フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

休日の昼においしい「しいたけにゅうめん」/ストレスのたまる一人勝ち洋食店

いつも日曜日の昼はパスタが多いのだけど、今日はさっぱり「しいたけにゅうめん」を作った。
乾物のしいたけを戻し、その戻し汁としょうゆ、砂糖でしいたけを 甘辛く煮付ける。煮汁はとっておく。だし汁(湯4カップ+粉だし小さじ2)を煮立たせ、めんつゆ大さじ4 +しいたけの煮汁大さじ2を加えてスープに。
そうめん200gをゆで、器に盛り、スープを注いでしいたけをのせる。材料は2人分。
これだけでも結構おいしいが、冷凍のエビが残っていたのでそれを別ゆでし、 さらに半熟ゆで卵ものせた。全部盛りつけると、色が結構きれいに仕上がる。

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昨日の夜は、近所の洋食店でボリュームのある夕食だったので 今日は控えめにした。 「ストレスのたまる洋食店」とはこの店のことだ。あまりにもひどい接客のため。従業員みんなでは決してなく、 この店の「ヌシ」のおばさんの態度がかなり悪い。
しかしシェフの味はとてもいい。家で作る気がしない、でも遠出はしたくないときの使い勝手がとてもよいので、ちょっと困ったものだ(-_-)

「ムーン・バーグ」という鉄板焼きのハンバーグにマッシュポテトをのせ、 超半熟の卵をのせてオーブンで焼いたものなんかは、相当おいしい。 ハンバーグがジュージューいいながら客席まで運ばれてくるのに、 半分に切るとちゃんと卵がトロリと流れ出す。
タン・シチューも絶品。ドミグラスで煮込んだやわらかい牛タンの シチューも、ちゃんと鉄のグリルパンにのっかってくる。ガーリックトーストもパンチがある味だし、にんにくとバター、玉ねぎだけで炒めたガーリック・ライスもめちゃめちゃ旨し。
「今日はガッツリいっちゃうよー」という日には もってこいの洋食屋さんなのです。

そういう期待感を持って、店のドアを開けると無愛想なおばさまがどすんと構えている。ナイフやフォーク、グラスを持ってくるにしてもガシャっと置く。 何か質問をしようものなら「・・は?」か、「うちはそういうのはやってないんですけどね!」とひたすら不機嫌な返事しかない。料理はおいしいのにもったいない限りだなー。

でも食べたさ、便利さにまた行っちゃうんだろうなー。そういうお客さんでいつもそこそこ埋まっている。

もしこの店が、老舗洋食店の多い浅草や、京橋辺りにあったら誰も行かないだろう。でもこの辺は住宅街かスーパーしかなく、手頃なごはん屋さんが本当にない。「商圏一人勝ち」ってこの事を言うんだろうな-。