食の取材歴20年のフードライターです。日々レストランとレシピを探求中です。イタリアンと魚が好き。

さらに、遺伝子組み換え食品について考える(最終)

■遺伝子組み換えの話、そろそろ終わりにしたいと思いますが最後。ずっと「非遺伝子組み換え食材はプレミアム価格」と書いてきました。その根拠について。

■日本で大豆、菜種(ナタネ)、飼料(エサ)用トウモロコシの自給率がほぼゼロであることと、毎年大量に遺伝子組み換えの大豆や菜種を輸入していることを考えると、輸入大豆や輸入菜種で作ったサラダ油で、普通の価格で買えるものはほぼ遺伝子組み換えであると考えられます。外食で使っているもの含みます(超高額なもの、あえて表示しているものは除く)。Photo■ある日、地元のスーパーのサラダ油売り場でこのようなものを見つけました。ごく普通の住宅街のスーパーです。理研の「国産大豆油」。日本初、というのは国産大豆100%使用についてなのか、非遺伝子組み換えなのかわかりづらいですが、あえて「非遺伝子組み換え」と明記してある油、初めて見ました。

■ついでにサラダ油の価格も調べました。上記のもの含め、すべて同区・同エリアにある、価格帯も同じ2軒のスーパーで売っていたものです。

A社:サラダ油(食用菜種油) 1300g 400円(31円/100g)

A社:サラダ油(食用菜種油) 1000g 299円(30円/100g)

B社:サラダ油(食用菜種油) 1000g 299円(30円/100g)

C社:サラダ油(食用菜種油) 1000g 299円(30円/100g)

D社:サラダ油(食用菜種油・食用大豆油混合) 1350g 478円(35円/100g)

A~D社は、サラダ油のテレビCMをよくやっている有名な会社。同じ100gで比較すると、サラダ油の単価はどの会社もほぼ同じです。

■対して、先ほどの写真の「非遺伝子組み換え」明記の油の値段。
理研:大豆油(非遺伝子組み換え・国産大豆100%使用)500g 598円 (120円/100g)

また後日、別の米澤製油というメーカーの「非遺伝子組み換え」と明記された油を見つけました。
米澤製油:菜種油(非遺伝子組み換え菜種使用) 1400g 1050円(75円/100g)

A~D社のサラダ油が遺伝子組み換えかどうかはわかりません。理由については「さらに遺伝子組み換え食品について考える①」を参照。しかし「遺伝子組み換えでない」とあえて明記してある商品と比べると、2.5~4倍の差。

■食材の原価率は一般的には35%が適正という外食業界。たとえばランチのかつ丼セットを1000円で売るには、材料費は350円以内に抑えないと商売にならないのです。ランチの味にダイレクトにひびく豚肉や米は上質なものを使うものの、あえて高価な非遺伝子組み換えの油を選ぶのでしょうか…。

■しかし連日書いていますが、世界の食糧事情や24時間好きなものが買える日本の便利すぎる食環境を考えると、遺伝子組み換えだからよい・悪い、を単純に言い切れない状況になっています。

■ただ日常的に使っているサラダ油一つ、このように一生懸命調べないと自分がどんなものを食べているのかわからないのが現状。この状況をもっとクリアにして、消費者が自分の食べたい商品を、自分の予算に応じて自由に選べる仕組みになってほしいなと思うのです。
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