フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

保存版!浅野流・国内出張をできるだけ快適にこなす方法(荷造り・持ち物編)

前回の「チケット予約・座席編」に続いて、「荷造り・持ち物編」です。出張でもプライベートの旅行でも、荷造りって本当にめんどうですよね。特に女性は…「型」を決めて、毎回極力頭を使わないでやるのが楽です。

出張の荷造りは「全日程で着る服」を決めれば90%完了

出張準備

出張準備で最も大変(特に女性)なのが、「現地で着る服」を決めること。出張は同じ数人のメンバーで行動することが多いので、手持ちの服で滞在中のパターンを毎日変えないといけないし、現地の気温や天候を「予測して」準備する必要があり、現地調達するのも難しい場合が多い。

ワイシャツとネクタイで、パターンががほぼ同じ男性より、女性が圧倒的に大変です。歩き回る予定なら「一番ヒールがラクなこの靴に合う洋服はどれだっけ」と、靴まで考慮が必要で、本当に頭を使います。接待ディナーなどが入るとさらに困難。

なので、逆に「現地の全日程で着る服」さえ終われば、準備はほぼ終わったようなもの。残っているのは、シャンプーやコンタクトレンズなど「必要備品×日数+予備」など機械的に準備すればいいもんだけ。なので

あまり疲れてない初期の段階で、「着る服」だけやっちゃいましょう。

これが出張準備をラクにする、一番の近道だと思います。

荷物は「ジップロック」+「マスキングテープ」で見える化

ジップロック

日中着る服が決まれば、あとは相当ラクですが、でもこまごました準備はまだ残っています。私はホテルに付いている「ゲスト用寝巻き」だとどうも安眠できず、毎回家で着慣れているTシャツと部屋着を持参します。それぞれ、「部屋着」「1日目服」など用途別に区分けし、ジッパー付き袋にどんどん小分けにすると作業が早いです。空気を抜いてぺったんこにできます。

以前書いた(「IKEAに行って『家具は買わないけれど、生活に役立つ小物を1個でも買いたい』というときにおすすめのもの3つ!」)のIKEAのジッパー袋もとてもいいですが、近所のスーパーで売っている、通常のもので大丈夫です。

洋服はかさばるので、「最大サイズ」がいいですね。

 

マスキングテープ

そして意外と大事なのが、小分けにしたものを「ネーミング」すること。袋に直接油性マジックで書いてもいいですが、マスキングテープに書いて貼ると、次の出張や旅行に貼り替えて再活用できます。

人間の脳は忘れやすいので(私だけ?)、書いて“見える化”すると断然早い。(マスキングテープのことも前に書いてます。「マスキングテープで家の冷凍庫を『スーパーの売り棚化』」)

 

飛行機旅なら、充電器、ケーブルなど家電製品のガジェットもジッパー袋に

飛行機で移動する出張なら、手荷物検査のときにスマホやカメラや、パソコンなどガジェット一式を「外に出せ」と言われます。さらにケーブルや充電器も出さなくてはいけないですが、ジッパー袋にひとまとめにすると、一気に出せるし、検査官も目で確かめられるのでおすすめです。わかりやすいので検査官が手伝ってくれたり(?)します。

なぜか空港の検査の人たちって「不慣れでモジモジしてる人には冷たく、要領よくテキパキしてる人には親切」って傾向がある…逆でしょ、って思うけど。なので準備をしっかりしていると、優しくされる利点もありますヽ(*´∀`)ノ

スーツケースは意外と小回りが効かないので極力避けたい

スーツケース2

パソコンや一眼レフを持って、荷物が重くなりそうなときは一泊でもスーツケースにしたくなりますが…スーツケースにすると、行動が制限され、意外と小回りが効かなくなるのでできれば避けた方がいいんだな、というのが最近の気づきです。

肩がけできるバッグ2個を両肩にかける

が、意外と一番ラクなんだと気がつきました(ちなみに私は荷物が人より多い方です)

理由①:スーツケースは重い。駅や地下鉄の階段がとてもつらくなる

スーツケースを抱えて、階段を上り下りするの、女性はとてもつらいです。しかも親切なのに、通りすがりの他人にはできるだけ関わろうとしない日本人(*´Д`) 汗をかきながら女性がスーツケースを抱えていても、基本的には誰も助けてくれません。エスカレーターもまったくない駅の出口では、「両肩がけ」の方がずっとラクです。

理由②:コインロッカー(大)があまり空いてない

コインロッカーに大きい荷物を預けて歩き回りたいとき、スーツケースが入るサイズのコインロッカーはすぐ埋まってしまいます。そういう時用に「駅の一時預かり」もありますが、コインロッカーより高いのと、だいたい「駅の端っこにある」ので、スーツケースを引きずって行き(帰りのピックアップも含めて)大幅な時間ロスになり、ちょっともったいないのです。

理由③:飛行機や新幹線の「棚」に乗せづらい

「他人に無関心な国・日本」、ここでも重くて小回りの効かないスーツケースが地味に響いてきます。新幹線のあみ棚はもちろん、飛行機の荷物入れにも小型スーツケースは乗せられますが、重くて持ち上げづらく、女性はひと苦労なんですねー。

理由④:「自宅最寄りの駅まで自転車」ができない

そして全員が該当しない場合もありますが…我が家は最寄り駅まで徒歩10分あり、「駅まで自転車で行けるか」でラクさ度合いが大きく変動します。出張時ももちろん自転車で行きたいですが、スーツケースだとカゴに入らないので不可能。これって、疲れている帰路には大きな差だな、と最近思ったのでした。

我が家から少し離れている駅前公共駐輪場は、屋根付きの上、7泊まで延泊できます。出庫時に泊めた日数分を機械で精算します。とても合理的で、体力的にもラクです。

ビジネススタイルに合うスニーカーが一足あれば

スタンスミス

過去記事のリンク多用で恐縮です(^^; でも今回の出張で、これがとても役に立ちました!「シャツ+きちんとしたパンツやスカート」などフォーマル過ぎないビジネススタイルに合う、履きやすいスニーカー。(こちらに詳しく→「まじめな取材のときでもはけるスニーカー、アディダスの『スタンスミス(STAN SMITH)』」)

私は比較的ゆるいメディア業界ですが、ビジネスマンでも何かのイベントの下見を兼ねた出張など、「100%バリバリのビジネスウェア必須」じゃなくてよい場面などもあると思います。そういうときに、ヨレヨレで汚すぎない、ややフォーマルに耐えられるスニーカーがあると、とても出張が快適になると思います!

意外と重宝する「保冷バッグ」

保冷バッグ

写真はかなり大きめですが、「商品を素の状態よりだいぶ長持ちさせる」こうした保冷機能つきのバッグで、小さめのものがあると、出張の帰りに気兼ねなくお土産を帰るので便利です。

出張の準備をしているときは「お土産なんてそれよりまず仕事優先!」と思うのですが、帰りの新幹線や飛行機を待っている時に「ああ、丈夫な保冷バッグがあればこういうのいくつか買って帰れるのに…」と必ず思うのです!小さい保冷バッグを一個持っていると、帰りが断然楽しいです。

*持ち物が出張を制す*

いろいろ書きましたが、やっぱり「日中のON時の洋服パターンを決める」のが一番大変。これを先に決めちゃえば、あとは寝不足でフラフラの頭と体でも、必ず準備は終わります。でも人間って、苦手な分野はなかなか手をつけにくいんですよね…私も含めてですが。