フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

トマト缶を買うときは/なすと豚ばら肉のトマトスパゲッティ

_blog_2■トマト水煮缶とグリル焼きにしたなす、豚ばら肉でスパゲッティを作りました。
本当はさらにベーコンを加え、アマトリチャーナというイタリアの定番パスタにしたかったのだけど、ベーコンがなく。
前夜の鍋の残りで少量あまっていた豚ばら肉を使用。塩をきつめにふって30分ほどおき、さっと洗い流して自家製即席ベーコン風?にして作った。

■豚の甘み、ソフトな脂肪分の口当たりがトマトの酸味と溶け合ってなかなか(o^-^o) またドカンと肉を使うのではなく、「ちょこっとだけ」入れるのが効いてます。我ながらよいアイデアでした。
豚ばら肉、ダイエットには避けたい食材1位くらいだけど少量なら、たまにならOKでしょう。

■だんだんパスタの精度が上がり、自分で作る良質の塩とオリーブオイルを控えめに使った軽いパスタメニューが大好きで(^-^; 日中、あらゆる街で見かける「1000円パスタランチ」をとても食べる気になりませぬ。
自分で作ればポルチーニとか生ハムとか相当な高級食材使っても、ぜーったい一人分1000円かからないし・ ・ ・

■いやね、お店で食べることの利点はもちろんあります。新しい味に出会えるし、また夜の客単価15,000円くらいの高級イタリアンで出すパスタメニューは、家庭とは別物の「作品」。

有名シェフのトマトソースパスタやボロネーゼ(ミートソース)、何度も取材したことがありますが、出来立てを試食するともう、しばし沈黙。パスタの「かかとが立った」ような素晴らしいアルデンテ、さまざま食材の旨みが舌から脳天に徐々に昇ってくるような味わい・ ・ ・ 何年経っても忘れられません。
一級品を、お金と時間を使って「芸術鑑賞」すると思って食べるとよいのですよ。

■ところでトマト缶の選び方。
私はトマト缶をいつも常備するようにしています。選び方は国産メーカーのもの、イタリア製、だいたい100~200円で買えるので、ブランドは好みのものでよいと思います。
しかし選びたいのは「ホール」タイプ。「カット」タイプもあり、楽だからとカットタイプを選ぶ人が多いと思いますが、同じ値段ならホールを買いたい。
工場で煮ても実がくずれなかったトマトだけを厳選し、缶に詰めて出荷している。それだけでも「選ばれたものをいただく感」があるじゃないですか。

■そのホールトマトを使う際は缶からボウルに空け、清潔にした手でよくもみもみ、手動でくずします。ひと手間だけどこうすることで味わいが上がるから不思議。カットタイプではやりがいがない。ホールで試してみてください。

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