フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴25年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話を紹介するブログ。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

【荻窪】 ヤバいけどうますぎる店「吉田カレー」にフードライターが行ってみた!

食限定の取材歴25年、フードライターの浅野陽子です。

今日は荻窪にあるカレーの超人気店「吉田カレー」の訪問レポートです。

ずっと気になっていて、ついに行けました!

書きたいことがありすぎる。簡潔にまとめます。結論としては超おすすめです!

店主が「怖い」「ヤバい」と評判の行列店

吉田カレーの入り口。このシャッターがいろいろ鬼門とネットでは噂がすごい。

 

「店主が怖い」「ルールが厳しい」「行列必至」。ネットで見る吉田カレーのいろいろな噂。

ずっと腰が引けてましたが「約1500円の高コスパ美食探求」が大好きなフードライターとしては行かねば、とついに初訪問!

荻窪駅北口から徒歩5分。青梅街道に面して立ってます。

「2〜3時間待ち」とか「最近は落ち着いてきた」とかコメントもいろいろあって。とりあえず寒くて天気がどんよりした平日の10時半に到着。

開店前に吉田さんに会っちゃった

入り口横にあるメニューと営業時間。

開店30分前には誰もおらず、めでたくこの日一番目の訪問者になりました。

「シャッターは半分空いているけど勝手に入っちゃいけない」ルールは予習済み。

持参した本を読みながら立って待っていると、なんと10:40くらいに吉田さんがひょっこり中から出てきた!しかも笑顔(笑)

「こっちで待っていてくださいね」と優しく指定され、歩道の反対側(店の真ん前でなくて車道側)に移動。そのまま待ち続けたのですが、結局開店前はわたしの後にもう一人男性が来ただけでした。

平日で寒い日だったからかな?結論としては平日は11時前に到着したら1巡目に入れそう。

カレーは本当に好みでした

11時の開店時間にまた吉田さんが出てきて「どうぞ」と店内へ誘導。

「当店はお客さんを選びます」
「撮影は料理のみ」
「料理以外を取るなら一言言って、勝手に店内撮影しないで」
「ルールを守れない人は他のカレー屋さんへどうぞ」
「食べ始めたらスマホ見ないで」
「食べ残す人は追加料理金請求する(持ち帰り容器はもらえる)」

などなど……(要約なのでもうちょっと丁寧な言葉で書いてありましたが)。店内に入ると張り紙が次々と出てきましたね。

噂に聞くいろいろな注意書き。

キーマカレー」甘口/小/(トッピング)豚小/うずらアチャール/キャベツのアチャール/チーズ

肝心のカレーはすばらしかった、の一言です。

メニューはキーマカレー一択で、辛口・甘口・MIXの辛さとサイズ、トッピングを選ぶシステム。ドリンクも少しだけあります。

わたしは辛い料理がちょっと苦手なので、「甘口」の小サイズ、うずらとキャベツのアチャール、チーズを選びました。

入店後に最初にメニューを伝えて会計します(カード不可、現金かQR決済のみ)

キーマカレー部分は卵黄付き。

アチャールがまた美味でした。

10分くらいかな、指定された席で待っていると(席も支持される)、呼ばれてカウンターまで取りに行きました。

まあ美しい。そしてほんっとに味わい深いカレーでした。「甘口」でも家庭用カレールウの中辛よりちょっと優しめくらい。

なにより、食べるごとのうま味の広がり方が半端なかった。野菜の甘み、肉から出るだし、カツオや昆布のだし(ほたてやイカなどシーフードのだしも入ってるらしい)がぜーんぶまとまっている風味豊かなカレーでした。

味の構成を全部明かしてくれています。勝手に撮影しちゃだめなのでちゃんと断ってます笑

わたしは生のネギが苦手なので、最初に受け取って「えっ」と思ったものの、食べている間ネギが入っていることをすっかり忘れてた。そのくらい全体がまとまって、融合している味なのです。

アチャール(インド式の漬物)も美味で。

結構なボリュームでしたが、食べ終えてからもお腹が苦しくなりすぎない。体も温泉に入ったあとのようなじんわり感が続いて。

トイレ(「社長室」)を使う際は店主に断る

ちなみにトイレは「社長室」という呼び方で、使う際は店主に断るのがルール。

お客さんは本当に「社長室お借りします」と次々に申告してました。こういうクセありな感じが無理、と拒否反応示す人も多いだろうな……(^^;

でもあのカレーは相当魅力的。これだけ人気店があふれるなか、忘れ難い味でした。

 

また行きたいです。カレー好きは怖がらず(拒否せず笑)食べてみてほしいです。

吉田カレー(店主のXのみ、最新の営業情報を随時更新)
https://x.com/takahiro1300318/

それでは、今日も最高においしい1日を!

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