フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴25年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話を紹介するブログ。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

【料理道具】50年間いまも現役で活躍中!母から受け継いだ昭和のキッチングッズ3つ

食限定の取材歴25年、フードライターの浅野陽子です。今日は我が家の料理道具の話。それも50年間(!)現役で活躍し続ける「昭和のキッチングッズ」を紹介します。

実家の母は10年以上前に亡くなっちゃったんですが、存命中に使い古しを譲ってもらい、いまもバリバリ使ってます。

どれも高級品じゃなく、当時ごく普通の金物屋さんで買ったもの。昭和の道具すごっ……。

もったいないから捨てられないんじゃなく、普通に使い勝手抜群

(左から)肉たたき、卵の黄身分け器、マッシャー。食洗機に入れて結構粗雑に扱っちゃってますが、壊れません。

亡き母は料理が好きな人でした。わたしが生まれる前から料理教室やパン教室にも通っていたようです。

物心ついた頃にはこれらの道具が実家にあり、これを使って手伝った覚えもある。おそらく全部50年選手。

特別に磨き込んだりしてなく、食洗機にガシガシ入れちゃってますが、まったく壊れません。高いものでもなかったのに。昭和の道具って優秀だ。

しかも使い勝手も抜群。一個ずつ解説します。ちなみに令和の今も全部同じものが売ってます。近いものを探してリンク貼っておきます。

これがないと料理ができないくらい好きな「肉たたき」。

肉たたき。これがないと料理ができないくらい好き。

3つどれも好きでよく使っていますが、一番はこの肉たたき。「とんかつの肉を柔らかくする道具」。揚げる前の肉を、トンカチのようにトントンします。

しかし!そんな「用途が一個」な道具に見えて、実は、

  • たたききゅうり(きゅうりを全面にヒビを入れてから甘酢に浸ける)
  • 甘栗の殻割り
  • ぎんなんの殻割り

にめちゃ便利。

イボイボの面と細かい線入りの面があり、用途に応じて両面使い分けます。

これがないと料理ができないくらい好きですね。好きすぎて昔、料理道具のコラムに書いたことも。

「用途一つしかない道具」ながら、いも好きには必須「マッシャー」。

いも好きは、ないと困る道具。

ゆでたり蒸した「おいもをつぶすための道具」。何十年も手荒に使って、よく壊れないものだと感心します。

垂直に押してつぶす。

じゃがいもを蒸して半つぶしにして、マヨネーズであえたらポテトサラダ。バターや生クリームとまぜたらマッシュポテト。

さつまいもならつぶして焼いてスイートポテト、かぼちゃサラダにも使います。

先日公開した【レシピ】簡単!もち使い切りに便利な家おやつ「さつまいももち」でも使ってます。

この「垂直に押して潰す」というアクションは、マッシャー以外の他の道具だとどうbもやりにくい。いも類が好きな自炊派は、必須の道具ですね。

卵の黄身分け器

あらゆる卵キッチングッズの中で、わたしには一番必須。

卵に関するキッチングッズってたくさん出てますよね。温泉卵を作る道具とか、ゆで卵の殻をむきやすくする道具とか。そういうものも一応持ってますが、あらゆる卵グッズのなかで一番必須なのはこれ。

卵黄と白身を分ける分離器です。これを使うと絶対失敗しない。お菓子作りのときにいつも大活躍です。

まさに昭和!貴重なMADE IN HONG KONGのロゴ。

この道具も食洗機に入れてガンガン使ってるものの、まったくヘタレず強いです。

よーく見たら、MADE IN CHINAじゃなく「HONG KONG」になってた!昭和の中期ってアートフラワーとか、いろんなものが香港から輸入されてましたよね。まさに昭和グッズ。

100均も便利だけど、昭和グッズも味があっていいですよね!

何より、これらを取り出して使うたびに母の若い頃の姿が蘇り、懐かしい気持ちになります。

うちの娘もいつか、そんなふうに思う時が来るのかなー。時代は22世紀に近づいて、世界はどうなっているんだろう。ロマンがありますね。

それでは、今日も最高においしい1日を!

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