食限定の取材歴25年、フードライターの浅野陽子です。
今日は大阪万博最終日。「結局行けなかった」と残念がっている人へ。
わたしは取材とプライベートで6月中、2日間行ってました。ブログ記事もすぐ11本書いていて、まとめて紹介します。
ただわたしは万博にハマらなかったタイプ。6月でも「暑い、つらい!」「この混雑なにー?」と思っていたので、長時間並ぶ方々にただ尊敬の念しかありません(当日券を求めて野宿して並んでる人のニュースを見て仰天)。
海外は大好きだし小・中学時代はリアルに住んでた帰国子女なんですが……ハマらなかった理由は下記をどうぞ↓

万博にハマった人の特徴(あくまでわたしの印象です)
最初に言いたい。万博にハマらなかったわたしは、帰宅後、いろんな人の感想を見て思いました。何十回と通い、数十万円も使った人さえいる。
つまり、万博にハマったのは
・海外に一回も行ったことなくて、行きたいけどいろんな理由で行けない人
・攻略ゲームのようにアトラクション(パビリオン)を制覇するのが大好きな若者
・祭り・イベントにとにかく行ってみたい人(期間限定・レアなら特に)
こういう方々だったのかなと。
先に大阪万博について書いた記事11本まとめ
わたしは一人で6月17日・18日の2日間行きました。初日は北欧パビリオンの取材、2日目はせっかく来たんだから、と連泊にしてプライベートで。つまり、小さな子やシニア連れでなく、健脚な大人一人万博。一番有利なパターンで2日間訪問したのです。
しかし。
とにかく暑くて広くて行列ばかりで、へっとへとになりました。ただネタは多いイベントだったので、東京帰ってから11本もブログ書いた。(まず、下の記事リンクはすっ飛ばし、その次の写真パートを読んでいただいても)。
【大阪万博2025】今月、万博取材してきました!まずは会場全体の雑感をサマリーで
【大阪万博2025】 「食にリサイクルなき未来はない」ーー北欧パビリオンで学んだ次世代への挑戦
【大阪万博2025】フードライターが見た会場の様子をざっくり紹介!海外パビリオン編
【大阪万博2025】フードライターが見た会場の様子をざっくり紹介!国内パビリオン編
【大阪万博2025】実物を見られるのは今だけ、ここだけ!「大屋根リング」は必見でした
【大阪万博2025】 行くなら見ないとソン?!夜のショーについてざっくり紹介
【大阪万博2025】 プレミアな日本の匠の技が集結、「WASSE」でレアな竹の菜ばしをゲット!」
【大阪万博2025】 人気TOP3「フランスパビリオン」はフランス人の美意識まるごと魅惑の世界でした」
【大阪万博2025】これぞ万博のお手本? 理想的に全部詰め込んである「中国パビリオン」
【大阪万博2025】 万博で食べるべきものは?フードライターのベストアンサー
【大阪万博2025】45歳以上の疲れやすいけど興味はある、中高年の大人向け万博ガイドまとめ
海外パビリオンは楽しかったけど、何時間も並ぶものなのかは疑問?



北欧館の取材で書いたのはこちらの記事(これだけちょっと硬派な内容です)。
ディズニーとはちがうのよ

人気パビリオンはディズニーランド以上に並びます。
しかし万博とディズニーの大きな違いは、行列に耐えた後、パビリオン内に入っても座って自動で進むライドはないこと。自力で歩きながら見るのが基本。館内は階段も結構あって、体力要りました。

またディズニーとの最大の違いは、展示はどれも国の歴史や知識を知る「勉強系」。遊びはないのです。その国がとにかく大好き!めっちゃ学びたい!という人以外は気軽に楽しめるのかなーと思いつつ見てましたね。
待ち列に数時間並んで倒れたシニアも何人もいたとかで……いや、そこまでせんでいい!
国内パビリオンは内容が難しかった


国内パビリオンもいくつか見ました(こちらの記事に詳しく)。
パソナ館は会場の人が空き始めた夕方、たまたま20分くらい並んで入れました。きれいだったけれど暑い中20分待つくらいがちょうどよいコンテンツ。
勉強系のまじめな内容を鉄腕アトムの動画とかで伝えたもの。暑くてぎゅう詰めの人混みの中、何時間もは待てない。ごめん……(わたしの視点です)。
ある人気国内パビリオンは、当日予約を必死にトライしたら当たって。ほぼ最後の20時の枠だったので夜まで残って見たのですが、天才が考えることが難しすぎて、何を言いたいのかさっぱりわかりませんでした。
わたしの理解力が低いだけなのでしょう。
でもこの難解な展示、小学生も含めてどのくらいの人がわかったのだろう……(ちなみにnull2はもっと難しいと行った人に聞いた)。
大屋根リングと大阪ヘルスケアパビリオン(予約不要エリア)はよかった


そんな斜に構えて万博を見てたわたしですが後半、大屋根リングと大阪ヘルスケアパビリオン(の予約不要エリア)は心を動かされました。
大屋根リングは大迫力で、これは現物を見に来た価値はありました。
大阪ヘルスケアの展示では、iPS細胞の山中教授の「子どもの頃見た1970年の大阪万博で感動したことで研究者になった」みたいなエピソードがあって、それはよかったですね。
楽しかったけど世間の過熱度合いとわたしの率直な感覚はズレがあった
連日のニュースやSNSの過熱ぶりを見て、万博に行けなかった人は「どれほどすごかったのかな……」と残念な気持ちになってるかもしれません。
でも「ここまで体力使って頑張って見に行くべきもの?」とハテナばかりのわたしのリアルな感想を読んで、ちょっと心を落ち着かせていただけたでしょうか?

null2、大阪ヘルスケアなどいくつかの国内パビリオンは、閉幕後も移設して国内のどこかで見られるようです。
惜しいのは大屋根リング。この大迫力の建造物を壊しちゃうのかー。長期保存用に作り替えるのはお金が足りないみたいですが……。

全周残したらパリのエッフェル塔やローマのコロッセオのように、大阪の最高の観光名所になりそうですが……お金が全然足りないと(200mを今後10年保存・維持するのに55億かかるそうで、全周2km=550億円?!)。
ただ、200mはそのまま残すことが決定したそうで。上ってリング全容を再体験できるVRも作るんだって。
万博行けなかった人も、それ観に行かれたら満足できると思います。

もう一回書きますね。おそらく万博にハマったのは、
こういう方々。
行けなかった方、大丈夫。人生には他にもいろんなチャンスがあります。
攻略ゲームも祭りも全国にあるし、海外っぽさを国内で味わいたい人は各地の中華街やハウステンボス、東京の新大久保だってたっぷり体験できるのでぜひ。

それでは、今日も最高においしい1日を!
<こちらもどうぞ(過去記事)>
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