食の取材歴19年のフードライター。食のトレンドや仕事メモを書いてます。イタリアンと魚が特に好き。

さらに、遺伝子組み換え食品について考える①

2回連続で書いた遺伝子組み換え食品についての話、私なりに思うことを書きたいと思います。ちなみに私がある日食べたポテト(700円)。とろりと溶けたチーズが載った、ファーストフードのチェーンよりは少しお高めの商品。

■私の推測ですが遺伝子組み換え食品は最低2つは使われています。
・ポテトを揚げる油(遺伝子組み換え大豆またはなたねで作った油)
・チーズ(遺伝子組み換えのエサ=トウモロコシを食べた牛から採ったミルクで作ったもの)

■日本では、油やチーズ(原料のミルク)が遺伝子組み換えだったとしても、表示する義務は現在はありません(JAS法)。納豆などと違って油用にすりつぶしたり、家畜のエサにするとDNAやたんぱく質が分解され、もとは遺伝子組み換えなのかそうでないのか、科学的に調べる方法がないからです。

■調べる方法がないのにどうして遺伝子組み換えだと断定できるのか。それはポテトの「値段」です。非遺伝子組み換えの油やチーズは超プレミアム価格の原料なので、それらで作った商品は人件費や家賃などさまざまな経費がかかる外食店では、たかだか数百円では提供できないからです。

■日本は「大量の遺伝子組み換え食品を他国から買っている(輸入している)国」だと2回の記事で書きましたが、ではその割に見かけない理由は、
・輸入トウモロコシは大部分が畜産(牛、豚など)の飼料(エサ)になっていること
・輸入大豆・なたねは大部分が油(サラダオイル)になっているから
特に現在スーパーなどで出回っている油の97~98%は遺伝子組み換え大豆だと言われています。

■ちなみに日本のトウモロコシ(エサ用)とナタネの国内自給率は0%、大豆は6%です(農林水産省食糧需給表より)。肉を食べる人は、遺伝子組み換え食品も食べてしまっているのです。ただし昨日も書きましたが、動物は人間と同じく、組み換えた遺伝子(=たんぱく質)は胃腸でを分解・排泄してしまうため、肉の中には残りません。

■私がいま、一番強調したいのは、そういう現実があるのに、知っている人が知らない人に伝えないのがいけないということ。現在は遺伝子組み換え食品は、すでに日常に入り込んでいるけれど、それでも嫌な人は超プレミアム価格の完全非遺伝子組み換えを選べるようにしてほしい。比較・選択できる仕組みが、流通でも外食でもまったくないことが問題だと思います。

■もっと知りたい人にはこの2冊がおすすめです(画像をクリックするとリンクに飛びます)。


「遺伝子組み換え食品との付き合いかた」元木一朗・著


「やさしいバイオテクノロジー カラー版」芦田嘉之・著

しかし私を含め理系以外の人には、これらを読んでも根本のところ、結局どうなるのか、というところはわかりません。ただ概要を人には説明できるようになり、、いい、悪いの議論のスタートラインには立てると思います。
次回以降、この話題、もう少し続けます。

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