ついに来ました!Googleアドセンスからの招待状。ある一定のPV数に到達し、ブログとして収益が出はじめた人に、支払いの手続きに進むためのお手紙です。
ITにくわしい人から見れば、まったく大したことではないし、金額もスズメの涙。なんだけど、新卒から出版業界にどっぷり20年、まさに四十の手習いでITやブログ運営をひっしに勉強してきた身としては、感動です(T_T)
今日はブログ運営と、本業のライターの話を少し書きます。
ブログで稼ぐ論は、世間で言うほど簡単にいかない
去年の9月にココログからWordPressに引っ越しして1年3カ月。そこから毎日かかさず記事を更新し続け…というわけではなく、いやになって放置したり、また改心して有料講座(けっこう高い)取って勉強したりをくり返してきました。
「ブログで稼ぐ」と検索すると、「ブログ立ち上げ3カ月めで月収40万到達」とか「産休中にはじめたブログであっという間に会社員時代の手取り月収を抜いて、会社もやめた」とか景気のいい話がどんどん出てきますが…
そんなに、簡単にはいかない
です。
はっきり言って、最初は出ていくお金ばっかり。何もやってないのに、こんなにかかっちゃってどうするの、という「???」が頭にぐるぐるしている時期が長らく続きます。くわしくはこちらを。
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自分の作品が「フロー→ストック」に変わるのは楽しく刺激的
「ブログで稼ぐ」のはたいへんで、そうそう簡単にはいきません。しかし、ライターで原稿を書くのとはちがう楽しさや、ブログなしでライターをやっているだけでは得られない、無限の広がりが確実にあります。
ライターをしていると、一生懸命書いた記事でも本や雑誌が発行されたらどこかに流れていってしまい、それを見なかった人は、「私が書いた」という軌跡を見つけるのが非常にむずかしい。
でもブログなら、検索でいつでも見つけられるし、海外にいる人にもすぐ教えられます。記事の発行時期や、読んでもらう人と私の地理的距離は無関係なのです。
この、自分が書いた作品(という言い方は好きではないが)へのリーチが容易で、なおかつ、流れていかずたまっていく「フローからストック」になることが、とても楽しいと思いました。
想像を越えたご縁が突然やってくる
私は、いろいろ書いているとおり、イタリア料理やワインなど海外の食がとても好きです。
ブログを書いていると、イタリア大使館での料理イベントやフランスのワインやお茶の発表会など、自分が好きなことへのお誘いがたくさん来ます。
ココログ時代からテレビ出演や講演のご依頼も来るようになって驚きました。ライターはあくまでも「取材対象が主役」であって、自分の個性や考えは表に出してはいけない。でも自分自身の意見を言える場を初めてもらえて、衝撃的でした。
さらに、自分は相手を知らないけれど、相手の方はブログを読んで私のことをある程度知ってくださっているので、初対面でも話が早い。
知人のライターさんたちは「原稿料の出ない記事なんて書く気がしない」とみんな言っていましたが、「ブログで発信することは、一過性の原稿料以上に、大きなものを得られるのでは」と思いはじめたのが5年くらい前です。
WordPressになってから拡散力が加速
上に書いたとおり、無料のココログから、設定はオール自由だけど非常にむずかしいWordPressに変えてから、一年くらいの忍耐期間を経て、一気にPVが上がりました。
PVと一緒にユニークユーザー(UU/アクセス数ではなくサイトの訪問者の数)も上がります。訪問者数が月間2000人を越えてから、「あの記事すごく面白かった」「役に立ちましたよー」といろんな人に声をかけてもらうようになりました。
声をかけてくれるのは、よく会っている人、しばらくぶりの人もふくめみんな私の知り合いです。でもサイトの統計を見ると、ブログの再訪問者は2割で、検索で私を初めて見つけた新規の読者は約8割。
月間1500人以上の未知の人に、私の考えを知ってもらっているのはちょっと怖くもありますが、新しい出会いも今後生まれる可能性があるわけです。
*発信したもの勝ちの世界、なんだけど…*
いろんな人に「ブログやった方がいいですよ!」と言っているけど、なかなかみなさんむずかしいようです。
でも紙メディア出身の私には、その気持ちもよくわかる。私がやっているのはITの世界で本当にごく初歩のことなんだけど、わからないところで生活している人には、ITの人には簡単なことでも、めちゃくちゃむずかしいので…
ブログの収入が、ライターの平均月収を越えたとき、やり方をまとめて伝えたいと思います。
参考図書です↓勝間さんのブログ論。2013年版だけど、初版は文庫で2009年に出ていて、いまのブログブームの10年近く前に、個人のブログによる影響力をここまでわかっていたことに驚きます。
ブログのシステムもさらに便利に変わっているので、ちょっと現在では合わない部分もあるけれど、考え方としては変わらないことが多いので、これからブログで一旗上げてみたい!という人は参考に。