ここホントにレストラン?工場か事務所と間違えそうな外観
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食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。アップが遅れてしまいましたが、2カ月前に訪れたレストランの話。中目黒駅から徒歩10分弱、山手通りと目黒川の間の裏路地にひっそりある「nou(ノウ)」です。
食とワインに詳しい、高校の同級生が予約を取ってくれて、女二人ディナーを楽しみました。
外観も店名も、謎が多すぎて……逆にワクワク
グルメな女友達が押さえてくれた中目黒の人気店、というだけで盛り上がりますが、店まで来てドキドキ感マックス。
ここホントにレストラン?工場か事務所にしか見えないのです(この周囲もそういう建物ばかり)。
しかし、スタート時間の18時前にはお客さんらしき人たちがずらずらと集まってきて。一列になって階段を上り、ドアを開けると……オオーッ!こんなに明るい店内が広がっていました。
「農」業への思いと、野菜や旬の食材を「脳」で感じて
次の謎は「nou(ノウ)」という不思議な店名。千葉出身で大学時代からの友人という二人のシェフ(宮地大介さんと板垣亮さん)が務め、店名は日本の「農」業へのリスペクトと、野菜や食材の旬を「脳」で感じて、と付けたそう。
夜のみ営業・コース1本、一斉スタートです。お二人の地元である千葉産の有機野菜と季節の食材をたっぷり使ったおまかせコース。この日はワインペアリングもお願いしました(飲んだワインの情報は料理の下にまとめてあります)。
和食材たっぷりのイノベーティブ料理
同店のメニューブックには「蜆」「地鶏」など食材の名前がシンプルに書いてあるのみ。それも謎めいています。
1品目は大ぶりのふっくらしたカキが入った茶碗蒸しでした。これ、和食では?……いや、器は完全に“洋”。ワインとの相性もぴったりで、やっぱりフレンチです。
次は前菜の盛り合わせ。ワカサギのフリットはカリッとふっくら。新玉ねぎと醤油がのったマグロと、クエのお造り。奥はナマコ酢。やっぱり和食?
3品目はメニューに「地鶏 パクチー」とだけあり、なんとグリーンカレー!地鶏のだしをベースに、ピーマンとココナッツミルクも使ってあるそう。
4品目の魚料理はサワラの西京漬けと酒粕のベシャメルソースを使ったリゾット。独特の濃厚さが美味。ペアリングのイタリアワインと合いましたね。
コースは以上だったのですが、もう少し食べて飲みたい感じだったので1品追加し、土鍋ご飯をお願いしました。
豚肉のうま味とトマトの甘さ、豆も風味も加わったこのシメのごはんがとても満足感があって!かなりお腹いっぱいになりました。
この日飲んだワイン(ペアリング情報も)
この日飲んだワインをまとめて紹介します。
最初にクレマンで乾杯し、あとはペアリングをお願いしました。
料理とのペアリングは以上でしたが、最後デザート代わりにこちら(↓)を一杯だけ飲みました。
料理(追加分含め)とワインを合わせて、一人税サ込16,500円。ワインは銘柄名のリンク先に飛ぶと小売価格がわかりますが、かなりお得だったのではないでしょうか。
ちなみに「お冷や」は水ではなく、季節のフルーツなどを漬け込んだハーブティーです。ワインのチェイサーとして飲むこれがおいしくて!
都会の隠れ家感と謎めき感、旬の野菜たっぷりで和も感じる料理。デートや仲のいい女性同士のディナー利用にぴったりのお店でした。
今からの季節は食後、目黒川沿いの夜散歩も楽しそう!ネット予約もできるので、行ってみてください。
所在地 東京都目黒区東山1-9-11 2階
電話番号 03-6303-0034
営業時間 18:00~23:00(金土のみ 22:00~26:00ぐらいまでBAR TIME)
定休日 不定休
予算 コース 7,260円/10,780円
https://www.instagram.com/nou_nakameguro/?hl=ja
[2023年2月訪問]「一休」でこのお店の予約・詳細を見てみる
それでは、今日も最高においしい1日を!
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