英ロンドン発、東京に住む外国人や、来日する海外観光客向けの情報を集めたメディア『TimeOut TOKYO(タイムアウト東京)』に特集記事を書きました。
『Time Out』のOut=出かける、の意味で本来は食、遊び、イベント、音楽ライブやコンサートなどの「東京でのお出かけ情報」を紹介するメディアなんですが、こんな状況なので暫定的に『Time In』にメディア名も変更。
外出自粛期間も延長になり、「おうちで楽しめる何か」に関する情報を掲載しています。食ジャンルを担当する私には、初の「巣ごもり」特集記事でした。
おうちでトップシェフの料理をまねしてみよう
最近ではオンライン飲み会だけでなく、「オンライン料理会」(動画で共有しながら、みんなで同時に同じレシピで同じ料理を作って楽しむ)を始める人もいます。
大人がこれだけ長い期間、人と会わずに自宅にい続けるのだから、ある意味自炊に挑戦するには100年に1度の貴重なチャンスとも言えます。
初めて包丁を握ってみる、という人はもちろん、ある程度料理慣れしているけれど「なんとなく作り慣れたレシピしかやってない」人も、数ランク上のレベルに挑戦してみるのも、今は時間があるからやりやすいですよね。
そんな人に向けて発信した記事でした。
とてもまねできない?なにか一つでも裏技を感じてもらえれば
私はフードライターの仕事で、「人気店を紹介する」という取材がほとんどですが、時々「人気店のレシピを紹介する」という取材も受けることがあります。
レシピというものは不思議で、同じ料理をまったく同じ材料・分量・手順で作っても、違う人が作ると違う料理になります。人気店のその味は、誰にでも出せないのです。
なので店もレシピを公開してくれるわけですが、シェフ(プロの料理人)が毎日10人、20人単位で作るレシピを家庭でも「2人分の量」に再現するレシピ文面に落とし込む作業は難しい。
シェフと並んで厨房に張り付き、数時間作り方を見て質問もして、なんとか原稿を作ります。が、毎日家のキッチンに立ち、かなりな料理好きの私も「家でプロみたいに作るのはなかなか難しいな」と悩むことが多いです。
一方で、「なるほど」と思わされるテクニックというか、ちょっとした技みたいなものも取材で毎回感じます。
たとえば、以前あるミシュラン店でシェフから聞いた、「僕はパスタを湯から引き上げるときに、絶対にトングやザルは使わない。ベストは日本の長い菜箸。パスタのゆで湯は『おいしいだしの固まり』。ゆで上がったパスタを菜箸で少量ずつ手早くソースのフライパンに移すのが、最もゆで湯が適量で加わり、パスタともうまく絡まる」といったプチ情報。
それ以来、私もまねして家でやっていますが、今回のシェフの動画からも、そんなエッセンスを感じ取っていただけたらと思っています。
紹介しているのは最近ワイドショーなどで出ずっぱりのSioの鳥羽周作シェフをはじめ、テレビや料理誌でおなじみのトップの料理人ばかり。和・イタリアン・フレンチ・中華と全ジャンルあり、全部無料で見られるのはお得だと思います!
長い自粛生活に疲れてきたら、ぜひ参考にしてみてください。