食限定の取材歴25年、フードライターの浅野陽子です。
前回の記事に引き続き、長野のひとり旅をグルメ中心に深く掘り下げるシリーズ。
今回は旅のメインイベント、「カエンネ」での美食ディナーの話。
▶︎前回の記事はこちら:「【蓼科ひとり旅】高速バス逃しで始まり、諏訪大社と諏訪湖の神聖な雰囲気で心を整える」
▶︎このシリーズを現地からの速報版から読むならこちら:「【長野旅行記DAY1】 まさかの高速バス見逃しからの諏訪湖の絶景で癒し、グルマン憧れの地元の名店堪能」
全国から美食好きが通う地元イタリアン
今回の旅の目的は、20年来の友人Nさんが3年前から諏訪に住み始めたので、会いに行くこと。
ただフードライターとしては、どの旅も出発前にいいレストランを探しておくのが常で。すると蓼科の森の中にも、あったのです!
日本中の美食家が通うというイタリアン「ca'enne(カエンネ)。ちょうど旅行している日にまだ予約が取れそう。うー、行きたい!予約していいかな?
わたしと同じくらい食に興味があるNさん、「オッケー!」と快く付き合ってくださり、しかもタクシーの予約は不要、Nさんの旦那さんが車で送迎してくださることに(涙)。ありがとうございます!
Nさんいわく、「カエンネは茅野で一番おいしい店よ!私の美食好きの友達もみんな年に何回も食べに来てるよ!」と。
森の中で味わう薪火イタリアン
季節のおまかせコース17,600円のみ。12時と18時一斉スタート、各回3組。
ピエモンテで修業を積み、六本木や青山のイタリアンでシェフも務めた、オーナーシェフ臼井憲幸さんが作る、長野食材をふんだんに使ったコース。
薪火イタリアンです。薪火料理は今メジャーで、都内でもを出す店はたくさんあるけれど、しーんと静寂な蓼科の森と、薪火の雰囲気が合うこと!
以下食べたものです。
この日飲んだワイン
Nさんにおすすめされ、「信州ワインペアリング」(9,800円)をお願いしました。これが本当に素晴らしかった。
鮎のスープ仕立てに合わせたこの赤もよかった。長野・上田市東山地区のカベルネ・ソーヴィニヨンとネッビオーロのブレンド。自然酵母による無濾過、樽熟成、亜硫酸を極力抑えたナチュール。
優しくて、体に染み入るような繊細なワインでした。
経生牛のグリルに合わせた最後のこの赤もダイナミックでした。
いろいろ美食には感動してきましたが、この日のディナーは本当に忘れられない体験になりました。
「食べるアート」と言うとチープな表現になっちゃいますが、地元の旬の素材を生かし、どうやったら一番美しくおいしく食べられるのかシェフが考え抜いていて。
しかもこれだけ品数があるのに、全部食べても苦しくならない絶妙なバランス。信州ペアリングも素晴らしかった。国産ワインってこんなエレガントだったんだと気付かされましたね。
また食べたくなってきた……。季節ごとに食べに行きたいです。
https://caenne.com/
それでは、今日も最高においしい1日を!
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