食限定の取材歴25年、フードライターの浅野陽子です。
昨日は3月3日のひな祭りでした。今日は簡単だけど2品で雰囲気十分、我が家の「ひな祭りごはん」を紹介します。
ただでさえクタクタ……。何もやらないのはちょっとさみしい。でも体力がないー!そんな忙しい女の子ママに、少しでも参考になれば嬉しいです。
来年以降の自分のメモも兼ねて。
今年開眼した「玄関のひな飾り・令和スタイル」
2月に入ると「まずい、やらなきゃ……」と静かに焦りはじめる。
「娘よ、すまん。今年は確定申告もまだだしもう無理だ…」と半分あきらめたところで、自分にムチを打って3月1日か2日に結局出す。3月3日の週内に片付ける。飾り期間わずか数日。
これがここ3年くらいの、わたしの「ひな飾り」との付き合い方でした。
おひなさまの刀やらお花やら、細かいグッズの飾り方も思い出せなくて。出すのも片付けるのもめんどくさくなっちゃうんですよね。
でもわたしが子どもの頃、亡き母がせっせと飾っていた姿が脳内にチラつき……。
うちに限らずですが昭和のお母さんたち、食洗機も乾燥機もスマホもない時代によくやってくれていたと感謝(>_<)
そんなことをSNSでつぶやいたら、友人が「最近はみんな忙しいから3月いっぱいは飾り続けちゃっていいのよー。保育園や女子校もそうしてるよ」とありがたい情報をくれて。気持ちが楽になったのです。
ひな祭りごはんは2品で十分
同じく大変なのは、ひな祭り当日のごはんですよね。これも今年わかりました。
・即席の「ちらしずし」だけでいい
・もう1、2ミリ余力ある人は「はまぐりのお吸い物」を作ればいい
答えはこれなんじゃないかと。
ちらしずしとは、甘い具と醤油味の具を用意して、酢飯にまぜるご飯です。
赤(いくらかえびか刺身のヅケ)・黄(甘い玉子焼き)・青(ゆでたさやいんげん)の3色の具があれば、形になる。余裕あれば干し椎茸の黒も。
まぜるだけだから工程は簡単なんですが、ちょこちょこ用意するのが大変かなー。
ちょっとだけやりたい人は市販のちらしずしを買ってきて。はまぐりのお吸い物だけ作っても十分です。
■「頑張らなくても作れるひな祭りごはん(即席ちらしとはまぐりのお吸い物)」2〜3人分
<下準備>
・はまぐりを砂抜きする(夕飯の2-3時間前にはまぐりをよーくこすり洗いし、水1.5カップに塩小さじ2を溶かした水に入れ、冷蔵庫に入れておく)。
・ちらしの具を作る。
★さやいんげんの端の帽子部分を薄く切り落とし、両端の硬い筋を取ってさっと塩ゆでする。
★玉子焼きを作る。卵3個に砂糖大3と塩少々をまぜ、油少々をしいて中火で温めたフライパンに一気に流し込む。ふたをして弱火でしばらく焼き、両面が焼けたら冷まして1cm角に切る。
★干し椎茸4枚を熱湯15分で戻し、しぼって細切りに。戻し汁大4と砂糖・酒・しょうゆ各大1強と小鍋に入れ、5分煮含めてそのまま浸けておく。
・刺身のヅケを作る。好みの刺身(まぐろ、ブリ、ホタテなど)少々を角切りにしてしょうゆとみりん少々に浸けておく。
・酢飯を準備する。米3合を普通に炊き、市販のすし酢大3と1/2と白炒りごま少々をまぜる。
<作り方>
(1)砂抜き済みのはまぐりをもう一度よく洗い、小鍋に常温の水3カップと一緒に入れ、強火にかける。口が全部開いたら塩少々と薄口しょうゆ、酒で薄い塩加減に調味する。
(2)酢飯の上にすべての材料をバランスよく散らす。いくら少々を盛り付ける。
あらためて読み返すと「頑張らなくても作れる」と言いながら、ちらしずしはちょっと大変なレシピ?
どうしても無理だったら
「玉子焼きとさやいんげんの塩ゆでだけやって、いくらを買ってのりと一緒に飾る」だけでもまとまります!
それでは、今日も最高においしい1日を!
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