食の取材歴19年のフードライター。食のトレンドや仕事メモを書いてます。イタリアンと魚が特に好き。

遺伝子組換え食品の生産現場へ(前編)

Photo_5■ちょっと時間が前後しますが、まだ暑い盛り、遺伝子組み換え食品の生産現場(つまり畑)を取材に行ってきました。普段は一般公開していない日本モンサント㈱の研究用の農場(圃場=ほじょうといいます)の記者向け見学会です。

Photo■東京駅で集合し、モンサントの広報の方の説明を聞きながらバスで向かうこと約2時間。茨城県の河内に、完全に隔離された環境で遺伝子組み換え食品を研究用に育てています。

■ちなみに日本では現在、遺伝子組み換え食品を一般に「売るために作っている」企業はありません。研究用に栽培しているのがモンサントや大学の研究室など数か所。そしてここからが大事なポイントですが、日本は栽培はしていないものの、年間に1,700万トンもの遺伝子組み換え作物(トウモロコシや大豆など)を輸入している国。日本で1年間に作られるお米は800万トン。

■つまり、日本で毎年作るコメの倍以上の遺伝子組み換え作物を他の国から買っている。そうしないと、コンビニ、スーパー、デパ地下で24時間毎日便利に買える、日本の食事情が回らない仕組みになっている。まずこの事実を知らないと、単純にいい悪い、好き嫌いは語れないと思います。

Photo_2■なんで遺伝子組み換え作物を買わないと、日本の食は回らないのか。それは後で詳しく書くとして、畑見学のようすを。東京からバスで移動し、モンサントの河内農場に到着しました。

Photo_3■完全に管理された農場なので、菌や異物の侵入を防ぐため全員専用の長靴に履き替え、身支度を整えます。熱中症防止の帽子も装着。

Photo_4■モンサントの担当者の方の説明を聞きながら、畑を見学。トウモロコシの畑です。

Nongm_2

Nongm
■「GMO=Genetically-Modified Organisms(遺伝子組み換え作物)」のこと。Non-GMO、つまり遺伝子組み換えを「していない」トウモロコシ。

Gm_2■そして隣にある、遺伝子組み換えをしてあるトウモロコシの畑。
Gm■「害虫に強い」遺伝子を1個、入れた種で育っているトウモロコシ。どちらも畑の見た目は一緒。

Photo_6■しかし、実をもいで皮をむいてみると…

Non■非遺伝子組み換えトウモロコシは、とにかく虫がつきやすい。
Photo_7■何本か取っても、どれも虫がはっている。

Non_2■虫に食べられることでカビも発生。虫がつくと商品にならないので、どうしても農薬を多く使うことに。トウモロコシの場合、「皮をむいてみないと虫に食われているかわからない」のが商品として難しいところ。

Gm_3■一方「害虫に強い」遺伝子組み換えをしたトウモロコシ。きれいです。どうして害虫に強いのか、というと「害虫が少しかじっただけで死んでしまう」遺伝子を新たに組み込んでいるから。死ぬ、と言っても毒を埋め込んでいるわけでなく、虫の胃腸のカベを壊すような遺伝子だそうです。

Photo_8■こう聞くと「人間はそんなものを食べて死なないのか?」と思うのだけど、虫(アルカリ性)と人間(酸性)では体の構造が違い、害虫の胃腸を壊す遺伝子(たんぱく質でできている)は、人間が食べると胃の中の酸が分解・消化して、普通の食べ物と同じように排せつ物にしてしまうのだそう。
まだまだ続くのですが、とりあえず今日はここまでを。

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