食の取材歴20年のフードライターです。日々レストランとレシピを探求中です。イタリアンと魚が好き。

遺伝子組み換え食品の生産現場へ(後編)

昨日の続きです。取材では昨日書いたトウモロコシ畑の他、遺伝子組み換えの大豆の畑も見学しました。
Photo_2 ■大豆は虫対策ではなく、雑草対策のための遺伝子組み換え大豆というものがあります。モンサントの担当者の方が立っている背中側が通常の非遺伝子組み換えの大豆畑、正面側が遺伝子組み換え大豆の畑。

Photo_9■何が違うかというと、強い除草剤(植物を枯らす薬)がかかっても元気に育つ、という遺伝子が入っています。モンサントが出している、日本でも30年以上使われている「ラウンドアップ」という雑草除去剤、これにとても強い大豆。ラウンドアップ自体は一般の人が普通に買える、劇薬ではないアミノ酸系の除草剤。

Photo_3■非遺伝子組み換え大豆畑に、ラウンドアップをかけた畑。植物は枯れてしまうので、このように元気がなくなり、大豆も育たない。

Photo_4■でも雑草なんて、薬に頼らず自分で引っこ抜けばいいのでは?と思うところ。で、非遺伝子組み換え大豆畑を、除草剤も何もかけず、放置した畑。もさもさに雑草が伸び、どこに大豆があるのかわからない状態になってしまう。これを見ると、手作業で抜くのはさすがに難しいと思ってしまう。

Photo_5■そしてこれがその「ラウンドアップをかけても枯れない=除草剤耐性」の遺伝子を組み込んだ大豆畑(手前。奥はトウモロコシ畑)。薬をかけてもぐんぐん成長し、逆に雑草だけはきれいに除去された畑。

Photo_6■畑の中をかき分けて見ても…

Photo_7■大豆だけが育ち、雑草は枯れて残っていない。

Photo_8■大豆の実はこれ(赤い円の中)。枝豆の形です。ちなみになぜ薬をかけてもこの大豆だけが生き残れるのかというと、新しい遺伝子を一つ加えることで植物特有の「成長の経路」が変わる。他の植物(雑草)は薬をまくことで経路が遮断され、枯れるが、遺伝子が組み込まれた大豆は異なる経路を通る。このことで成長が阻まれることなく、成長し続けるという仕組み。

Photo_10■この大豆があれば、
・農家の人が楽になり、経済効率が上がる
・「雑草が生えるのを防ぐためにあらかじめ畑を耕す」という作業が不要になる→トラックの燃料や、耕すことで発生するCO2が減って、地球環境にもよい
というメリットがあるそう。

■こう見ると、農業や生産者の立場に立つと、遺伝子組み換え作物、食品の必要性はあると思うようになりますが、「食べる側」としては、まだ抵抗感が強い人の方が多い。しかし昨日書いた通り、個人レベルで好き・嫌いを語る以前に、もうすでに日本は遺伝子組み換え食品の大量輸入国にすでになっている。「世界から遺伝子組み換え食品をたっぷり買っている国」なのです。

■食糧足りてるのになんでよその国からわざわざ買わなきゃいけないのか?
また「私は納豆、豆腐は『遺伝子組換えでない』というものしかスーパーで買っていない」という方も多いと思います。次回以降は、この現状について書きたいと思います。

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