フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

たった「1個」のラビオリの粋さにやられました…ブラッセリー ポール・ポキューズ(銀座)

■銀座で用事があったついでに「銀座ブラッセリー ポール・ポキューズ」で、ちょっと豪華なひとりランチしました。「いやいや贅沢だけど、いろんな味を体験しておくことが原稿書くときの蓄積にもなるし」、なんて胸の中でつぶやきながら(でもこれ、結構ほんとにそうなのですよ~)
■ランチはアラカルトとランチコース2種類。
A:リエット+メインディッシュ+デザート 2,000円
B:リエット+前菜+メインディッシュ+デザート 3,500円

…これまた迷うところなのですが、以前、ワインスクールで友達になった有名フランス料理店のマダム(私と同い年なのです)に、「フレンチのコースは一番高いコースを頼まないとソンですよ」と教えてもらったことがあり。「せっかく来たし」「ランチだし」と、またまた胸中つぶやきながらとBコースをご注文なり~ヽ( ´ー)ノ
■メインとデザートはプリフィックスなので3品の中から選べます。

Photo ■まずリエット到着。カレー風味のきいた鶏もも肉のリエットとオリーブオイル、バゲット。いやもうこのバゲットのカリもち感に最初からやられました。高級フレンチのパンってどうして例外なくこんなにおいしいんだろ…リエットは口の中でクリーミーに溶け、カレー風味ですが飲み込む最後にふっと香る程度で本当に上品。

Photo_2 ■前菜はコース共通のフォアグラ風味の栗かぼちゃのラビオリ 白トリュフの香りを付けたムースリーヌソースカプチーノのようなふわふわの泡ソースがかかり、ラビオリは下に隠れています。
■でね、「ラビオリ」と聞いて私はかまえていたのです。餃子や焼売など「皮状の粉モノ」に目がない典型的日本人体質ではありますが。ラビオリは、毎回1個めを食べるときはおいしい!と感激するものの、一皿の中でいくつもいくつも食べているうちにすごくくどくなり。あまり好きではなかった。

Photo_3 ■ところが、よ!スプーンですくうと、またまた上品にもたった「1個」(でも大きめサイズ)のラビオリが出てきたのです。これまたほどよく熱々で、甘~いかぼちゃの味わいとトリュフの香りが吸い込むように味わえて、しかも1個なのでまったくしつこくない!この辺で脳内からとろとろ快感物質が出始めた(≧∇≦)

Photo_4 ■メインは軽くニンニクの香りを付けたタラのポワレ 香草風味のベアルネーズソース。これもおいしかったさぁー。ベアルネーズソース(やや酸味のあるバターと卵黄のソース)と、ポワレした(粉を付けずに焼いた)しっとり白身のタラとの相性、もう最高♪
■ダイエットの基本「外食のコース時に自分でコントロールできるパンはなるべく控える」も、もちろん念頭にはあったのです。でもソースがおいしくて。パンでぬぐって、お皿に残らないくらい食べてしまいました。ちなみに「ソースが皿に残ってないくらいパンに付けて食べきってくれる」というのは、料理人からすると、とても嬉しいことだそうです。前に取材で聞きました。

Photo_5 ■最後はデザート。りんご好きなもので、迷わずタルト・タタンで決定。バニラアイスも付いてました。それほど大きくないですが、カラメルが濃厚で、満足~\(^ ^)/

Photo_6■また適度なボリュームでちょうどよくおなかに収まり、3500円だったけど、ココロの幸せ感としては5,000~6,000円分くらい満たされた感じです。女性同士のゆっくりしたいランチなんかには絶対いいと思います!あまりに満足して思わずカード会員にもなってしまいました。会員登録は無料で、毎回ポイントが付き、ポールポキューズ各店ほかグループ内のひらまつやASOでも使えるそうですよ。

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ラッセリー ポール・ポキューズ銀座

http://www.paulbocuse.jp/ginza/

場所:銀座マロニエゲートの10F
TEL:03-5159-0321

土日祝 11:00~(L.O.)21:30
平日ランチ 11:00~(L.O.)14:30
平日ディナー 17:30~(L.O.)21:30
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