フードライター浅野陽子の美食の便利帖

食の取材歴20年のフードライターです

[レシピ]意外に簡単、クリスマスにぴったり!丸鶏で作るローストチキン

信じられないけれど、クリスマスまであと10日!今年は「おうちクリスマスにする」という人も多いのでは。

そんな今年こそ、ぜひローストチキンに挑戦してみてください。

「ローストチキンって難しいのでは?」「そもそもあの大きな鶏をどうやって手に入れればいいの?」と最初は思いますが、レシピはとてもシンプル。丸鶏もどこでも手に入ります。

今回は材料のそろえ方を徹底解説するとともに、初心者でも絶対うまくいくレシピを紹介します。

ローストチキンは難しくない

(写真は我が家のクリスマス飾りです)

食卓に上がると一気にクリスマスムードになるローストチキン。見栄えがして難しそうに見えますが、「鶏を丸ごと買って、下味(主に塩)を付けてオーブンで一気に焼くだけ」とレシピはとてもシンプルです。

下準備だけやっておけば、ゲストが来てからオーブンに入れるだけ。

自分も座っておしゃべりしているうちに完成するので、パーティー向きの料理でもあります。

あの丸鶏はどこで、どうやって買うの?

我が家でローストチキンを出すと、必ず聞かれるのがこの質問。

「丸鶏なんて業務用の店で、プロにしか売ってくれないのでは?」と思っている人が多いのですが、実は誰でも、いつでも買えます。

売っている場所は、

・街中の鶏肉専門店 ・スーパーの肉売り場(たまに売っている。でもスーパーの丸鶏は味が水っぽい場合が多く、サイズも小さめであまりおすすめでない) ・駅ナカの商業施設やショッピングセンターのお肉屋さん(ニュークイックなど) ・デパ地下のお肉屋さん(渋谷のフードショウにあるあづまさんなど)

上から順に値段(100グラム単価)が「安い→高い」となります。

個人商店が減っている今、街中の鶏肉専門店が家に近くにある人も少ないので、一番確実なのは「駅ナカの商業施設やショッピングセンターのお肉屋さん」でしょうか。

都内のターミナル駅にはたいてい、大きなショッピングセンターが隣接しています。惣菜店が集まるフロアがあると思いますが、そこに八百屋さんがあれば、必ずお肉屋さんも入っています。

そこで鶏肉を売っているお店を探して、「丸鶏中抜き(まるどりなかぬき)」をください、と注文します。頭から上を落とし、内臓を抜いた鶏1羽のことです。

お肉屋さんは丸鶏を仕入れ、それをさばいて「もも」や「むね」「レバー」としてバラ売りしているので丸鶏は必ずあります。

ただ「丸鶏のまま売ってほしい」というお客さんがあまりいないので、いきなり行くとお店に在庫がない多く、事前予約が必要です。

焼く前日までに下準備を済ませたいので「ローストチキンを作る日の2日前」までに取りに行けるよう、電話や店頭で予約しましょう。

鶏のサイズは2キロ前後を

丸鶏1羽を買おうとすると、サイズは指定できない(自動的にその日お店に入っているものになる)のが普通です。

が、できる限りお店に希望を伝えて、2キロ強くらいのサイズを手に入れたいところ。

最も扱いやすく、見栄えがする大きさで、なおかつ「鶏2キロ=下味用の塩は小さじ2」とわかりやすいからです。

そしてどんな鶏でも、買うときに必ずお店で重さを計ってもらい、その重さを覚えておきましょう。

サイズが2キロから大きく外れる場合は、塩の量をこの基準(1キロ:塩小さじ1目安)で増減させてください。

牛のステーキもそうですが、肉を焼く際は、適量の塩がしっかり効いていることが、おいしく作るポイントです。

まずはこの通り作ってみてください[レシピ]丸鶏1尾を使ったローストチキン

丸鶏1尾を使ったローストチキン

[材料](約6人分) 丸鶏(中抜き) 1羽分(約2kg)

A(鶏の下味) オリーブオイル 大さじ2 塩 小さじ2(外側小さじ1+お腹の中小さじ1) こしょう 少々 にんにく(みじん切り)1片分

B(鶏のおなかに詰めるフィリング) ご飯(冷やご飯をレンジで軽く温めたもの。炊きたてでももちろんOK) 350g ※大人用茶碗軽く2杯くらい 塩 小さじ1/2 バター 大さじ1 プチトマト(ヘタを取る)5〜6個

<付け合わせの野菜> にんじん(皮をむいて乱切り)1本 じゃがいも(よく洗って芽を取り、皮ごと四つ割り)2個 玉ねぎ(皮をむいて6等分のくし切り) 大1個 ※もし手に入ればペコロスを5個、皮をむいてそのまま使う にんにく(皮をむいてバラバラにする) 丸ごと1個 (あれば)芽キャベツ(軽くゆでておく) 1パック

<そのほか用意するもの、当日仕上げ用> 溶かしバター 30g分くらい たこ糸 ようじ オーブンシート ハケ(シリコン製が使いやすい) クレソン 1〜2本(飾り用)

[作り方] ●前日にやっておくこと(必ず食べる前日までに丸鶏を手に入れておくのを基本として)、 (1)Aの材料を準備し、オリーブオイル→塩こしょう(鶏の外側とおなかの中、お尻の開口部から塗りつける)→にんにく、の順に丸鶏にすり込み、ビニール袋を二重にかけて冷蔵庫に入れておく。

(2)付け合わせ野菜をカッコの通り準備して、ビニール袋に入れて塩こしょう・オリーブオイル少々を入れてビニール袋の外から軽くもみ、味をなじませる。

●食べる当日にやること (1)Bの材料を準備する。丸鶏と付け合わせ野菜を袋ごと冷蔵庫から出し、常温に戻しておく(冬なら、朝起きてすぐ出しておいても)。

(2)ローストチキンを出したい時間の1時間半前になったら、オーブンを250度に余熱して作業を始める。

バター30gを細かく切って湯せんにかけるなどして溶かしバターを作る。それとは別に、Bの分のバターを細かく切って塩と一緒にご飯に混ぜ、バターライスを作る。丸鶏のおなかにこのバターライスとプチトマトを詰める(お尻の開口部から、どんどん詰める)。

プチトマトがつぶれないように注意しながら、ぎゅうぎゅうに詰めるとよい(鶏がパンパンに張って豪華に見える)。鶏の開口部の上下の皮を伸ばし、ようじをクロスさせるように通して止めて、鶏の足をたこ糸で結ぶ。結び方は適当でOK。ぐるぐる巻きにして、固結びで止める(食べる時はハサミで切るので)。

(3)オーブンが余熱完了したら、天板にオーブンシートを敷き、丸鶏をのせる(この時、必ず鶏肉のおなか側が上を向く=背中側を下にするのがポイント。盛り付け時に見栄えが格段にアップします)。

ハケを使って溶かしバターを全体的にぬり(にんにくみじん切りが極力取れないように塗る)、軽く塩こしょうをしたらオーブンの温度を230度に下げて焼き始める(30分)

(4)30分経ったら一度出して、付け合わせ用の野菜を鶏のまわりに散らし、軽く塩こしょうをしてオリーブオイルを回しかけて(いずれも分量外)、オーブンに入れる(野菜を鶏と一緒に最初から焼くと、熱が入りすぎるので野菜は後から時間差で入れる)。

この時オーブンの天板の向きを、鶏肉を最初に入れた方と逆向きに入れる(火入れが均一になる)。35分焼く。一度出して、焼き加減を見ながら鶏全体がこんがりいい焼き色になるまでさらに30〜60分焼く(オーブンの性能にもよるが、トータルで1時間半〜2時間くらい)。

大皿に盛り付けて、クレソンを添える。

いかがでしたか?レシピでは長文になりますが、やることはとてもシンプルなので、すぐに慣れます。

ポイントは ・前日に鶏と野菜の下味を付けておくこと(味がぐっとおいしくなります) ・焼く前に必ず鶏肉を常温に戻すこと ・焼き時間が1時間半〜2時間くらいかかるので、食卓に出す時間を逆算して焼き始める

くらいでしょうか? 最初はおっかなびっくりだと思いますが、食卓に出すと必ず歓声が上がり、喜ばれるのでおすすめです!作ってみてくださいね。