食限定の取材歴25年、フードライターの浅野陽子です。
今日は土曜なので本の話を書きます。
『グミがわかればヒットの法則がわかる』について。
読み物としてはややクセのある本でしたが、令和のヒットの要因が少しわかりました。

通学や小腹が減ったときの必須グッズだったグミ

「面白そうだな、学生時代グミ好きだったし」と気になって手に取りました。
現在40〜50代の昭和生まれの人の多くはそうだったと思いますが、私もグミで育ったクチ。小学生の時に食べた「コーラアップ」に始まり、「果汁グミ」や「HARIBO」、だいぶ大人になってからの「コロロ」まで。
鮮烈な「青春の味」とまではいかないけれど、なんとなくいつも、身近にあったお菓子。
本を読んで驚いた、令和のグミ市場の変化と背景

と、グミは「子どもの頃から食べてきた小腹満たし菓子の一つ」くらいに思っていたのですが、今回この本を読んで驚きました。
令和の今も「小腹満たし」で食べられてはいるものの、みんなが求めている「幸せ感」「カワイさ」や「コスパ・タイパ」「推し活」「共感性」をすべて満たすのがグミだそうで。

昭和の頃やコロナ前あたりまで、「口さみしさ」を満たす大人のお菓子の定番はガム。
でもその目的で、今20-30代に断然人気なのはグミだそうです。

ガムと違って、グミの食感はハード系からソフトタイプ、食べているうちにグミ→マシュマロに変化するもの、チョコでコーティングされたタイプなど、グミより種類がめちゃくちゃいろいろある。

バラエティーが多い分、新商品がもっと早いサイクルで次々誕生。SNSやインフルエンサーの投稿があふれ、好きなグミの「推し活」もできる。

見ていてカワイイ、味や香りがふわっと立つものなど、食べ物として幸せ感を感じられる。ガムと違って最後捨てなくていいから、環境によく今の時代に合っている。そのエコさも若い世代にはウケる、など。
読んでいてなるほどなー、と昭和生まれのフードライターは感心したのでした。要はグミって、「食べるだけのお菓子」というより「体験グッズ」なのだなと。
コンビニでびっくり

この本を読んでいるとグミが食べたくなります。近所のセブンイレブンで、ひさしぶりにお菓子売り場を見たらびっくり!


私はスーパーで、お菓子はごくたまに食材のついでに見るくらい。セブンのグミコーナーの充実ぶりがすごい!しかも私が知ってる「コロロ」以外にもめちゃくちゃいろんな商品が出てる!(←遅すぎ笑)


この本で「物価高で最近は果物が高くなっている。代わりにグミを食べる人も増えた」とあって。ウソでしょ、フルーツの代わりにグミを食べるなんて世も末と思ったのですが、このフルーツグミがおいしくてまた衝撃(笑)。

正直、同じ論点や業界関係者のコメント、統計データの繰り返しで、本にまとめる文章としては整理不足や読みづらさも感じました。
あと、データはいいんだけどもう少し著者自身の視点や仮説も読みたかった。でもトレンドはなるほどと感じ、お菓子業界の人が社内レポートを書くにはかなり便利そうな資料だなと思いました。
グミに興味がある方、よかったらぜひ。
それでは、今日も最高においしい1日を!
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