こんにちは、フードライターの浅野陽子です。
みなさま、今年はどんなおせち料理を楽しまれたでしょうか?
我が家はおせち料理を計11品も作ってしまいました。
2021年3月に買ったホットクック(1.6L)を初めておせちに使ったら、大大大活躍!
今回はホットクックでおせちを作る方法を徹底解説します。
ホットクックがあれば例年よりラクに11品完成
以前「去年よりさらに手抜きしてまた喜ばれた、我が家のおせち2018年」という記事を書いて、年末がんばるのはやめよう、と誓ったのですが‥…
今年は緊急事態宣言も明けて、夫の母や私の父も集まったため、しっかりおせちを作ってしまいました。
作ったものは、
の合計11品です。
それだけ聞くと「11品!すごっ!」となりますが、28日に買い物をして、4日間に分け、さらにホットクックをフル活用したら、例年ほど大変ではなかったです。
逆に「ホットクックがない時代、よくあんなにがんばっていたな……」と昔の自分をねぎらってしまいました(涙)
ホットクックをフル活用して、4日間でおせちを11品作る方法
私が作ったおせちと、4日間のスケジュールを、レシピ付きで解説します。
ざっくりした流れは、
- 買い物は初日に一回ですませる(スーパーのポイントもゲット)
- 冷凍できるもの(きんとんと黒豆)を先に作って冷凍
- 煮物や下準備をホットクックに大半まかせる
- 31日に一気に仕上げる
- お雑煮だけ元日の朝作る
です。
ではいきます!
28日(1日目):買い物をすませ、きんとんを作って冷凍、黒豆とかずのこ、煮しめの下準備をする
【買い物をすませる】
28日までに何を作るか決めて、すべての買い物を一気にすませます。
これが結構頭を使いますが、28日までだと近所のスーパーがポイント5倍つくため必死でした(笑)
でも早いうちだとかまぼこなどの在庫は豊富だし、店内も混んでいないのでおすすめです。
裏白(うらじろ)などの葉物や、玄関に飾るお花もできれば買っちゃいましょう。
【きんとんを作る】
ピーラーで2周むいて輪切りしたさつまいも大1本を1時間水にさらす。
くちなし1個を軽くたたいてお茶バッグに入れる。
さつまいもとくちなし、かぶるくらいの水をホットクックの内釜に入れる。
手動で作る→煮物→まぜない→30分でスタート。
竹串がスッと通る柔らかさになったら、小鍋にさつまいもだけを移してマッシャーでつぶす。砂糖150gと内釜に残したゆで汁150ccを入れて弱火にかけながら練り、砂糖が完全にとけたら塩小さじ1/2と栗の甘露煮をまぜる。
あら熱が取れたら、密閉容器で冷凍保存。
【黒豆の下準備をする】
黒豆1袋(200g)をさっと洗って、ホットクックの内釜に入れ、水4カップ、砂糖120g、しょうゆ大さじ1弱、塩ごくひとつまみ、重曹小さじ1/3も入れて一晩つける。
【煮しめ用のだしを作る】
水3カップ、みりん・酒各大さじ3、砂糖・しょうゆ各大さじ6を小鍋にかけて沸かす寸前で火を止める。かつお節(厚削り)ひとつかみを入れて一晩おく。
29日:黒豆を仕上げて冷凍、煮しめ(こんにゃく)を作って冷蔵、かずのこの下準備をする
【黒豆を作る】
前夜に水につけた黒豆をそのままホットクックにかける。
手動で作る→煮物→まぜない→20分でスタート。
時間がきたら一度開けて中をまぜ、25分で再加熱。
内釜を取り出し、そのまま常温まで冷ましたら密閉容器で冷凍保存。
【かずのこの下準備1回目をする】
かずのこ1パックを水に浸け、一晩おく(塩抜き)。
【煮しめ(こんにゃく)を作る】
玉こんにゃく1パック(アク抜き済み)の水を切り、洗って小鍋でから炒りする。
28日に作った煮しめ用のだし1カップと玉こんにゃくをホットクックの内釜に入れる。
手動で作る→煮物→まぜない→25分でスタート。
時間がきたら内釜を取り出し、そのまま常温まで冷まし、密閉容器で冷蔵保存
30日:煮しめ(れんこん)を作って冷蔵、かずのこの下準備(2回目)をする
【かずのこの下準備2回目をする】
かずのこの水をかえて、もう一晩おく。
【煮しめ(れんこん)を作る】
れんこん中1節の皮をむき、1cm厚さの半月切りにして、水に数分さらす。
28日に作った煮しめ用のだし1カップとれんこんをホットクックの内釜に入れる。
手動で作る→煮物→まぜない→10分でスタート。
時間がきたら内釜を取り出し、そのまま常温まで冷まし、密閉容器で冷蔵保存
31日:この日はほぼ1日かけていろいろやります。でも大半はホットクックにおまかせ。
- 煮しめ(ごぼう、にんじん)を作って冷蔵
- かずのこの仕上げをする
- 松風焼きを作る
- なますを作る
- チャーシューを作る
- お雑煮用のだしを大量に取る
- お雑煮用の具材を準備する(小松菜ゆで、ゆで鶏、にんじんと大根の型抜き)
- 黒豆ときんとんを解凍
【煮しめ(ごぼう、にんじん)を作る】
ごぼう1本の皮を包丁の背でこそいで斜め切りにし、酢水に数分さらす。
28日に作った煮しめ用のだし1カップとごぼうをホットクックの内釜に入れる。
手動で作る→煮物→まぜない→15分でスタート。
時間がきたら内釜を取り出し、そのまま常温まで冷まし、密閉容器で冷蔵保存
(同じだしなので、内釜を洗わずに次の煮しめを作る)
にんじん1本の皮をむいて1cm幅の輪切り→花型で型抜きし、28日に作った煮しめ用のだし1/2カップと一緒にホットクックの内釜に入れる。
手動で作る→煮物→まぜない→10分でスタート。
時間がきたら内釜を取り出し、そのまま常温まで冷まし、密閉容器で冷蔵保存
【お雑煮の準備する(ゆで鶏とだし)】
夫婦ともに東京生まれ、東京育ちなので我が家は関東風のお雑煮ですが、だしは鶏もも肉をゆでただしと、かつおだしの両方を使います(鶏肉は具材に入れます)。
鶏もも肉1枚とねぎの青い部分、しょうが1片(薄切り)をホットクックの内釜に入れ、水を水量MAXの線まで注ぐ。
手動で作る→煮物→まぜない→30分でスタート。
時間がきたら内釜から鶏肉だけを取り出し、スープもこしてそれぞれ密閉容器で冷蔵保存
(次も肉をゆでるので、内釜を洗わずに次のチャーシューを作る)
【チャーシューを作る】
豚肩ロース肉(かたまり)300g×3本とねぎの青い部分、しょうが1片(薄切り)、にんにく2片(つぶす)、塩小さじ1をホットクックの内釜に入れ、水を水量MAXの線まで注ぐ。
手動で作る→煮物→まぜない→30分でスタート。
時間がきたら内釜から豚肉だけを取り出し、さっと水洗いし、水をよく切る。
フライパンに油少々を熱し、豚肉を転がしながら5分くらいで全面に焼き目をつける。
火を止めて一度豚肉を取り出し、フライパンに残った油をキッチンペーパーに少し吸わせる。
フライパンにしょうゆ・砂糖大2、酒小2、オイスターソース大1を入れてヘラでまぜながらさっと煮詰め、豚肉を戻し入れて7〜8分、全体に煮からませる。
【お雑煮の準備する(かつおだしを取る、にんじんと大根の型抜きをする)】
家のなかで一番大きい鍋に、さっと洗った長さ30センチの昆布1枚と水3Lを入れ(時間があれば少し時間をおく)、煮立たせないよう中弱火で20分静かに煮る。昆布を引き上げ、かつお節1袋(60〜70g)をすべて入れ、5分ほどおいてからペーパーを敷いたざるでこす(しぼらず、自然に落ちるままにする)。
その間、にんじん2本と大根1本を1.5cm幅の輪切りにし、花型で型抜きする。抜いた野菜をそのまま容器で冷蔵保存。
【なますを作る】
お雑煮用に型抜きして残ったにんじんと大根を千切りにし、塩小1/2と一緒にボウルに入れてしばらくおく。
干ししいたけ3〜4枚をぬるま湯に10分ほど浸けて、やわらかくなったら石づきを取って千切りする。油揚げ1枚に熱湯をかけて油抜きし、千切りにする。小鍋に先ほど取っただし1/2カップとしょうゆ・みりん大1、砂糖小2を入れて煮立たせ、干ししいたけと油揚げを入れて煮詰める。火からおろし、常温まで冷ます。
この間に炒りごま1袋(80g)をレンジ500Wに1分かける。フードプロセッサーにかけてなめらかにし、大きめのボウルに入れる。砂糖・酢大4、しょうゆ小1をまぜる。
このボウルに煮含めた干ししいたけと油揚げを入れ、にんじんと大根を水気を絞って入れ、すべて合わせる。味をみて、酸っぱかったら砂糖大1、塩気が足りなかったら塩少々を足す。密閉容器で冷蔵保存。
【かずのこを仕上げる】
かずのこの水気を切る。薄皮が付いていたら優しくむく。
密閉容器にだし1カップ、酒1/4カップ、塩少々、しょうゆ小2を入れてまぜ、かずのこを浸ける。キッチンペーパーをのせ、かつお節ひとつかみを置いて、ペーパーでかつお節を包むように折りたたんでふたを閉めて冷蔵庫へ。
<残りのだし汁も冷蔵保存する>
【松風焼きを作る】
鶏ひき肉500〜600gと砂糖・しょうゆ・薄力粉各大2、みりん大1/2、みそ小1、しょうがのしぼり汁(大1片分)をよくまぜて四角い耐熱皿やバットに入れ、180度に予熱したオーブン下段で30分焼く。
焼いている間に小鍋に砂糖・みりん・しょうゆ各大1と1/2を入れてとろみが出るまで混ぜながら少し煮詰め、たれを作る。
焼き上がった鶏肉をバットなどに取り出し(ひっくり返さず焼面は上のまま)、たれをぬっていりごまをびっしりふりかける。
【黒豆ときんとんを解凍】
冷凍しておいた黒豆ときんとんを冷蔵庫に移して解凍する。寒いので、玄関先などで常温解凍しても。
元日:お雑煮を仕上げ、作ったおせちをすべて盛り付ける
我が家は例年、朝食抜きで正午に新年の挨拶をしておせちを食べるので、それに間に合うようにお雑煮を仕上げ、おせちを盛り付けます。
【お雑煮を仕上げる】
小鍋に熱湯を沸かし、塩少々を入れて、食べやすく切った小松菜をさっとゆでる(余力があれば、30か31日中にやっても)。
大鍋に、大みそかに作ったかつおだし2L、鶏のだし2カップ、塩小1、酒大2、しょうゆ大1を入れ、型抜きしたにんじんと大根を入れて沸かし、弱火にかえて10分煮込む。
その間にだしを取った後の鶏肉をオーブンレンジ(我が家はパナソニックビストロ)のグリルで10分焼いて、1cm幅に切る。半分に切ったもちを人数分焼く。
だしを具材ごと器に注ぎ、小松菜、鶏肉、もち、2本を結んだ三つ葉、ゆずの皮少々を盛り付ける。
すべてのおせちを盛り付ける。
松風焼きは、末広がりに三角に切って大皿に(小さめの四角でもOK)。
いかがでしたか?
ここまでやるのは私ぐらいかもしれませんが(笑)、ポイントだけでも参考に〜。
そして「初心者だけど、ホットクック持っているので挑戦してみたい!」という人は、
- 28日までの値段が安いうちに、かまぼこ(紅白1本ずつ)を買う
- 黒豆をホットクックで作る
- かずのこを作る
- 31日にだしを取ってお雑煮の具材を準備し、元日にお雑煮を作る
の、4品だけやってみてください!
手作りのおせちが少しでもあると、心満たされる素敵なお正月の食卓が楽しめますよ!
*ちなみに我が家のホットクックはこちらです↓
<こちらもどうぞ(過去記事)>