フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

日本のバレンタイン風景「松・竹・梅」を見て…

■皆さま、今日はバレンタインです。朝から粉雪もちらちら降り、曜日もばちっと金曜日に重なって、なかなかロマンチックなバレンタインです…って、口では言ってももはやそれを「ロマンチック」とまったく感じない30代後半(*_ _) さみしい(笑)

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■さて、一応わが夫にはあらかじめチョコレートを買い、プレゼントしました。先日、混むのがいやだからかなり早めに行った百貨店のチョコレート売り場の風景に、あらためて驚愕(゚0゚) 
各ショップ「いつ売るの?今でしょ!」戦争が激しく、まあ当たり前なんですが…。

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■つい、売り場を徘徊して、「楽しむよりマーケティングリサーチ」してしまうわが身の悲しさよ(^-^; だいたい、大手有名ブランドはどこもざっくり言って松・竹・梅(?)の3商品展開してました。
→トリュフかチョコレート 4粒入り/約1,200円(価格は手頃だが見ため非常にさびしい)
→同 6粒入り/約1,800円(見ためはよさそうだがこれでこの値段高くない?という印象)
→同 10粒入り/約3,000円(贈り物としてのボリューム・見ためはこれで十分完璧、でも待って、冷静に考えると…「チョコ1粒が板チョコ2枚分」の値段よ、とつい自問自答)

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■もうね、この値付け、素晴らしいです。だいたい、働いている大人なら、竹か松を買います(笑) いや、外で買うお菓子は高いのです。でもこの時期ならではの超強気の価格、そして本当に、「食べる宝石」のようにデコレーションもどこまでも美しく完成された、バレンタイン仕様のチョコレート。すごい、これぞ日本の大成功キャンペーンだな、とあらためて感心したのです。

■バレンタインもそうですが、去年の12/25の夜には、デパ地下でクリスマスケーキ3000円を帰宅ラッシュにもまれながら買う行列を見て感動し、12/30は近所のスーパーで、1本1500円(!)×ちゃんときっちり2本(紅・白)を買うシニアの方々を見てまた感動しました。

■「くだらない」「なぜみんな一斉に同じものを買わなきゃいけないんだ」と批判する人も大勢います。
しかしバブルだろうと不況だろうと、「この時期なんだからこれを必ず買って食べるものなんだ」という慣習を信じ、消費を実行するこの日本人の生真面目さにこそ、やっぱり日本の豊かな経済循環があり、世界のほかの国に突出して豊かな生活があるのだと思いました。自分もその真面目な日本人の一人であることが誇らしい。
なんだか話がそれちゃいましたが…皆さま、素敵なバレンタインをお過ごしください。
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