フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴25年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話を紹介するブログ。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

食の業界でアジア最大級の展示会【 FOODEX JAPAN 2025】へ今年も行ってきた!

食限定の取材歴25年、フードライターの浅野陽子です。

今日は「FOODEX JAPAN2025」に行ってきたレポートです。

毎年3月始めの4日間行われるこの展示会(今年は3月11日〜14日)。食の業界で知らない人はいません。

わたしが行ったのは小雨が振り続ける寒い日でしたが、1日で2万人が来場。

4日間の来場者総数は7万2000人、世界74ヵ国・地域から2,930社出展したとのことで、相変わらずすごい規模と迫力でした。

今年は開催50回目の記念すべき年

毎年幕張メッセだったのが、近年は会場がビックサイトに。

FOODEXには1999年の会社員時代から、ほぼ毎年行っています。今年は記念すべき開催50回目。わたしはこの半分を見てきたことになりますね。

結構歩き回って疲れるので、「今年はどうしよう……」と悩むけど、取材で必ず行くことになる。

食の最前線が見られて、何かしら得るものがあって、やっぱり行ってよかった、と毎年思う。そんな存在です。これからも、足腰が立たなくなるまで行くのでしょう。

今年はいろいろ新しかった!


www.youtube.com

今年はいろいろシステムの刷新がありましたね!まず入場券がQRコードになり、一般入場もプレス登録も、めちゃくちゃラクになりました。

さらにこんな公式ダイジェスト動画がすぐ上がってた!全体の様子はこれでわかると思います。

フードライターが気になったもの、写真で一挙ご紹介!

わたしが会場で気になったもの、写真で一挙ご紹介します!

日本の食のマーケットは世界へ。

会場に行っていきなり参考になったのはこの展示。今までは「日本国内で世界の日本のどんな食を売るか」がポイントでしたが、もう「日本食を世界へ」が一番の注目点。

でもいろんな国がまずは日本へ売りたがるわけで。「日本市場は世界の食のハブ」となったということなのでしょう。

海外パビリオン中心に見ました。大好きなイタリアから。

イタリアパビリオン。

今回は海外パビリオン中心で回りました。イタリア贔屓なものですみません、まずはイタリアから。

クァトロフォルマッジのピッツァの試食から。

パルミジャーノ・レッジャーノ

熟成12ヶ月・24ヶ月・30ヶ月のパルミジャーノEUの食材高騰の今、なんと贅沢な試食。

いろんなイタリアパスタ。

フランスパビリオン。

美しいマカロン

このタルトめちゃくちゃおいしかった。

ワインのエチケット(ラベル)がかわいすぎる。さすがフランス。

フランスも全50県でチーズを作っているチーズ王国です。

EU全体と、隣はスペイン。

スペインは生ハム(ハモン・セラーノ)の展示が多い。

EU全体でも肉を輸出。

「農園から弁当」?元の言語のキャッチは「 Farm to Lunch box」だったのでしょう笑。

デンマーク。豚肉とチーズですね。日本の大手ピザチェーンは結構デンマークチーズを使ってます。

オランダ。マッシュルームとか、パプリカを日本に輸出してます。あと生花も多い。

オーストラリア。

まずはオージービーフですね。

野菜も。日本と季節が反対で時差がないので、オーストラリアからたくさん野菜を輸入してます。

これからは、オーストラリアのコンブチャを売りたいそうです。

アメリカパビリオン。じゃがいも、トマト、いちご、チェリー、大豆(油の原料)など。アメリカ産の食材は日本にたくさん入ってます。

でも筆頭は牛肉ですね。牛丼チェーンや仙台名物の牛たん……全部アメリカ産牛肉。日本の牛肉料理文化はアメリカンビーフに支えられてるって知ってました?

メキシコからはアボカド。

ここからはアジア。タイパビリオンです。

タイのマンゴー。

ナンプラー。タイ料理に欠かせない調味料ですね。

減塩タイプの高級ナンプラーも出たそう。

森枝幹(かん)シェフがプレゼンしてた!お米料理がブルーに変わるバターフライピーを日本で流行らせた仕掛け人です。

台湾パビリオン。

2年前の台湾旅の感動を思い出す……。

おいしい台湾茶をたくさんいただきました。飲みながらわたしの台湾愛をめっちゃ語ってしまった。台湾人スタッフの方、笑いながら喜んで聞いてくださいました。

最後は韓国パビリオンへ。

新たな機能性食材を打ち出してました。チャメというメロンと梨の中間のようなフルーツ。GABAが豊富だそう。

韓国パプリカもGABAが豊富。韓国は、本当にマーケティングがうまい国だなー。

ということで、今年もFOODEX、堪能してきました。

華やかで、グローバルマーケティングが面白いこの「食」という業界、大好き!

「この面白い業界で、わたしは一生仕事したい!」と固く誓った20代。FOODEXに来ると、当時の初心を思い出します。

食べることと華やかなことが好きで、海外や語学に興味があるなら、食の業界は本当におすすめ。

食の業界関係者のみ入場可。ぜひ一緒に、日本の食を豊かに盛り上げましょう!

FOODEXは一般の人は入場不可(インフルエンサーも)。メディアやレストランでもメーカーでも、食に関係ある業界の名刺を持っている人だけが入れます。ぜひ食の業界で一緒に働きましょう!

来場中、イタリア大使館主催のイベントを取材しました。そのようすは次の記事で書きます!

それでは、今日も最高においしい1日を!

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