夏が近づくと、ざるそばや冷やし中華など冷たい麺を食べたくなりますよね。イタリアンでも「冷製パスタ」がおいしい季節ですが、自分で作って食べたことはありますか?手順も材料もシンプルですが、コツを知らないと水っぽくなってしまいます。「これを知っておくと絶対うまくいく」というポイントを紹介します!
コツ1:パスタのゆで時間は「袋の表示プラス1分(長めにする)」が鉄則
普通の温かいパスタは、芯を残したアルデンテに仕上げるため「袋の表示時間マイナス1分」で引き上げます。
しかし、最後に冷水でしめる冷製パスタでは、早めに引き上げてしまうと固すぎます。「プラス1分」にするのがコツ。最初は「こんなに長くて大丈夫かな?」と心配になりますが、ちょうどよい弾力に仕上がります。
コツ2:ソースをあらかじめ作って冷やしておく
生ぬるいとおいしくないので、まずはじめにソースを作り、できるだけ長めに冷蔵庫に入れて冷やしておきます。
冷やす時間は最低でも20分。ソースをきちんと冷やせば、麺の冷たさと合わせて、とてもおいしく食べられます。
コツ3:「スピナー」で完全にパスタの水切りをする
冷製パスタは、長めにゆでた後、氷水に取ってしっかり冷やします。そして大事なのが、「水気をきっちり取ること」。麺に水気が残っていると、せっかく作ったソースもうまくからまず、味わいも水っぽくなっておいしくなくなります。
水切りは、パスタはそばやうどんと違い、ざるでパッパとはらうだけでは、不十分です。こうしたサラダの葉っぱ用の水気を取る「スピナー」が最適です。サラダにも使える上、冷やし中華を作るときの水気も、同じ要領で完全に取れるので一台あると非常に便利。
100円ショップでも売っていますが、このアメリカのブランド「OXO(オクソー)」のスピナーは、グリップ部分が持ちやすく、プロの料理研究家にも愛用者が多いです。
コツ4:にんにくは生で使わなくてもおいしく作れる
「冷製パスタ」のレシピを調べると、だいたい書いてあるのが「生のにんにくのすりおろし少々を入れる」という作り方。ソースに、にんにくの風味は付けたいですが、生にんにくを食べると少量でも、強烈に残ります。
その後は人と会う用事が作れなくなるため、冷製パスタでも「にんにくオイルを作り、冷ましてから使う」というやり方が絶対おすすめです。
ソースの具材はトマト、バジル、にんにく、唐辛子だけ。
ということで、レシピを解説します!
《トマトのバジルの冷製パスタ》
材料(1人分)
*パスタ 80〜90g(好みのもの、できれば1.4mmなど細め) *にんにく1片(みじん切り) *唐辛子1本(半分に追って種をとる) *プチトマト赤・黄 各3〜4個(たて4等分に切る) *バジルの葉 3〜4枚 *オリーブオイル・塩・こしょう(粗びき黒)
作り方
1)フライパンににんにく、唐辛子、オリーブオイル大1と1/2を入れ、弱火で香りが立つまでじわじわと炒める。
2)火からおろし、小ボウルなどに一度移す(温度を急激に下げられる)
3)別のボウルに入れ、トマトと塩小1/4とこしょうも入れてよくまぜ、冷蔵庫で20分以上冷やす。ステンレスのボウルが、冷蔵庫の冷気が伝わりやすいのでおすすめです(これは10年以上愛用している柳 宗理のステンレスボール 19cm)
4)パスタをゆでます。湯を沸かして塩を入れ(1Lに大1が目安)、パスタの袋の表示+1分多めにタイマーをセット。この間に氷水を用意する。
5)タイマーが鳴ったらパスタをあげて氷水でよく冷やし
6)スピナーにキッチンペーパーをしいてからパスタを入れ、
何度もかけてしっかり水気を切る。ペーパーがないとどんなにかけても水気が残るので重要ポイントです!
7)冷やしておいたソースのボウルに合わせてよくまぜる。好みでオリーブオイル(分量外)を最後にさっとかけるとプロっぽい味になります。(もこみちの「追いオリーブ」ですね)
ソースだけ冷蔵庫に冷やしておけば、夏のおもてなしにぴったり
ソースさえ作っておけば、あとは食べる直前に麺をゆでて、合わせるだけなので意外とおもてなし向きのレシピです。
ゲストが来る前にソースを仕込んで冷蔵庫で冷やしておき、前菜を食べてから、「では次にパスタを」と出すと流れるような作業で出すことができます。
冷製パスタの作り方、いつものご自身のやり方と比べていかがでしたか?絶対うまくいく4つのコツをご紹介しました。これで水っぽくならず、おいしく作ることができます。夏前の暑くなり出す時期から、ぜひ作ってみてくださいね。