フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

「アメリカ3大BBQ」を六本木で体験!

皆さん、連休いかがお過ごしですか?

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ちょっと時間が前後しますが、先日、食メディア関係者向けに開かれたアメリカの食文化を知る会、「フーディーズトーク」にご招待いただいたときのことです。今回のテーマはアメリカのBBQ」について。

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Img_1376場所は乃木坂の住宅街の中にある隠れ家的レストラン「Kimono wine bar & Grill」にて。

Img_1383 会の主催者は東京在住のアメリカ人フードプロデューサー、ローレン・シャノンさん。原宿の人気一軒家レストランFUJIMAMAS(フジママズ)」の総支配人を経て、現在は新しいアメリカンレストランの経営のほか、車での移動式BBQデリの運営も準備中。FUJIMAMAS、20代からよく行ってました。なつかしい…(>0<)

私自身フード業界には約15年と長くいるし、食に関する熱い思いはそれなりに持っている方だと思っていましたが、ローレンさんの意欲的でエネルギーあふれるトーク、お仕事ぶりには本当に感激。この日もたくさん、刺激をいただきました。

Img_1387ローレンさんのプレゼンテーションが終わった後は、ワインを飲みながら試食タイム。アペリティフは「アボカドのとんかつ風フライ(衣が軽めということらしい・笑)」に、

Img_1392優しくマイルドな味わいのアメリカンコールスローサラダ、

Img_1395お米を使ったスパイシーな前菜。見た目よりかなりピリ辛です。でもおいしい。「スパイシージャンバラヤ」風の味わい。

Img_1398そしてメインのBBQ!肉は自家製のソーセージ(中央)含む3種類。写真を撮り忘れてしまいましたが、同じく自家製のバンズ(ロールパン)を二つに割り、豪快にさっきのコールスローや好きな肉をはさみ、ソースをたっぷりつけてがぶり。うーん、アメリカっぽい!ソースはトマトとビネガーを使った、コクと甘みのあるオリジナルBBQソースなど2種です。

Img_1400この肉ですが、バーベキューと言えども単純に「焼いた」のではなく(それはBBQではなく英語で「グリルした」という別料理になるのだとか)、数時間前に下味をまぶして仕込み、8~10時間、肉の部位によっては20時間以上(!)もかけて、炭のとろ火でじっくり焼き上げたもの。肉はたしかにかみしめるほど味わい深く、とても奥行きのある味です。わかりやすく言えば、日本の「焼肉」よりも「ベーコン」や「燻製肉」に近い感じ。伝わるかな??

日本人にはアメリカ由来のフードと言えば、マックやケンタッキー、クリスピークリームドーナッツなど「ファーストフード」のイメージが強烈で、アメリカ料理=短時間、あまり手をかけてない、という印象が強いですが…なにせ広大なスペースに多様な民族が集まっている国、同じくらい多様な料理のスタイルが実はアメリカにはあります。

今回のBBQ一つとっても、実はアメリカBBQ3大名所」と呼ばれる3つのスタイル(カンザスシティースタイル・カロライナスタイル・テキサススタイル)があるのだそう。一番有名なのはスパイスを肉にまぶして焼き、トマトベースのソースをかけるテキサススタイルですが、使う部位、調理利用、ソースにそれぞれ明確な違いあり。日本の郷土料理もそうですよね。同じ「すし」でも江戸前寿司、岡山のばら寿司など、とてもひと言では言い切れないくらい多様です。

食の業界も長いけど、私とアメリカの付き合いも、20歳で初めて渡米してからかれこれ20年近く。しかしまだまだ知らないこと、知りたいこと、たくさんあるのだと気づいた日でした。ローレン、主催者の皆様、ありがとうございました!※下の写真はデザートです。かわいいピンチョス風フルーツ&ナッツ(o^-^o)
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写真と同じBBQメニューを、移動式デリにて都内・東京近郊を周回しながら販売中。
このマークのトラックを見つけたらぜひチェックを!

Bulldog BBQ(ブルドッグバーベキュー)

http://www.bulldogbbq.jp/
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