こんにちは、フードライターの浅野陽子です。
みなさん、毎晩オリンピック見てますか?
興奮してテレビを見ながら、ついつい余計なものを食べたり飲んだりして「あれ、お腹のあたりがまずいことになってる……」なーんて、感じている頃ではないでしょうか?
楽しいイベントには「食」がつきもので、どうしても食べすぎてしまいます。
今回は食べることが仕事のフードライターの私が、日々実践している「食べすぎても太らないメソッド」をお伝えします。
ゆるいカロリー計算や、なんとなくの栄養知識ではやせない
ダイエットや「やせる」というテーマは永遠の人気コンテンツで、私も過去に何度もメディアに記事を書き、自分で研究もしてきました。
10年近く前に妊婦さん向けのレシピ本(『妊婦食堂』ダイヤモンド社刊)を大学病院の医師たちと、女子栄養大学のダイエットクリニックの先生と一緒に作りました。
そのときは「カロリーが体重を減らすためのすべての主軸だ!」と思っていました。
しかし、それは一般の忙しい大人には当てはまりません。
定期的に通院し、プロの栄養士から栄養指導も受けられる妊婦さんはよいのですが、カロリーの知識がない普通の大人が、どれほどアプリなどを駆使しても、厳密に管理するのは無理。
特に難しいのはお酒です。
妊婦さんは生理的に飲む気が失せるので管理も可能ですが、体調的にお酒を禁止されていない人が、アプリと自分の意思で、カロリーでコントロールするのは難しいでしょう。
私も一時期かなり厳密にアプリを駆使してやっていましたが、疲れてやめました。
やせることを究極にシンプルに考えると、ベストは……
前置きが長くなりましたが、私がここ2年半実践している「食べすぎても太らない」方法は「定期的に食べない」こと、つまり断食です。
週1回だけ、わざと取材を入れない日を設定し、朝から夜まで水だけで通します。
フードライターの先駆け、山本益博(ますひろ)さんもご著書で「普段食べることの連続なので週1回は夕飯をとらず、ワインだけ飲んで寝てしまう」と、プチ断食を習慣にしていることを書かれていましたが、私がやっているのはもっとシンプルに1日実践する方法です。
時々「いやー、今日は無理!」と途中で食べてしまう日もありますが、2019年2月から始めてもうすぐ2年半になるなか、失敗した日は8回(8/125)くらいです。
断食は本当にシンプルで、細かいカロリーやら、「この1食には炭水化物や脂質が」、などと一切考えず「朝起きてから寝るまで今日は食べない」を実践するだけなのでとてもラクです。
そしてその日はお酒も飲みません。
朝から食べ物を摂らないと、お酒も飲む気がしなくなります。
すると、普段からお酒をやめられない人は、必然的に休肝日も設けられるのです。
翌朝はプレーンヨーグルトと果物で復食し、昼はドカ食いせず、夜も軽め(野菜スープやサラダ、味噌汁、豆腐料理など野菜・豆製品だけで完結、お酒はあり)にしましょう。
翌日以降は食べすぎに注意して普段の食事に戻し、また週1回断食を繰り返します。
デメリットよりメリットを知ってほしい
2年前からこの週1断食を実践するようになったのは、文藝春秋社のベストセラー「月曜断食」を読んで「なるほど!」と思ったからでした。
月曜断食(通称「月断」)のメソッドに感激した私は、非常にストイックに実践し、40 代半ばにして割と楽に9キロの減量に成功したのですが、やせたこと以上に、断食で体調がよくなったことにとても感激しました。
具体的には
・よく眠れるようになる
・美肌になる
・腸の調子がものすごくよくなる(もともと便秘体質ではなかったのに、です)
・断食をした翌日以降、ストレスがなくなる
と、体調面でのメリットが非常に多いのです。
特に効果を感じるのが「腸の調子のよさ」です。
断食の当日か翌日、お通じがあると「自分の体(内臓)がすっからかんの、空っぽ」になったのがわかります。
「食べすぎて苦しい」「あー、食べなきゃよかった」という、いやーな大人のあの感覚と、真逆のすっきり感が訪れます。
これは本当に快適。月曜断食OGとして2020年の1年間、公式アンバサダー(NO.17)も務めてしまいました。
食事リセットは令和の大人の新常識?
2年半前から週1断食を実践するようになってから、友人知人、おそらく200人以上(?)今日書いた断食のメリットを伝えてきました。
みんな非常に興味は持ってくれるものの、実際に実践した人は、私の知る限り3人だけ。
ほとんどの人が「丸1日食べないなんて絶対無理」「耐えられる自信がない」と試してもくれません(笑)
でも人生100年時代、自分の体を長持ちさせるには、定期的なリセットが絶対必要だと思っています。
サステナブル(持続可能)が令和の新常識になっている今、自分の体も定期リセットにすることが、本当の意味でもサステナブルではないでしょうか。
興味を持った方、ためしに明日1日やってみてください。
1日で体がリセットされる実感が得られるのではと思います。