名古屋には独特のグルメ文化があり、旅や出張で訪れたときは、名物料理を一つでも食べて帰りたいですよね。名古屋の街はコンパクトに凝縮しているので、あらかじめ調べておけば、時間がなくてもいろいろ回れます。今回は、日帰りで名物グルメ4つを食べたレポートを紹介します。
まるや(ひつまぶし)/名古屋駅店
名物料理「ひつまぶし」は、名古屋でも有名店がいくつかありますが、 ・名古屋在住の地元の人からも高評価 ・名古屋駅からすぐで(駅構内にある)、県外からの利用者にとって便利 なのはこの「まるや」です。店名のロゴは「◯や」となっています。
「まるひつまぶし」税込3,350円(うなぎ2/3匹・ごはんの量300g、吸い物、香の物、おかわり自由の薬味・のり付き)
もう1ランク上の「上ひつまぶし」(うなぎ1匹)税込3,890円もありましたが、1日でいろいろ食べるので、セーブしてこちらに決定。
のりの袋に書いてあった手順どおりに食べる。4〜5回しゃもじでまぜ、
まずはそのまま食べて、
次にのりと、薬味のねぎ、しそ、わさびをたっぷりのせて食べます。ほどよい甘みで香ばしく焼けたうなぎ、薬味の相性が最高。ごはんも適度に歯ごたえがあって、おいしかったです。
自分のタイミングで声をかけて「だし」をもらい、
好みで薬味とのりももらって(追加無料)、だし茶漬けとして食べ切ります。
ごはんは「少なめ」とお願いし、300gから結局何グラムになったのかわかりませんが、うなぎの味との相性でどんどん進み、結局ペロっと全部食べてしまいました。
王道で、値段も3000円以上ですが、名古屋に来たら一度は食べたい味です。周りのグループ客からも「やっぱりうまいなー」「これを食べないと始まらないですね」と絶賛している声が聞こえてきました。
どのサイトを見ても「昼の開店(11時)前から長蛇の列」とありますが、平日10時40分までに到着すれば一巡目に入れます。二巡目になると時間が読めなくなるので、確実に食べたいならその時間がおすすめです。
しかし「食べログ」を見ていると、今年はじめまではうなぎの量も多く安かったのに(当時の値段は最上ランクは1匹半で4000円、上ランクは1匹で3000円)、あらためてうなぎが減っていることを実感…「海のエコラベル」公式ライターとしては、このおいしさ、なんとか残して食べ続けたいです。
****************** まるや本店 JR名古屋駅店 名古屋駅 徒歩0分(「名古屋駅構内うまいもん通り」) http://www.maruya-honten.com/ 営業:11:00〜LO22:00 定休日:無休 ******************
鳥開 総本家(名古屋コーチンの手羽先)/ラシック店
日本三大地鶏の一つ、「名古屋コーチン」を使った手羽先唐揚げで「からあげグランプリ」最高金賞を3年連続受賞している有名店。名古屋駅直結の「名鉄エスカ」内ほか、店舗がたくさんあります。
混雑を避けて確実に入りたくて、栄(名古屋駅から2駅)にあるショッピングビル「ラシック」のレストランフロアにある店舗まで行って、食べました。
揚げたてはそりゃおいしいです(笑)名古屋コーチンは、ジューシー感よりも引き締まった食感と、独特の濃厚な味を楽しむ感じの肉質。こしょうの辛味が合います。
「名古屋コーチン串焼き 3種盛り」(むね・もも・皮)税抜1090円。名古屋コーチンをもう少し味わいたくて、追加注文しました。
本当に「しっかり噛みしめて味わう」鶏肉なんですね。口の中でじわっ、とは来ないけれど、塩焼きでもコクがあっておいしいです。
****************** 鳥開 総本家 ラシック店 地下鉄栄駅 徒歩4分/名鉄瀬戸線 栄町駅 徒歩3分 http://www.tori-kai.com/shop/lachic.html 営業:11:00〜23:00 定休日:無休 ******************
麺屋はなび(台湾まぜそば)/高畑本店
地元の人が「名古屋に来たらぜひ食べてほしい」とネット各所で絶賛している、台湾まぜそばの人気店。にんにくと唐辛子で味付けしたパンチのあるひき肉と、卵黄、ネギ、ニラを弾力のある麺とよくまぜて食べる名古屋の名物料理です。
ここは本店で食べるなら、名古屋から地下鉄東山線に乗り、終点の「高畑駅」まで行かなければならないため(15分くらいですが)、日帰りの人は、新幹線の時間に余裕を持って計画するのがおすすめです。
夜の開店(18時)の30分前に一番のり。普通の住宅街にぽつっとあるので、Google Mapsがないと、方向音痴にはハードルが高い場所でした。
17:40頃からどんどん行列ができ始め、待っている間に店の外にあるメニューを見ます。
入店しました。一番のりだったので、110円のトッピングを1種類、無料サービスしてもらえました。「のり」に決定。
初めて見る台湾まぜそばです。「元祖!台湾まぜそば」税込810円。
お店のガイド通り、丼の底から何度もまぜて食べました。コシのある太麺と、濃厚で辛いひき肉、にんにくが確かにあと引く味です。
お見苦しい画像ですみません。これもガイド通り、最後に沈んだタレに、ごはんをひと口だけもらって「追い飯」しました。一番少ない麺の量にしましたが、それでもおなか12分目くらいでもう満腹以上。
でも男性は、このボリューム感と、パンチのある風味が病みつきになりそうで、ファンがいるのも納得です。
****************** 麺屋はなび 高畑本店 地下鉄高畑駅 徒歩7分 https://www.menya-hanabi.com/takabata 営業:11:30〜14:00(土日は11:00〜)/18:00〜22:00 定休日:月、第1・第3火 ******************
矢場とん(味噌かつ)/名駅エスカ店
名古屋の名物料理「みそかつ」の専門店で、観光客に大人気の「矢場とん」。分厚いとんかつに、濃厚そうに見えるけれど、実はさらっとあっさりしている「みそだれ」をかけて食べます。
麺屋はなびの満腹感のあとで、さすがに入らずテイクアウトにしました。「ロースカツ単品」税込756円(キャベツ、みそだれ付き)。
家に帰って、包みに一緒に入っていた「おいしい食べ方」通り、みそだれを湯せんにかけて温めて(この後、アツアツまで温まらないので結局レンチン)
とんかつを魚焼きグリルで温めなおします。予熱しておいたグリルで3分くらい。じわじわ出てくる油を、ペーパーでふきながら焼くとカリッと揚げたてに近い状態に戻ります(どの揚げ物でもこうなるので、この技、便利です!)
できました。矢場とんのみそかつ。みそだれは、いつも慣れているソースのイメージで食べると、甘いのかしょっぱいのかよくわからない味。でも不思議なコクがあり、色よりずっとさっぱりしていて、たしかにまた食べたくなる味です。
「矢場とん」の店舗は名古屋駅周辺に複数あります。名古屋駅から最も近くて、県外利用者が行きやすいのは名駅エスカ店(名古屋駅から直結)。お店の人は「ランチは大人数でなければ、10:40に来ていただければ確実に入れます」と言っていて、夜も18時20分に行った時に、お店の前で待っていたのは1組だけでした。
テイクアウトもできますが、お店で食べるなら名駅エスカ店は狙い目です。ちなみに名駅エスカ内の「矢場とん」の向かいには、上で紹介した「鳥開総本家」の支店もあるので、両方食べたい人はどちらかに入って、食べなかった方をテイクアウトする、というやり方もあります。
****************** 矢場とん 名駅エスカ店 名古屋駅 徒歩1分(名古屋駅直結、地下街) http://www.yabaton.com/ 営業:11:00〜LO21:030 定休日:無休 ******************
おまけ:栄の名所(名古屋テレビ塔・オアシス21・サンシャインサカエの観覧車)
栄(名古屋駅から2駅)にある名古屋の名所の一つ「オアシス21」と、そこからくるっと後ろを振り返ると見える、
名古屋の昔からの観光スポット「名古屋テレビ塔」。
そして「サンシャインサカエ」の観覧車。普通の道を歩いていると、突然出現するのでびっくりします。「鳥開総本家」を目指して「ラシック」に向かっていたときに全部見ました。
おまけ:名古屋城
名古屋城です。帰りに少しだけ時間ができて、本当に駆け足で見ました。
現在復元工事中(来月6月に完了)だそうで、天守閣や、城内の1/3は閲覧不可。
本丸御殿は見られました。重要文化財の「床の間絵」は美しく見応えがありました。
今年3月にできたばかりの、名古屋城すぐ横の「金シャチ横丁」も行きたかったけれど、さすがに時間がなく素通り。
以上、日帰り名古屋グルメでした。名古屋はとてもコンパクトな街です。あらかじめ計画を立てて、現地でもiPadで調べつつ行けば、仕事をしながらでも結構回れます。名古屋に行って、時間がないけれど現地のものは食べて帰りたいという方は、参考にしてみてくださいね。