フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

本当に便利な時代になりました…そしてプロの料理人とネイルに関する時代の変遷について。

「あなたの体の一番の自慢パーツは?」と聞かれたら、私は即答できる(いきなり何を言い出すんだ)。それは「手」。手の皮膚が丈夫、っていう意味なんですが、今日は「プロの料理人と手(爪)」の話をしたかったので・・・変な導入すみません。

ネイルとビジネスマン

ネイルは働く女性に必要か?私も一時はネイルサロンに通ったりもしてたんですが、手だけでなく爪も丈夫すぎて、ほぼ10年くらい24時間「素爪(ノーネイル)」で放置。でもビジネスシーンで相手がノーメイクだと一瞬ぎょっとするのと同様、ネイルも薄いピンクなど、多少はあった方がいいですよねー。

一方、「仕事で料理をする人とネイル」ってなかなか共存が難しい分野でしたが、現在は流れが変わってきているのを感じます。

色のついた爪では、料理がまずそうに見えるはホント?

私が食の業界で仕事を始めた約20年前、「プロの料理人とネイルケア」というのは決して交わらない分野でした。女性の料理研究家でおしゃれやファッションへの関心が高い人でも、ストーン付きやフレンチネイルが流行っても「ネイルを楽しむのは仕事柄あきらめています」とみなさん全員ストイックに“素爪”通し。 キッチン

それから20年たち、ジェルネイルやいろいろな爪周りの新商品が出て世の中のネイルブームはさらに加速。その流れは料理のプロにも広がり、昔はありえなかった、カラーを塗った爪で料理教室をやったり、料理撮影に応じたりする人、増えています。

私はそれで全然いいんじゃないかと思いますが…真っ赤な色や、デコレーションを盛って、キラキラの爪は料理をまずそうに見せますが、ヌードカラーなら全然問題ないですよね?カラーを塗る際は、必ず切って整えたり、爪の汚れを取ったりしてからやるので、指先を清潔にメンテしている証拠なのではと思う。

ネイル周りの進化がすごい

ちなみに、私自身もたまに料理講師をさせていただくことがあります。昔は、人前で料理する前は絶対にネイルは完全に落としていました。

ネイルサロンは、プロに色を塗ってもらうと一番安くて一回1500円〜2000円です。だいたい一週間しかもちません。月6000円かけても、料理教室の予定があるともっと短い日数で落とさなければならず、お金がもったいないなくなって結局年中「素爪」状態になったのですが…

最近、やっぱり少しはネイルを入れよう、なんとか自分で家で安上がりにできる方法がないかなとぼんやりAmazonを見ていて見つけたこれ…すごい!知ってます?

ネイルドライヤー

ネイルの専用ドライヤー。2,099円ですよ!これじゃなくても同じ用途の機械、いまいっぱい出てるんですが・・

ネイルドライヤー

ネイル塗ったら片手ずつ指先を入れて、タイマー30秒か60秒で自動で乾かしてくれるマシン。便利すぎる…涙 10年前、私がネイルサロンを一生懸命予約してプロに塗ってもらっていたときは、「機械で素早く乾かすドライヤーのサービスも、1回500円でお付けできますけどどうされますか?」と聞かれてよくお願いしてました。

すでに買って半年ぐらい、合計100回は使ってまだまだ持ちそうなので、家だと10円以下でできそうです(゚Д゚;) これ普通なの?いまの進化はすごいなあ…

「女の子はスッピンが一番」の伝統的男性心理と乖離する女子の爪愛

essie

さて、これが私の定番ネイル4本です。昔はもっと何倍も持ってましたが、いろいろあって、バカらしくなってこの4本にしぼりこみました。なぜバカらしくなったのかは、最後までお読みください。

essie 545 pink glove service

まず、「ほぼ生の爪と同じ色」のessie 545「Pink Glove Service」、

essie 358 cherry pop

「ほぼ生の爪と同じ色」で、上の545よりわずかに赤色よりessie 358「Cherry Pop」、

essie 501 au natural

「ほぼ生の爪と同じ色」で、ややパールがかったessie 501「Au Natural」。

essie ネイルカラー501 AU NATURAL 15ml
日本ロレアル (2009-12-24) 売り上げランキング: 63,956

もう一本ある強めの赤いシャネルは、大昔に買った廃盤で、夏にサンダルを履くとき用に使っているだけ。手には絶対使いません。手の爪には、上の3本のどれか2本を重ね塗りしているだけ。でもそれって「塗ってもほぼ生の爪の色と同じなんじゃないの?つまんないんじゃない?」と思いますか?でも言いましょう、世の男性は、

「ほぼ生の爪の色」以外のすべてのネイルアートを怖がっている(*´Д`)

のです。

数年前、一生懸命ネイルを盛ったり石を貼り付けたり、珍しい色を塗ったり、いろいろ工夫していた時代もありました。

しかし、たまたま2週間以上ネイルを塗り直せない長期の予定が入って、できるだけ部分的にはがれてもみすぼらしくない、一番上の545をサロンで二度塗りしただけときがありました(石などアートは特に取れやすい)。

その地味な545を塗っている約10日間、自分的にはまったく面白くなかったのに、衝撃的なことが起き…「浅野さんって実は手がきれいな方だったんですねー」と何人の男性(全部仕事関係ですが)に驚かれ、ほめられまして。

手をきれいに見せたいがために盛っているのに、盛らないときに絶賛されるのはどういうことかヽ(`Д´)ノ

という矛盾に気付いたのです。それ以降はこの3本だけ使用。2本目のessie 358「Cherry Pop」だけは、いま日本で手に入りにくいようですが、残りの2本はネットでも、LOFTやソニプラでも買えます(ネットの方が安い)。

ネイルドライヤー

地味なカラーは、素人が自分でなんとなく塗ってもそこそこきれいに仕上がります。さらにマシンで素早く乾かせば、サロンに行くのとほぼ同じ効果がタダで得られます。家では乾かすのが難しかったのよねー。今の時代、マシンも安く買えるから最高です\(^0^)/

ナチュラルメイクは勇気がいるが、ナチュラルネイルならわりと万人OK*

若い頃はいろいろ挑戦したいし、「無難に落ち着く」のは避けたいものですが、40代になると悟りが入って、むしろ効率的に、かつコスパよく最大の結果を得られる生き方が楽と実感します(笑)「スッピン風メイク」は似合う人がおそらく女性全体の1%もいないと予想しますが(目鼻立ちが生まれつきほぼ完成系じゃないと無理)、スッピン風ネイルはわりとみんな似合うと思うので、ぜひ高コスパネイル、おためしください<( )>