで完璧! でもひき肉炒めも、厳密には作りおきできます。

普通はコチュジャンだけど、XO醬も合う。

ビビンバ XO醬

全部をひと皿にもりつけたら、コチュジャンを添えるのが王道。 でもコチュジャンって常備してないおうちの方が多いのでは? 我が家は豆板醤は必ずあって、甜麺醤はときどきあって(担々麺をよく作るので)、でもどちらも合わないのでこの日は、使い切れなくて残っていたXO醬を入れた。 そうしたらXO醬に入っている、干しえびなどの海鮮の風味がとても合ってびっくり。

食べる前に、ぐるぐるよく混ぜてね。

ビビンバ まぜる

家だと気にせず、思いっきり混ぜられる(笑) 野菜、卵、肉、いろんな食感と旨味が重なって、本当に満足です! 夕飯なら、ごはんを思いっきり減らしても。 いろんな栄養があるせいか、炭水化物少なめでも満足できるのがビビンバのいいところ。

詳しいレシピです

「ビビンバ」<1人分>

ビビンバ <材料> 野菜のナムル(下記) 各適量 ごはん 茶碗1杯分 油 大さじ1 コチュジャン(あれば) 大さじ1 ※XO醬もおためしください! *野菜ナムル(きゅうり、大根、にんじん) 作りやすい分量 きゅうり 1本 大根 10cm分 にんじん 1本 ごま油・炒りごま・塩・こしょう *炒り卵 卵 1個 うまみ調味料 1ふり(お好みで) 塩・砂糖 少なめにひとつまみ *ひき肉炒め 作りやすい分量 合いびき肉(豚のみ、牛のみでも)200g 酒・しょうゆ・砂糖

<作り方>

*野菜ナムルを作る(前もって作りおきしてもよい。冷蔵保存4日) きゅうり・大根・にんじんはそれぞれ細切りにする(大根・にんじんはそれぞれラップに包み、電子レンジ600Wで1分チンする)。別の小ボウルに入れ、ごま油・炒りごま各大さじ1、塩・こしょうをよく混ぜる。※大根だけ、好みでしょうゆ少々を入れてもよい。 ※もやしは同様にラップでレンチンし、流水にさっと通してから味付けしてください。

*炒り卵を作る ボウルにすべての材料を入れてよく混ぜ、フライパンを熱して油を温め、やわらかめの炒り卵を作る。元のボウルに戻しておく。

*ひき肉炒めを作る(前もって作りおきしてもよい。冷蔵保存4日) 卵のボウルをさっと洗ってふき、フライパンを熱して油をひかずに合びき肉を炒め、全体に火が通ってきたら酒小さじ2、しょうゆ大さじ1、砂糖小さじ1を加えてまぜ、汁気が飛ぶまで炒める。 ※作った1/3量のみ使うので、残りはオムレツに混ぜたり、おにぎりやチャーハンの具に。

<仕上げ> 器に温めたご飯をよそい、ナムルと炒り卵、ひき肉炒め(1/3量)を盛りつけ、最後にコチュジャンかXO醬を適量のせる。