フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

「五ノ神製作所」の海老トマトつけ麺と、つけ麺と胃痛のなぞが解けた話

「大盛りの太麺を、どろっと濃厚なつゆでひたすら食べ続ける」のが、得意でなかったのですが、ここのつけ麺は本当においしくて。私と同じようにつけ麺に縁遠かった人、特に女性にぜひ行ってほしいです!新宿の「つけ麺 五ノ神製作所」さん。

女性率高いですが、お客さんは男性中心なので男性にももちろんすすめたいです。

新宿のH.I.S.のビルの真裏

お店の所在地は「渋谷区」ですが、最寄りは新宿駅で、南口から徒歩7-8分。

NEWoManを過ぎて、タカシマヤタイムズスクエアも半分くらい過ぎて、その向かいにあるH.I.S.のビルの真裏。この辺はよく通るので「HISの表通りはにぎわってるけど、裏にそんな人気店あったかなー」と思いつつ行くと…

大行列。12時ちょっと前だったので、そりゃね…。30分くらい待ちました。

オペレーションがすばらしくて、行列にいる人が順に声をかけてもらい、食券を買っておくシステムです。

わたしはどうしても食べたかった「海老トマトつけ麺(880円)」に決定。量は一番小さい「小盛り(ゆでて340g)」にしました。

店内は広くて、女性は居心地がよいです。実際、お客さんは女性が多い。つけ麺を作っている店員さんにも女性の方が。

で、10分弱くらい待って、来た!これ、どうやって食べるのかというと、

この、プチトマトと鶏肉と豚肉と野菜(たけのこ?)が入っている濃いめのスープに、

麺をつけて、ときどき味変えしてバジルソースもつけて、

バゲットのスライスも浸して食べる。最初は「なぜ麺にさらにパン?」と思うけど、意外と麺とパンの食感の違いがいいのです。

ほんとーーーにおいしい。このスープがおいしい!濃いは濃いのだけど、甘みと酸味がすっごくバランスがいいのです。具に入っているトマトを噛んだときのフレッシュさもいい。

つけ麺店の定番は、煮干しの強さと肉の脂肪分をひたすら味わうスープですが、これは新しい感じ。女の人は好きな味です。

でも男性の一人客や男性のみのグループも結構いて、みなさんおいしそうに食べていました。わたしの横に座った30代くらいの男性2人組(会社の先輩後輩風?)は、この海老トマトつけ麺をすすりながら「うわこれ、めっちゃうまいっすね!」と感激してました。

*スーパーのゆでうどんで比較すると、なぞが解ける*

ところで職業柄まったく自慢できませんが、わたしは胃の許容量が大きくありません(でもやせてはいない)。

なので、人気店のおいしいつけ麺でも結構苦しくなり、一番小さいサイズにしたのになんで?という体験が過去なんどもあったのですが…今回、五ノ神製作所さんでなぞが解けた。

つけ麺店では、小盛り・普通盛り・大盛りなどを選べる場合が多いです。小盛りはすごく少ないイメージがあるけど、実際何グラムか知っていますか?

五ノ神さんの食券売り場では、小盛りは「麺180g→ゆでて340g」となっていました。実は、スーパーで売っている一人前ずつの袋入りゆでうどんって、200gなのです。

つけ麺店では、このゆでうどん1人前の1.5倍を「(量が少ない)小盛り」と勝手にイメージして食べていたんだなと、ハッとしました。その量を、脂が溶け出した濃厚なつゆで、かき込むようにハイピッチで食べたら、そりゃあ胃も痛くなるだろうと。

胃の許容力に自信がないけど、つけ麺を外で食べたい人は「家のうどんよりかなり多いから、周りのペースに合わせずゆっくり食べよう」と思うのが大事。よく噛んで、ゆっくり食べれば大丈夫なんですよね。

今回のように女性客が多いお店では、ゆっくり食べてもいい雰囲気なのでよいです。

****************** つけ麺 五ノ神製作所 新宿店/カテゴリ:つけ麺 https://www.facebook.com/gonokamiseisakusyo/ 新宿駅(南口)徒歩8分 ※タカシマヤタイムズスクエアの向かいにH.I.S.のビルがあり、その真裏です 03-5379-0203 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-33-16  シャトレー新宿御苑第一 1F 営業:11:00~21:00 (通し営業) 定休日:なし ******************