横浜の老舗ホテルのダイニングで至福のクラシックフレンチを堪能
こんにちは、フードライターの浅野陽子です。
今日は老舗ホテルでクラシックなフレンチを楽しんだ話。
ここでのアップが遅くなってしまいましたが、まだ寒かった時期、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルの「AZUR(アジュール)」に行ってきました。
『みなとみらい』駅直結、いろいろ思い出深い
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルは1991年開業。
ヨットの帆のような半円状の形が特徴的です。
みなとみらい駅直結のアクセス。
駅から歩いてくると、ホテルの横に横浜コスモワールドの大観覧車も見えます。
大学生のときは「素敵だなー、横浜の大人のホテルだなー」と憧れていて。
社会人になってからの出版社時代は、担当していた某飲料メーカーがよくこのホテルの宴会フロアでいろんなイベントを開催していました。
激務の中、ヘロヘロの状態で横浜まで通っていたなー…と、いろんな若かりし頃の思い出がよみがえります(笑)
クラシックな王道フレンチを「パリの邸宅」を模した部屋で
中年フリーランスになった今は、ゆったりここのダイニングの料理を楽しめるようになりました(笑)
フレンチレストランの「AZUR(アジュール)」です。
「パリの邸宅」をイメージして作られたそうです。
アジュールとはフランス語で「空」や「青」の意味。
この日はこんな、青色があふれる奥の個室でディナーをいただきます。
アジュールの料理は「フランス料理の原点に立ち戻ったクラシックメニュー」がベースで、食材は地元の神奈川県産のものを多く使用しているとのこと。
では、いただいたものを順番に。
アミューズ:千葉県銚子漁港 真鯖 焼茄子 生からすみ
アミューズはシャンパンビネガーでしめたさば。
生からすみはドレッシングの素材の一つです。コリアンダーも入っています。
ひと言で表すなら「とてもおしゃれでゴージャスな洋風しめさば」。
乾杯は贅沢にテタンジェで。
CHAMPAGNE TAITTINGER BRUT RESERVE
前菜:兵庫県産浜坂漁港・せいこ蟹のフラン マシア農園のオリーヴオイル
前菜はフラン。
「洋風な茶碗蒸し」ですね。
メスの福井産カニをたっぷり使用、甲羅で取っただしと生クリームを合わせた卵の生地を蒸したフランで。
これがまあ、とろけるように美味でした。
パンも登場。
前菜と合わせたのはルイ・ジャド白です。
魚料理:北海道根室漁港・キンキ 大根のミジョテ ブイヤベースのジュ
魚のメイン。一本釣りのキンキだそうです。
右上のパリパリのものはルイユ(にんにく入り自家製マヨネーズソース)を焼いてせんべい状にしたもの。
キンキも味わい深かったのですが、スープがしみ込んだ三浦大根が絶品で。
魚の洋風だしで、大根をおでんのようにじっくり煮込んだとのこと。
ワインは再びルイジャド、マルサネロゼです。
肉料理:“横濱ビーフ”のフィレ肉 フランス産・黒トリュフ
神奈川県産のブランド牛「横濱ビーフ」を使った肉のメイン。
トリュフがふんだんにかかってました。
見た目通りの贅沢で濃厚な味わいです。
二つ目の自家製パンと一緒に。
ブリオッシュのような香ばしいパンが、濃厚な肉料理とぴったりで。
肉料理にはフィサン。凝縮感のあるブルゴーニュ赤です。
Domaine Herve Charlopin Fixin 2019
最後の赤まで上品なブルゴーニュしばりのペアリング、クラシックな料理と店内の雰囲気にもぴったりでした。
デザート:ショコラの球体 フランボワーズのジュレ
最後のデザートです。
野球のボールくらいあるチョコレートの球体、なのですが……
熱々のチョコレートソースをとろーっとかけると
中から甘酸っぱいフランボワーズのジュレが登場。
全体的にとても濃厚なコースに見えるかもしれませんが、量やタイミングがばっちりで。
デザートまで食べ終えてもお腹はすっきりだったのが不思議でした。
最後までちょうどよく、満足感がありました。
この日は小雨が降ってとても寒い日だったので、体も温まるような料理で。
この絶妙な仕上げ方こそ、老舗のホテルダイニングの技なのでしょう。
クラシックな料理が好きな、シニア世代の親や祖父母を呼んでも喜ばれそうです。
ランチコース(土日祝のみ)は4,800円と6,800円、ディナーコースは13,500円と16,000円。
税・サ込みなので意外とお得なのではないでしょうか。
それでは、今日も最高においしい1日を!
「アジュール」
- 神奈川県横浜市西区みなとみらい 1-1-1
- みなとみらい線『みなとみらい』駅(クイーンズスクエア連絡口) 徒歩5分
- 17:30~L.O.20:30/土日祝は12:00~L.O.14:00、17:30~L.O.20:30
- 定休:水曜(祝日、イベント時は除く)
<こちらもどうぞ(過去記事)>