フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

トマト、ケイパー、ベーコンのスパゲッティ

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■またまたケイパーを使ったスパゲッティ作りました。連日続いてすみません(^-^;
(過去記事&レシピ)
ほぼ野菜だけなのに美味すぎる、イタリアのプッタネスカ(オリーブ、ケイパー、アンチョビのトマトパスタ)」
レシピ:(缶詰で作る)ムール貝とケーパーのトマトパスタ

■今日はベーコンが1枚だけ入っているので、プッタネスカのようなベジメニューではないです。でもベーコンの味わいよりもケーパーの濃厚さの方が勝っているくらい。酸味、ほんのり感じる苦味が、トマトとの相性が抜群によいのでしょうね、すごく満足できるソースです。
ワインが(昼から?!)飲みたくなる味です。いや、飲んでどうする?(゚ー゚;

■でもこのパスタ、ベーコンがなかったら、入れなくてもいい。実はケーパーもなくても…。トマト水煮缶とにんにく、オリーブオイルだけでも十分おいしかったり?!イタリアンは不思議です。


■少し前、白金のイタリアン「アガペ」の真中陽宙(まなか・あきお)シェフのこのレシピ本「PASTA ―基本と応用、一生ものシェフレシピ100 」を見ていたとき、「フレンチはいつまでも完成しない料理(ソースが複雑なので)、逆にイタリアンはいつどの段階でやめても完成する料理」とあって、なーるほどー、とすごく納得したときがありました。
シンプルなトマトソースパスタを作ろうとしたけれど、にんにくと唐辛子、オイルを入れた段階で、トマトソースを入れるのをやめたら「アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ」になるわけです。

■にんにくすら入れず、ゆでたパスタにオリーブオイルやバター、チーズをからめるだけでも成立する…昨日のジョエル・ロブションのような最高級のフレンチも繊細で魅力的だけど(「日本で『世界一のサービス』とフランス料理体験記@恵比寿ガストロミー ジョエル・ロブション」 )、「いつやめても成立する」イタリアンのユニバーサルさもまた強烈な美食です。
あれ、実はこれって「究極の手抜きOK料理」とも言える?(^-^;
美しさのある手抜き料理を目指したいですね。

「トマト、ケイパー、ベーコンのスパゲッティ」一人分約508kcal __2
【材料:2人分】
・パスタ 160g(1.7mm程度の中太タイプ)
・にんにく 1かけ(つぶす)
・ベーコン 1枚(1cm幅に切る)
・ケイパー 大さじ1(約20粒)
・市販のトマト水煮缶(ホールタイプ 缶入り400g) 320g(ボウルに入れ手でつぶす)
・赤唐辛子 1本(半分に折って種を抜く)
・オリーブ油 大さじ1と1/2
・塩 適量

作り方
パスタのお湯をたっぷり沸かし始めます。にんにくと唐辛子、オリーブ油をフライパンに入れ、香りが出るまで弱火で炒めます(ここでパスタをゆで始める!)。ベーコンを入れて脂を出すように炒める。トマトホールを入れ、強火で2~3分煮る。その間にケイパーの水気を切り、トマトソースが半量くらいまで煮詰まったら、ケイパーを加えてまぜながら少し煮てゆで上がったパスタとよくあえる。塩、こしょうで調味。

ダイエット&調理のヒント
◆パスタは一人80gとたっぷりながら、オイルは控えめなので安心レシピ。
◆パスタのゆで湯1Lに塩小さじ1がおいしい分量。
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