フードライター浅野陽子の美食手帖

“食べることがもっと楽しくなる”をお届けします(火木土に更新)。 食の取材歴25年のフードライター浅野陽子がレシピから名店レストラン、旅グルメや取材の裏話までつづるブログ。 著書『フードライターになろう!』発売中

【仙台ひとり旅(毎週土曜更新)】 牛タンだけじゃない、実は冷やし中華発祥の地!フードライターが2店で食べてみた

食限定の取材歴25年、フードライターの浅野陽子です。

少し前の、仙台へのひとり旅のメモを毎週土曜に振り返るシリーズ。

今回は、仙台発祥(諸説あり)のグルメ、冷やし中華の名店を回った話。

2023年の仙台ひとり旅シリーズを最初から読むなら

【仙台ひとり旅】 「るーぷる」でめぐる、歴史好きミドル女子の静かな観光

牛タンだけじゃない!仙台は冷やし中華発祥の地(諸説ありですが)

元祖冷やし中華の店を名乗る「龍亭」(お店ウェブサイトにある)

仙台グルメ=牛タンや「ずんだ」(枝豆をすりつぶして甘味をつけたあん)のお菓子が有名ですが、実は冷やし中華発祥の地でもあるのです。ご存じでした?

仙台の街中には、冷やし中華を名物に謳っている老舗の中華料理店がたくさんあって。しかもどこも夏だけじゃなく、一年中食べられます。

龍亭の冷やし中華

今回はそのうちの2店で食べ歩いた記録。一つがこの「龍亭」です。

地元の家族連れなどでにぎわっていました

今から80年前の冷房が普及していなかった時代に、人気のラーメンを夏においしく食べられるメニューはないか、とお客さんにリクエストされたのが始まりだそうで。

醤油味とごまだれ味の2種類(食べたのは醤油味)

別添えの具材たっぷり、盛り付けます

 

具材は別添え。クラゲ、きゅうり、ハム、チャーシュー、錦糸卵などをたっぷり、自由に盛り付けます。

コシのある中太麺に優しい酸味の甘酢スープがからんで、いろんな食感の具材もたっぷりで、めちゃくちゃ食べ応えがある。
オーソドックスにおいしい、見本のような冷やし中華。これが「元祖」と言われれば確かに納得です。ただ、ちょっと既視感あるっちゃある……笑

燕来香(えんらいしゃん)の冷やし中華

地下にある老舗、燕来香

もう一つは燕来香です。ここは「発祥」や「元祖」とは謳っていないけど冷やし中華がとても人気のお店。1999年創業だから、龍亭とくらべたら老舗ではないけれど、30年近く営業され、冷やし中華で有名。

ごまだれベース

ここの冷やし中華はごまだれスープ一択で、これにピリ辛のラー油をかけて食べます。クリーミーだけど酸味がしっかり効いて、食べ飽きない味。

ここも具材たっぷり、麺はコシのある細めの麺です。いやー、おいしい。比べられない。

とてもおいしくいただいて、しかも仙台でそんなに暑くない時期に食べる冷やし中華、とても新鮮だったのでした。

仙台を旅した際には、冷やし麺好きの方は食べてみてほしいです。

おまけ(補足)

東京・神保町の老舗中華。冷やし中華を食べたこともあります

そしてちょっと補足。ここまで書いておいてなんですが、「冷やし中華の元祖」は一つじゃないのです。

東京の古本屋街であり大衆グルメの激戦区・神保町をご存じですか?

ここにある老舗の中華料理店、揚子江菜館が1933年に「五色涼拌麺」を出したという説と、今回の仙台の龍亭が1937年に「涼拌麺」を考案したという説の2つがあるんですよねー。

揚子江菜館の前に今も立つ「元祖」の文字……

今も両店が“元祖”を名乗っています。フードライター的には困るのですが(^^;

どちらもおいしかったし、具材の使い方・たれの味など現在日本人が普通に食べている、冷やし中華そのもの。なので2つのルーツが存在するということで!

 
燕来香(えんらいしゃん)
https://enraishan.owst.jp/

次の仙台旅の回(来週土曜)は、仙台で出会った和風スイーツの話をお届けします。

それでは、今日も最高においしい1日を!

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