フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

イタリアワインとパスタの夕べ@新宿「ヴィッラ・ビアンキ」

160622_md14■イタリアワインとパスタをたっぷり堪能する会にご招待いただきました。ワイン、パスタともにイタリア中部のマルケ州(長靴の形をしたイタリアの、ふくらはぎのあたり)で生産されたもので、生産者がこのイベントのために来日。ワイン=ウマニ・ロンキ(UMANI RONCHI)社、パスタ=パスタマンチーニ(PASTA MANCINI)のものです。

160622_md1■ディナーイベントの会場は新宿のイタリアン、ヴィッラ・ビアンキさん。サザンテラスにあります。丸の内にも店舗あり。新南口、Newomanも盛り上がってていまアツいなー。 160622_md3■席に通されました。2年前の出産以来、夜はあまり外に出られていないのでこういう機会は本当に貴重です(*^-^)イベントが始まるまで手元の資料を読んでいると、ウマニ・ロンキはマルケ州のトップワイナリーでイタリアのVini d'Italiaなどのいくつもの受賞歴あり、またパスタマンチーニミシュランガイド2016の三ツ星店8店で使われているなど、どこまでも豪華…。 160622_md4■いただいた料理順にいきます。前菜の盛り合わせ。 ガーリックの効いたタラのクロスティーニ、パルマ産プロシュート(生ハム)、オリーブの肉詰めフリット、あさりとサーモンのマリネ。 160622_md5■ウマニ・ロンキ エクストラ・ブリュットと合わせて。スタートはまず、黄金の辛口泡から〜!バリック(小樽)熟成のシャルドネヴェルディッキオのブレンドで、樽香を感じます。このワインだけ、まだ日本では取り扱いなし。残念。 160622_md7魚介の旨みたっぷりアンコーナ風スパゲッティ(メニュー名ママ)。パスタの太さもですが、食べてすごい弾力にびっくり。わかりやすく例えるならうどんに近い。トマトソースには細めのパスタを合わせることが多いですが、具が豪華なソースと、強い噛みごたえのパスタが非常にリンクしてます。 160622_md6■ワインはCasal di Serra Verdicchio dei Castelli di Jesi DOC Classico Superioreヴェルディッキオ100%。シュール・リーを行ってまろやかさとふくよかさあり。Vini d'Italia 2ビッキエーリ受賞、Bibenda 4 グラッポリ受賞。 160622_md9■パスタ2つめ、トリュフとポルチーニ茸のクリームソース ショートパスタ“メッツェマニケ”160622_md10■濃厚なクリームソースに、また歯ごたえ抜群なショートパスタ。最初のパスタにまして弾力が強烈です。トリュフの香る濃いソースに合う。おーいしいー。アルデンテ好きなパスタマニアにはたまらないんじゃないでしょうか。この短さがしつこく感じすぎず、いいんでしょうねぇ。
160622_md8Plenio 2008 Castelli di Jesi Veldicchio Riserva DOCG Classico。これもヴェルディッキオ100%。木樽使用18ヶ月熟成。ボリュームと華やかさあり。熟したフルーツやバニラ香。 同じメーカーの同じぶどう品種100%でも、やっぱりこちらの方がワインの格が上、というのがよくわかる。合わせる料理のボリュームや濃さを上げてもぴったり寄り添っているし、こういうマリアージュを体験すると、ワインって本当に面白い、「体感できるアート」なんだなと思います。 Img_9539_11■メインは肉。牛サーロインのステーキ“ビステッカ” ウマニ・ロンキのワインを使ったソース(メニュー名ママ)。
160622_md12Cumaro 2011 Conero Riserva DOCG。モンテプルチアーノ100%。いただいた資料によると、「 Cumaro(クマロ)」はマルケ州にある山の名前だそうです。スパイシー、赤いフルーツ香、甘みとまろやかさを感じる。イタリア赤もこういうあたりのやわらかいワインもあるんだなと思う、とても素敵な一本でした。Vini d'Italia 2ビッキエーリ・ロッシ受賞、Bibenda 4 グラッポリ受賞。
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イチジクを使った冷たいドルチェ“セミフレッド”。アイスクリームよりさっぱりした、イタリア独特のデザートです。エスプレッソと一緒にいただきました。お隣の席の方に「イタリア人はエスプレッソに付いてくる砂糖を2本とも入れなきゃだめだって言いますよ(笑)」と教えてもらったので真似してやってみましたが、さすがに甘かった(^-^; 160622_md2■本当に、大満足でした。この、肩の力がゆるっと抜けているんだけど、ワインもセッティングもどこまでもエレガント、料理は最高に食べやすくおいしい。美食と言っても緊張する必要はどこにもない、というイタリア独特の楽しみ方、やっぱり最高\(^0^)/ 関係者の皆様、本当にありがとうございました。 ******************