フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

まさに時短革命!すごすぎる2018年の電子レンジ比較まとめ(ビストロ/ヘルシオ/石窯ドーム)

毎日のごはん作りは大変ですよね。しかし、最新の電子レンジは「モノを温め直す機械」から「バラエティ豊かなごはんを作ってくれる超高性能マシン」へと進化しているのをご存知でしょうか?

先日、我が家では16年活躍したオーブンレンジが寿命を迎え、最新型に買い換えました。電子レンジのあまりの劇的進化に驚き、感動する日々です。

しかし購入前にどれを買うべきかとても悩んだので、人気機種トップ3のそれぞれのメリットと選び方を解説します。家電店を1週間で4軒まわり、じっくり売り場の店員さんにリサーチした話をまとめました。

従来の電子レンジでは、できることに限界があった

旧来の電子レンジ

昔からみんな使ってきた電子レンジは、おかずや冷凍ごはんを単に「温め直す」マシンでした。少し上位の「オーブン機能付き電子レンジ」は、それにプラスして、ケーキやパン、グラタンなどが焼けるというもの。

一部の料理上級者は、冷凍した肉や魚を絶妙な固さに戻したり、自家製ピザを作ったり、買ってきたクロワッサンを温め直したり、ハンバーグやローストビーフをオーブンで焼き上げることなどもできましたが…それでも、そこまでが電子レンジの限界でした。

2018年、電子レンジはもはや「モノを温める」機械ではない

最新オーブンレンジ

しかし、2018年の最新型電子レンジは「モノを温め直したり、焼いたり、冷凍品を解凍する」機械ではないのです。

温めるときも「600Wで3分と指定してスタート」など、細かい調節や管理などは一切不要。

さらにすごいのは、従来の電子レンジにまったくできなかった、新たな調理作業がいろいろできるのです。

<最新型のオーブン電子レンジで、だいたいどのメーカーの機種でもできること>の例を挙げると、

・焼きそばを作る ・ごはん料理(チャーハンやチキンライス)を作る ・パスタを作る ・ハンバーグ、ぎょうざを油なしで焼く ・鶏のから揚げやとんかつを揚げる ・焼き魚を作る(自動脱臭・掃除機能も付いている) ・筑前煮、ひじき煮などの煮物が作れる ・肉まんを皮から作る ・トーストをふっくらこんがり焼く

…と、ざっとこんなことが、どの機種でも当たり前にできる!

ぎょうざを包んだり、ハンバーグのタネをこねたり「焼くものの素材を作る」までは手作業です。でもそれ以降は洗濯機のように「全自動」なのです…すごくないですか?

いままでは、タネを作り、コンロに火をつけて、油をひいてフライパンや鍋、蒸し器で時間や火加減の調節をしながら付きっきりで世話をし、仕上げなければなりませんでした。しかしいまや、電子レンジに入れて「スタート」を押してチン、で完成!ラクすぎる!

「温かい手作り料理」以上に「時間と心の余裕」を生み出す

家事

から揚げやハンバーグなど、上に書いたおかずはだいたい、電子レンジで15〜20分くらいで完成します。

マシンがメインおかずを作ってくれている間に、15分の空き時間があるというのは、忙しい女性には本当にすごいことです。この間に、味噌汁やサラダなど「もう一品」を仕上げたり、洗濯物をしたり、すぐ返事をしなくてはいけないメールを書いたり…あまりの快適さにびっくりです。

から揚げやハンバーグの完成度は、最後まで手作りしたものと比べると、95点くらいです。つまり、「まったく手作りと変わらないとは言い切れないが、限りなく手作りのようにおいしい」レベル。

クタクタになって全部手作りするくらいなら、95点仕上がりのおかずで、自分も家族もゆったりしてた方が絶対いいです。購入後の感想はまた別の記事で詳しく書きますが、新たに生まれた「心の余裕」が本当に素晴らしい。

以下、最新型オーブン電子レンジ界でトップ3となっている以下の機種について解説します。この3つは、これまで書いた機能はすべて兼ね備えています。

人気機種TOP3「ビストロ」(パナソニック

まず「ビストロ」(パナソニック製)です。家庭料理全般、なんでも得意なオールマイティ機種。でも特にグリル機能が優れていて、日本人の好きなハンバーグやぎょうざ、焼き魚などのおかずが素早くおいしく作れる、というのが売り文句。

パナソニック ビストロ

西島秀俊さんが「外で働く奥さんより早く帰宅して、ビストロでちゃちゃっと晩ごはんを作る理想的な旦那さん」をCMで演じてます。

悩みに悩んだ末、我が家は結局このビストロを購入。本当に便利です。とても操作しやすいので、特に料理上手でない男性でも、リアル西島さんできそうです。

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クラブパナソニック

人気機種TOP3「ヘルシオ」(シャープ)

次は、泣く子も黙る?大人気機種「ヘルシオ」(シャープ製)。「名前だけは聞いたことがある」という人は多いと思いますが、一体なにが他の電子レンジと違うのか、ご存知ですか?

ヘルシオは、大量の水を使って超高温(100度超)の熱ーいスチーム(=過熱水蒸気)を起こせるのが特徴。高温でこれができるのはシャープだけ。「過熱水蒸気」で生野菜を温めると、甘味や旨味が倍増し、生よりずっとおいしくなる。しかも栄養価も高まる。

そして、フライなどのおかずを温めるときは、過熱水蒸気で減塩効果や余分な油を落とす効果もある。メタボや生活習慣病予防にぴったり、ということで大人気なのです。

ヘルシオもかなり魅力的でしたが、我が家では電子レンジを置きたい場所に対して高さが少々足りなかったのと、赤より白い色のレンジがどうしてもほしかったので、候補から外れることに(白もあるが、品薄)。

あと、家電売り場のお兄さんの話では「かなり水蒸気が出るので、こまめに掃除しないとサビやすいですよ」と言われたのが気になりました。でもまめにお手入れするから野菜をおいしくたっぷり食べたい、という人にはよいです。勝間和代さんは、ヘルシオを気に入って2台も購入したそうですし(こちらの記事)。

人気機種TOP3「石窯ドーム」(東芝

そしてトップ3の最後は「石窯ドーム」(東芝製)。満島ひかりさんがPRしている機種です。石窯ドームの一番の特徴は、オーブン機能が突出していること。

日本国内の家庭用オーブンレンジでは業界最高の350度まで出せて、予熱完了までの時間が早く、庫内がドーム(半円)型の天井で、パンでも肉でもふっくら、ジューシーに仕上がるとのこと。料理教室のABCクッキングスタジオと共同開発した製品です。ABCクッキング監修のオリジナルレシピもついてます。

私自身、持ちよりパーティーのときによくお菓子を作るので、「オーブン機能が突出している」点はとても惹かれました。しかも、石窯ドームは、同じ容量(30L)のビストロやヘルシオと比べて、サイズが小さくて置きやすいのです。

新宿の某家電店で話を聞いた際は、店員さんがやたら「石窯ドーム推し」でめちゃくちゃ心が揺れました。しかし頭を冷やして、翌日以降も別の家電店で見ると、ビストロやヘルシオの同位機種と比べて、石窯ドームは必ず4〜5万円くらい安いのです。

「どちらも今シーズンの最上位機種なのに、なぜこんなに値段が違うのだろう?」と質問すると、そこの家電店のお兄さんは「それは、機能の違いです。ビストロは1台でできることが多いので、石窯ドームと同じ値段にはできないです」と断言されて、なるほどと…。

でもビストロが高機能すぎるのであって、そこまでの機能は求めていない(と言ってもパスタや炊き込みご飯、ハンバーグ、揚げ物など、おかずはひと通り作れる)、パンを焼いたりオーブン料理をたくさん作りたい、値段は抑えたい、という人には最適です。

 

ということで、長い検討の末(?)「とにかく値段は高くても買った後、ラクをしたい!」という気持ちを込めて、高機能のビストロ30Lホワイトを購入しました。使い始めて1カ月あまり、本当にいろいろ活躍していて、毎日の料理はぐっとラクになりました。

西島さんのCM通り、「夕方疲れて帰ってきても、お手伝いさんが一人いる」ようで、夕飯作りがとてもラクです。

またビストロの詳しい使用レポートや作ったレシピは追って書きますが、今回は最新型の電子レンジ事情と、人気機種TOP3の比較について書きました。新たな電子レンジ購入を検討されている方は、ぜひ参考してみてくださいね。

ちなみにこれがあると、大きい天板を毎回洗わなくてよいので便利です↓