食の取材歴19年のフードライター。食のトレンドや仕事メモを書いてます。イタリアンと魚が特に好き。

母を見送る。そのとき、家族ができること②(闘病・生活編)

昨日、先月母を5年間のがん闘病の末に、亡くしたことを書きました。その間、家族してやってあげられたことで、役に立った情報をできるだけ紹介しようと思います。昨日の「食事編」に続き、今日は生活まわりの情報を書きます。

■「私にできることは食事作り」と、連日実家に通いつめ(ラスト3か月間はほぼ毎日だったような)、闘病中の母と、普通の食欲の父の両方においしいと思ってもらえるような料理を研究しては、作っていました。

■昼食や夕飯を食べた後、私は母に必ずマッサージもしていました。末期は体の各所に痛みが出ていて、ふとすると腕やももを自分でさすっていたので、手のひらでなでてあげます。それだけで楽になるらしく、「まさに『手当て』とはこういうことか」と実感していたものです。

■しかしマッサージは一生懸命やると、やっている側の人は非常に体力を消耗します。見た目より、相当疲れる。私は料理を作って、片づけて・・・の後に毎回やっていたため、あまりの疲労感に、いつも頭がぼーっとしていました。でも、やってあげたい。


■そこで、とても役に立ったのがこの本のマッサージメソッド(画像をクリックするとサイトに飛びます)。マッサージの本も検索して、図書館で借りては試してみましたが、一番私自身楽にできて、母も喜んでくれたのがこれに書いてあったやり方。

■「疲れを取る」「むくみを取る」「ストレスを取る」など症状別のマッサージ方がたくさん紹介されています。本来は病気の人向けの本ではないですが、どのコースをやっても「痛みが楽になる」と、母はいつも喜んでくれました。本当に、その道のプロが、極めた情報をピンポイントで教えてくれる実用書って素晴らしい。

■もう1点。抗がん剤治療をやっている間は、どうしても髪が抜けます。外出時は専用のウィッグをかぶりますが、自宅にいるときに非常に使えたのが、ここのネットショップのバンダナキャップ(↓こんな感じのもの)。バンダナと帽子の中間のような形で、「カフェの店員さん風」で、とても自然でした。医療用ではなく、普通にファッションとしてかぶるものを、治療中の人でも使えるのです。ここのものはかわいいデザインが、オーガニックコットンなど生地の種類とともに、無数に選べてすごくよかった。ショップのHP→ゆるい帽子
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■ここに行きつく前は、百貨店の「介護用品コーナー」ばかり見ていました。しかし、どれも「いかにも病人・老人向け」風。特にバンダナはおしゃれ性ゼロ、乱暴に言えば「闘病中なんだから、これでガマンしとけ」と言わんばかりの、茶色やピンクのもさっとしたデザインが少しあるだけ。値段もネットよりずっと割高でした。

■しかも百貨店では、あまり動けない母は行けないので父や私に頼むしかないのですが、ネットショップでは、母自身がノートパソコンを見ながら、自分で欲しいデザインを選ぶことができました。自分がお店に行くのではなく「お店が24時間、自分のいる場所にやってくる!」。インターネットの利点と偉大さを、母の病気中にしみじみ実感しました。

明日もまた続きを書きます。

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