スウェーデンVIPツアーの夕食アテンド、続きです。
東京で2泊したのち、彼ら一行は京都へ。
そして翌日また戻って、私の仕事も後半再開となりました。
どうしても1回本物のお寿司を体験してもらいたいと思い…しかし、
たいていのお寿司屋さんは欧米人、しかも私含め18人のグループ客なんて受け入れてくれない。
そこで、いろいろ考えあぐねた結果、ここしかないっしょ!というお店を選んだのですが…
これが結果として大成功!
ご主人も外人客に慣れている方で、伝統的な江戸前寿司ながらも
外人にも受けそうなコース内容を考えてくださり、私がそれをあらかじめ英訳して
彼らに配って、寿司ディナー、スタート!
職人さんの仕事に、真剣に見入るスウェーデンの方々。
特に手前二人はスウェーデンの一流レストランのオーナーと、そのトップシェフなので
職人さんたちの手元を、一瞬も見逃すまいと見つめているようでした。
ちなみにこの方が、今回の仕事を私にオファーしてくれた
スウェーデンの田崎真也さん(と私が勝手に呼んでいる)、ホーカン・ニルソンさん(下)。
昨年ドイツワインの国際ジャーナリスト招待取材にそれぞれ呼ばれてドイツで知り合い、
1年間メールでやり取りしてきましたが、本当に紳士的な、いい人です。
この日の寿司はホーカンさんの好みにドンピシャな上、
グループの方々も
大変満足していたので、彼もゴキゲン。私もほっと、一安心です。
そして最終日は、ホーカンさんの大リクエストの一つであった、
虎ノ門のNOBUへ。
ホテルオークラの南館の裏にあります。
各国大使館が多い場所にあり、またNYの本店やミラノの支店など世界各地で絶大な人気があるNOBU、
金曜日のこの日も、欧米人でごった返しておりました。
ツアー最終夜ということもあり、またNOBUの雰囲気も気に入って
ディナー始まりから上機嫌な我がゲストたち。
皆さん、毎回お箸を上手に使いながら食べ、ワインを飲んでます。
というより、彼らがフォークとナイフを使っているシーン、私は今回1回も見なかったかも??
彼は日本人が思っているずっとずっと多く日本のことをよく知っている。
包丁も「菜切り」や「三得」がどう違うのか語れる人さえもいた(ちなみにその人は会計士)。
「お箸は使えますか?」
「豆腐を知ってますか?」
という質問自体も、もはや古いのかもしれません。
メインディッシュの「黒毛和牛のサーロインステーキとフォアグラのソテー テリヤキバルサミコソース」。
かなりこってり、甘辛風味で食べるステーキ。
ゲストたちには大ウケ。
シメの寿司。
「シェフ厳選寿司プレート」。
と、我々が盛り上がっているところに、なんとなんと、NOBUレストラングループ創設者であり、
オーナーシェフのNOBUさん本人が偶然、お忍びで来店!!
これには、さらに我がゲストたちが大興奮!
一斉にみんなNOBUさんに駆け寄り、当日用の持ち帰りメニューに、サインまで求めるスウェーデン人も。
NOBUさんは彼らにとって神様みたいな人(!)だそうです。
そして私も便乗。
わー。世界のNOBUさんと、貴重なショット!!
そして彼らは翌日、スウェーデンに帰国しました。
私は、今回の初コーディネーション仕事がなんとか成功したとひと安心するとともに、
お祭りのようだった一週間が終わってしまったことに、ちょっとさびしい気持が。
また来てほしいものです。
そして私も都内のレストラン、もっと食べて勉強しようーと強く思った1週間だったのでした。