ミシュラン一つ星・極上のネタと空間、でも笑って楽しめる
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食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。3月に一人でミシュランのすしを食べてきました。六本木の「鮨 由(ゆ)う」です。
「女性一人でカウンターのおすし食べるって、ハードル高すぎじゃない?」と思う方。一部そういうお店もありますが(笑)ここは問題なしです。
とにかく大将が気さくで明るい!緊張する必要ナシ。でも極上のネタを、極上のすてきな空間でいただけます。今回はその様子をご紹介!
六本木・ミッドタウンの裏手にある隠れ家
ネット(一休)で予約を取り、時間少し前に六本木のミッドタウン裏手にある同店へ到着。高級店にありがちな、シンプルな外観にドキドキします。
営業開始少し前、でもドアは空いています。さらに緊張しながら一人で降りていくと……
……え?
入店後にこうして迎えられたのではなく「おすしの写真を撮ってもいいですか?」と聞いたら返ってきたポーズです。一気に肩の力が抜けますよね(笑)。
「ジョブチューン」や朝のワイドショーなどテレビ出演も多く、根っからのエンターテイナーな大将の尾崎淳さん。「お客さまにとことん楽しんでいただく」をモットーに2016年開業。初年度から5年連続でミシュランガイド東京の一つ星を獲得しています。
まさにエンタメ感抜群の高級すし
以下、この日食べたものを紹介します。ある年のミシュランの評価は
つまみと握りを織り交ぜたおまかせは、多種多彩な内容が魅力。<中略>発想が新しい一方、握りのネタには古典的な仕事を見せる。
『ミシュランガイド 東京2021』より引用
とあり、まさにエンタメ感抜群のラインナップでした。
最初の前菜4品は手がかかっていながらも、体に良さそうなものばかりで、内臓がほっと癒されながらのスタートに。
そして香ばしい焼き物をつまんだあとは、怒涛の尾崎劇場が繰り広げる、エンタメすしのコースが開演!
あん肝と奈良漬を巻き、プリン体が上がりそうな名物の「プリン巻き」に、北海道毛蟹にバフンウニ、キャビアを巻いた「港区巻き」など派手な巻物が登場。
「ジョブチューン」の番組出演時と同じ、合格札を上げながら出してくださり、エンタメ感がすごいです(笑)。味は見た目通り、ザ・贅沢をそのまま頬張れて最高です。
「このスタイルを大好きと言ってくださる人と全くダメな方、評価は真っ二つです。でもやっぱり食は楽しんでいただきたい、という思いが僕にはあって……」と笑う尾崎さん。カウンターに並んだお客さん同士は大盛り上がりで、一体感も生まれていました。
その後は少し甘口の箸休めをはさみ、いよいよ握りへ。
握りの前座として名物の春子鯛やシロイカを楽しみ、マグロ尽くしへ。
同店のシャリは山形県の「つや姫」を赤酢と塩だけで仕立てたもの。少し茶色がかった、酸味を感じるシャリが、シンプルなネタと重なるといい具合です。
握りを次々と堪能している間に、追加で選べるオプションについて聞かれ、「フグの白子」と「ウニの軍艦」をお願いしました。
トラフグの白子に醤油をぬって香ばしく仕上げた下に、シャリが少しだけ隠れていました。スプーンでリゾットのようにまぜて食べるこれが、おいしくて!
ウニ軍艦は年に一回だけとれるという、宮城産のムラサキウニ。ミョウバンを使っていないので、臭みゼロの濃厚な口当たりは最高。
そしてコハダにマグロの巻物、最後は芝エビのすり身入り、というケーキのような上品な卵焼きで終わり。
この日飲んだお酒
この日飲んだお酒を紹介します。「酸味が高めの日本酒が好き」と私の好みを伝え、尾崎さんにセレクトしてもらったもの。
3つめのワインだけは限定品で、マグロの握りと合わせてみては、と勧めてもらいました。
お腹いっぱい、上質な空間でしたが気を使わず楽しく、心から満足した女一人ずしでした。
実は昼のコースは3月中まで22,000円で提供し、値上がり前に駆け込みで予約が取れてラッキーでした。若いカップルが2組もいてびっくり。
一人すしに挑戦したい、店主のうんちくよりもまずは楽しんでおすしを楽しみたい、という方、一度訪れてみては。
所在地 東京都港区六本木 4-5-11 ランド六本木ビル B1
電話番号 03-3404-1134
営業時間 17:30~23:00(金・土のみランチ12:00~14:00も不定期開催、要確認)
定休日 日・月曜を中心に月8回休み(要確認)
予算 コース(27,500円・税込)のみ
https://www.instagram.com/sushi__yuu/
[2023年3月訪問]一休でこのお店の予約・情報を見てみる
それでは、今日も最高においしい1日を!
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