フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

[コラム連載]『NIKKEI STYLE』(日経電子版)の記事「串に刺さない焼き鳥」の記事を書きました

毎月1本コラム連載中の『NIKKEI STYLE』(日経電子版)。

「グルメクラブ 話題のこの店 この味」というコーナーで、いまホットな食のトレンドや人気店について紹介しています。

最新記事は2020年3月29日に公開された「チキンソテーと違う『串に刺さない』焼き鳥の味わい」という記事です。

串に刺さない、でも味は焼き鳥

焼き鳥と言えば、串に刺さったものにかぶりついて、ぐいっと歯で引き抜いて……という工程が頭に染み付いていますが、「刺さないで焼いて食べる」のが最近の新しいスタイル。

串に刺さない理由はいろいろあり、それは日経の記事を読んでいただきたいのですが、その刺さないスタイルの繁盛店2店を紹介しています(写真も毎回自分で撮っています)。

1. 新橋 焼肉鳥 鍋肉鳥 gg(やきにくどり・なべにくどり・じじ)

新橋駅烏森口(ニューしんばしビルのある出口)から徒歩3分。

小さい店が密集した飲み屋街のビル2階にあり、見つけにくいのですが、お店内部はすっきりして居心地がよい雰囲気。カウンターに、寿司店のように鶏肉の部位がずらりと並んでいます。

「焼き鳥」をオーダーすると、こんな風に美しく盛り付けられてきます。

それをお客さんが客席で自分で焼くシステム。フレッシュ感、肉のジューシーさ、口に入れて噛んだときのプリプリの弾力。本当に見た目通りで感動。

さらに焼肉屋店のように、自分で自由に味付けして楽しめるから、店名が「焼肉鳥」なのです。

塩、コショー、七味、山椒など一般的な焼き鳥の調味料セットもちゃんとありますが、このオリジナルの自家製タレがまたおいしくて、楽しくて!

右手前から時計周りに『レモンネギ塩醤』『生姜パクチー醤』『香味梅紫蘇(ウメジソ)醤』『辛みそネギ醤』の4種。

ちなみにこちらのお店は「焼肉鳥」のほか店名にある「鍋肉鳥(なべにくどり)=鶏肉を使ったすき焼き鍋」も名物。甘辛いタレでぐつぐつ煮込み、ふわふわの卵液で食べる鶏すきも最高です!

焼き鳥と全く違う味なので、焼き鳥を食べた後でも案外食べられちゃいますよ!

新橋駅前の飲屋街にあり、外から見ると女性や家族連れは入りづらいですが、お店のある二階に上がると店内は別空間。とても清潔でくつろげます。禁煙、子連れOKです。

「新橋 焼肉鳥 鍋肉鳥 gg(やきにくどり・なべにくどり・じじ)」 お店のFBページはこちら。 (「新橋」駅 徒歩3分)

2. 焼鳥 ひらこ/西麻布

串に刺さない焼き鳥、もう1軒紹介しました。

西麻布の大人向けグルメエリアにあるちょっとハイエンドなお店「焼鳥 ひらこ」さん。看板もなくて最初は躊躇しますが、実際はすごくオープン。

席が空いて入れば、一見さんでも店長と知り合いじゃなくても、誰でも予約・利用できます!

ここも串に刺さず、店長さんが厨房内で炭火で絶妙に火入れした鶏肉をお客に提供する店。宮崎県の地鶏、飛来幸(ひらこ)鳥を使用しています。こちらはモモ肉。

コース1万円〜(税・サ別)、日本酒ペアリング6,000円〜で、店長おすすめのペアリングと一緒に地鶏のおいしさを堪能。これは砂肝です。

ここの焼き鳥はジューシー!というより、むっちり、筋肉質で旨味の強さを味わうもの。

人気だというコース最後の「親子孫丼」。通常かつおダシなどで作る親子丼で、こちらは「飛来幸鶏のだし汁」を使っていることからのネーミングだそう。

ふんわり甘いあの親子丼の味と濃厚なダシ、最高でした。

焼鳥 ひらこ東京メトロ千代田線「乃木坂」駅 徒歩7分

 

日経の記事「チキンソテーと違う『串に刺さない』焼き鳥の味わい」に詳しく書いてありますので、読んでくださいね!