3月1日に新しくオープンしたばかりの、西麻布の素敵なフレンチに伺いました。 「AZUR et MASA UEKI(アズール エ マサウエキ)」 http://www.masaueki.com/
渋谷からバスで約10分、そこは異空間。
レストラン特有の「ドアを開けたら別空間」な雰囲気、大好き。 渋谷からバス(都01)に乗って10分。 「西麻布」で降りて3−4分歩くと・・・
重た〜いドア。一歩入ると・・・
わあー。 メインフロアと、 冒頭の写真は待ち合わせ用のラウンジ。 ナパバレーのワイナリー、AZUR WINES http://www.azurwines.com/の蔵をイメージして作った内観だそうです。 個室もあります。 子連れで来たい人は個室利用ならOKだそう。 私の周りには「子供ができてから素敵なレストランに来られないのがストレス!」という人、結構います。
コンセプトは「カリフォルニア最上級ワインと日本食材で作るフレンチのマリアージュ」
この日食べたものを順にいきます。 (太字はすべて正式メニュー名) 「幸いなる出会い」アミューズ いきなりここから度肝を抜かれる(笑) アミューズは2品同時に。 石の上に盛り付けられたプチシュー、鶏肉やマグロを使った小品の(手前)と、 奥はお皿が盆栽なの(^^; 木に「なっている実(=プチトマトのあめがけ)」を手で“もいで”いただく。 楽しくておいしかったです。
「玉響(たまゆら)」能登115 能登産しいたけの希少品種をステーキで。 肉厚でみずみずしい。 まさにステーキでした。 しいたけ原木に1個なるかどうかの貴重な品種だそうです。 「甘美なる憂愁」Sweet Melancholy フォアグラのコンフィ、天然車海老、ショコラシャンティ。 フォアグラとえびを一皿でいただく。 甘美な贅沢。 「SOLACE NAPA VALLEY 2012」とペアリング。 「枯山水」Karesansui 天竜川放流の稚鮎フリット、ふきのとう、シャンパンブルーベリーソース この日、第2の度肝抜きがこれでしたね。 お皿がガラスの二重底になって「枯山水」をイメージした砂の庭が描かれている! 「食べられる日本画」のような料理。 季節によって使う果物が変化する、シェフのフラッグシップメニューだそうです。 枯山水とペアは「Albert Boxer Riesling」。 この日、最も好きだったのがこれ。 「マッシュルームと水、塩だけのスープ」 素朴な土っぽい香りが、シンプルなのになんとも美味。 そしてピノ・ノワール「BRICK HOUSE 2011」との相性が最高。 ワインとスープで、マリアージュが完成するんだと。
「荒波を乗り越えて」The survivor 鯛のガストロパック 加賀蓮根 サフランふぐ子ソース 「ガストロパック=減圧低温調理」の意味。 泡のソースの下に低温でしっとり蒸し上がった鯛が隠れていました。
「ゆらめく微光」Napa & Noto 能登の湧き水とアズールのジュレ、柚子 甘みと香りを抑えた、とても繊細なゼリー。 肉のメインが始まる前の、口直しにぴったりでした。 ジュレとマリアージュさせたのが大吟醸「大峰純米」。 これがまた水のようなジュレとぴったりで! そして、次に出るメインの肉。 サーブ前の状態でまずプレゼンされました。
「里山からの贈り物」A Gift From The Woodland 大分仔イノシシの藁焼き、野菜、ソースポワブラード イノシシを部位違いで楽しむひと皿。 「バラ肉の赤ワイン煮込み」と「ロース肉の藁焼き」です。 藁焼きは、南高梅とペルノリキュールで仕上げたソースで。 甘酸っぱい梅・薬草の香りが強いペルノ・イノシシ。 3つがまさに「共演」しているなあと感じました。
この果実味豊かなジンファンデル、「QUIVIRA 2012」とのマリアージュも素晴らしかったです。
デザートに移行。 「あの頃の思い出」Childhood Memories あまおうのババ、寺田本家のサバイヨンクリーム、とちおとめソルベ 「白峰」Melting Snow チョコレートクランブル、黒ごまクリーム、ローストアーモンド、グランマニエわらび餅 あまおうの酸味・さっぱりからのチョコレートやごまのこってり。 味の転調で、デザート2品続いても飽きさせない工夫をしっかり感じました。
「小さな宝石たち」Treasure box いきなり裁縫箱がテーブルに運ばれてきて、
開けると小菓子が詰まっていて! 最後まで楽しいフルコースでした。
シェフは「フレンチの鬼才」と称される植木将仁さん。
最後にテーブルに来てくださり、ちょっとお話ししました。 日本の食材の魅力をいかに引き出し、お皿の上で表現するか、常に考えているとのこと。 砂を敷いた「枯山水」のお皿も、シェフが職人さんと作ったオリジナルだそうです。
ワインが大好きな人、大事な人とゆったり、最後の一品まで楽しみながら過ごしたい夜にぴったりのレストランだと思いました。
「AZUR et MASA UEKI」 http://www.masaueki.com/