フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

【長崎】歴史と東西ご当地グルメを楽しむ子連れ旅(出島編)

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食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。

去年の春、長崎に子連れ旅をしました。忙しすぎてお蔵入りしていた旅の記録。当時を思い出し、グルメ中心にまとめたレポートです。

今回は「出島」について紹介します。長崎で人気の観光スポット。歴史好きには面白い施設。さらに日本の食の歴史も学べてフードライターは大興奮でした!

シリーズ他の記事はこちらを。

【長崎】歴史と東西ご当地グルメを楽しむ子連れ旅(ホテルと旅プラン編)
中華街編
》長崎ちゃんぽんと皿うどん編
》ステーキハウスおかの編

》思案橋横丁「長崎炉ばた はち舎」編
》グラバー園編
軍艦島編
》ハウステンボス編

【訪れた場所とグルメ】
1日目
 グラバー坂とグラバー邸、中華街【角煮まんと長崎ちゃんぽん】
2日目 軍艦島ツアーと出島【鉄板焼きと長崎ちゃんぽん】
3日目 ハウステンボス思案橋横丁で海鮮料理と長崎の地酒】
4日目 平和記念公園原爆資料館大浦天主堂【駅で長崎みやげ】
 
【泊まったホテル】
ANAクラウンプラザホテル 長崎グラバーヒル

https://www.anacrowneplaza-nagasaki.jp/

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日本史好き・明治維新好きにはたまらない「出島」

出島の入り口。正式な呼び名は「出島和蘭商館跡」。

大の日本史好き。特に明治維新のパートが大好きなわたし。長崎で絶対に行きたかった観光スポットが出島です。

江戸時代の鎖国中、218年間日本と外国(ポルトガルとオランダ)との唯一の窓口。復元作業は実は1951年に始まり、2000年に第一期が完成。今も続いています。

絵巻や地図など、当時の少ない資料で復元した施設です。よくまあ、これを現代に再現して、作ってくれたと感激。面白くて。「江戸時代に唯一あった外国」そのものでした。

わたしが夢中で見入ったのが、当時の食がよくわかる展示でした。カピタン部屋(歴代のオランダ商館長)のダイニングルームと厨房の模型、また砂糖やスパイス、コーヒーがどうやって輸入され、取引されていたかの説明もすごく勉強になりました。

江戸時代の大河ドラマでよくカステラや金平糖が出てきます。ああ、ここから日本に入って全国に運ばれ、職人がお菓子に仕立てて、将軍や貴族に献上したんだろうと。

そのうち一部の上級国民から庶民に広がって。貴重だったんだろうなー、当時も今のようなスイーツマニアがいて、熱狂したんだろうなーと。

明治維新戊辰戦争や悲惨な側面もあり、砂糖やお菓子でのんきに興奮するのはフードライターだけかもしれませんが、こうやって歴史に思いをはせるのは日本人としての嗜みでは。

出島の前の堀。いよいよ来ました!

橋を渡って中へ。

中はこんな。

横長の扇形の島に建物が並んでいます。

江戸時代にタイムスリップしたようだ。

当時の歴史の展示。

ターヘルアナトミア(「解体新書」)、社会の教科書に出てきましたよね!

カピタン(オランダ商館長)の部屋。

大広間。

江戸の役人たちもここでもてなされたのでしょう。

当時の様子がわかる模型。

200年前の地球儀。これを使って、地球の裏側を想像していたのかな。

オランダ商館員の部屋。畳にベッド、が面白い。

興奮するフードライター母を横目に、あまり興味が持てない小3。

料理部屋の入り口。

ここで出島の食事が作られていた。

和と洋がミックスしています。

貿易の歴史がわかる展示。

フードライターには興味シンシンの展示です。

砂糖の輸入の歴史も。

大量の砂糖を保管していた様子。

長崎から本土に運ばれるルート「シュガーロード」。

三温糖に氷砂糖、グラニュー糖まで!

当時のお菓子。さぞかし高級品だったのでしょう。

出島全体がわかるミニ模型。

当時の世界への入り口。

おもしろかったー!!

歴史好きの大人は絶対行ってほしい施設でした。日本史を勉強中の学生だって、教科書の説明を読むより、一気に頭に入りそうです。

それでは、今日も最高においしい1日を!

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