フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

大人も「好き嫌い」が治る?春菊の鶏そぼろがけサラダ

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■ある夜、すき焼きをして余った春菊を活用したレシピです。「春菊の鶏そぼろがけサラダ」。生の春菊をそのまま食べるサラダだけど、鶏そぼろが薬味とオイスターソースなどで甘辛く、強めに味付けるので、春菊のクセの強さをイイ感じに相殺します。

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■出すときは鶏そぼろを小さい器に入れて添えて、食べるときに全体にかけるときれいにサーブできる。

■春菊って子供の頃はまず苦手な野菜の王道(?)で、人によってはトラウマが残って大人になってもなかなか克服できない、難しい食材の一つではないかと思う。一応食べられるようになっても、「苦いけど体によさそうだから」と頭で考えながら無理やり食べるというか。
でも春菊の食べにくい部分って「茎」にあるのです。すき焼きもサラダも、茎からやわらかい葉っぱだけをつんで使うと、クセや苦味がぐっと抑えられてわりとおいしく楽しめます。
春菊嫌いな人はこの「葉摘み技」、ぜひ一度やってみてください!

■子供の頃からの好き嫌いは治すのが難しいよね…いまでこそ料理の仕事をしているけど、わたしは子供の頃いっぱい嫌いな食べ物があって、それを周りの大人が無理やり食べさせようと、「これ食べないと大きくなれないよ」とか、「こんなおいしい味を知らないのはもったいないよ」とか「いつまでも子供ねー」といろいろ言われて強制されるのが本当に苦手でした。
一度食べて、恐ろしく「まずい!二度と食べられない!」という恐怖体験があるから苦手になるのであって…子供時代は理屈では食べられないのです。
大人がやってあげるべきことは、理屈による説得ではなく、調理の工夫。にんじんをパウンドケーキに入れてお菓子にしてもいいし、生のトマトが嫌いな子は塩ふって水分出して甘くソテーにするとか。ピーマン嫌いな子は、肉詰めフライやさらにチーズかけてオーブン焼きにしたら、“体から”そそられるのではないか。一度食べて「おいしい!食べられる!」という成功体験が一度できたら自信も出るし。春菊レシピを久しぶりに作って、思ったのでした。

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「春菊の鶏そぼろがけサラダ」
《材料 2~3人分》
春菊 1/2束(葉だけをつむ)
鶏ひき肉(もも) 150g
にんにく・しょうが 各1片(みじん切りに)
玉ねぎ 1/4個(みじん切りに)
ごま油・みそ(赤みそ)・砂糖・酒(できれば紹興酒)・オイスターソース・しょうゆ・豆板醤(好みで)
深めのフライパンにごま油を熱し、ねぎ・しょうが類を香りが出るまで炒める。ひき肉もさっと炒めて酒大1をふり、砂糖大1、オイスターソース・しょうゆ各少々、赤みそ大2、豆板醤(好みで。入れなくても)ごく少量を入れて、鶏肉にやや水分を残す程度まで炒めて火を止める。春菊に鶏そぼろを添え、温かいうちに食べる。
※葉をつんだ後の春菊の茎はラップ保存して洋風スープのだしとして煮込んで使ったり、きざんでガーリック系パスタの具などにも。

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