食限定の取材歴25年、フードライターの浅野陽子です。
上野の東京国立博物館で開催中の特別展「蔦屋重三郎展」に行ってきた話。
わたしのような大の歴史好き・大河ドラマ好き、そして出版やコンテンツ業界に関わるすべての人おすすめな展示会でした!
江戸の天才プロデューサー・蔦屋重三郎の世界を丸ごと楽しめる
蔦屋重三郎(愛称は「つたじゅう」)、江戸時代に喜多川歌麿や葛飾北斎、写楽などの才能を見出し、浮世絵や本を出版し、現在まで伝わる江戸カルチャーをプロデュースした天才編集者。
新卒から出版業界25年以上のわたし、その蔦重が主人公の大河ドラマ「べらぼう」はもう初回からどハマり。
ブログでもこんな記事を書いてたくらいなので(^^; ▼▼
その「べらぼう」ワールドを丸ごと楽しめる展示会で、最高でした!
青本や『金々先生』、『吉原細見』……大河ドラマで観た本の実物だらけ!
上の写真は最後の撮影OKエリアで撮ったもの。
展示エリアは撮影NGで写真はないですが、ドラマに出てくる『吉原細見』や『一目千本』(花魁を花に見立てたガイドブック)、「青本」『金々先生』、平賀源内のエレキテルなど、当時の実物がぎっしりあって、感動!
また展示エリアでは、有名な写楽の大首絵をはじめ浮世絵の実物もたくさん見ました。
歌麿・写楽・葛飾北斎の浮世絵の本物。蔦重の「耕書堂」が出版した作品がメインですが、ドラマで蔦重に意地悪する「鶴屋」など他の版元作品もあり、風間俊介の顔が浮かんで「あー!」とすごく親近感(笑)。
ライトもメガネもない江戸時代、どうして読めた?
しかし、『吉原細見』も全部、当時の出版物は字がめちゃ小さい!
明るいライトもメガネもない時代、江戸の人ってあんな細かい字をよく読んだり書いたりできましたね……寿命が短いから老眼にもならないのか(^^;
最後の撮影OKエリアがよかった!
撮影NGの展示エリアを抜けると、最後はこんな楽しいレプリカ満載のコーナーに。ここがすごくよかった!静止画なら全部撮影OKです。
ドラマと同じ耕書堂を再現したスペースもありました。江戸の人目線でこのワールドに入っちゃった気分に。
青本とかの新刊、輝いて見えたんでしょうね。書店に新刊や雑誌の最新号がずらっと並んでワクワクするのと同じかな。
ドラマで使った小道具のレプリカもたくさんありました。
「べらぼう」好きにはたまらなかったです。
VRでの江戸体験もすごい
会場内のVRもいろいろ楽しかった。これは撮影OKエリアの、日本橋から見た町の風景を大画面で映し出したもの。
またこの後、ゴーグルをつけて「日本橋の街」か「吉原の内部」を選び、その世界に3分間入れる無料のVRコーナーもあって。
わたしはNHKの番組で日本橋の方は見ていたので吉原を選びましたがこれも面白かった!360度見渡せて、そこにいる人が動いている。新しい美術展体験でしたね。
これから蔦重展を見にくる方へ、ミニアドバイス
この特別展はあと2週間やっているので、べらぼうファンにはぜひおすすめですが、これから見にくる方へのアドバイスを少し。
・なるべく空いている時間を狙って!
わたしは一番空いている平日午前中に行きましたが、それでもめちゃ混んでて人気展示の前は人だかり!なるべく平日や、週末なら朝早めなど、空いてそうな時間を狙ってください。
・双眼鏡あると便利かも
人が多い上に展示物が細かいので、じっくり見たい人は双眼鏡あると便利かも。双眼鏡で見ている人がいて、なるほど!と。
・オンラインチケットがおすすめ
チケットは当日入り口でも買えますが、とにかく効率アップのためオンラインで事前購入が並ばずおすすめです。公式サイトやローチケなどいろいろなルートで買えます(値段は一律2100円)。
わたしはポイントを貯めているのでアソビューで買っておきました。メールで来るQRコードを入り口で見せるだけなのでラクです。
・歩きやすい靴で
この展示に限らずですが、室内とはいえとにかく歩きます。スニカーとリュックが手も空くのでベストですね!最後の撮影OKコーナーで写真もたくさん撮れるし。
おまけ:博物館を出たら目の前で器市やってました
博物館を出たら、目の前でこんな噐市場やってて少し見ました。いつもだったら前のめりで見ちゃうけど、さすがにパワー切れでさらっと(笑)。
よかったら行ってみてください!
それでは、今日も最高においしい1日を!
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