フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

かぼちゃのニョッキクリームソース/新作リースリングワイン試飲会@ドイツ大使館

先日作りました。
・かぼちゃのニョッキ クリームソース
・プチトマトのサラダ

ニョッキは、今通っているインストラクターコースの復習メニュー。 あまり料理を作り慣れていない、という人でも ニョッキの「生地作りと成型(こねて俵型にするまで)」は 案外スンナリできると思う。 ただ、ゆでるところが結構難所。

今回、先生に ①パスタのように「ゆで湯」をぐらぐら沸騰させる。 ②ニョッキを入れてから、かき混ぜたりいじらず1分ゆで、 浮いたらザルに上げる、 という手順をしっかり習って、やっとうまくできるようになった。

これをヘタにいじると、ぼわぼわしたすいとんのオバケのような正体不明のものができてしまうので、悲しい。かぼちゃ風味のもちっとしたニョッキと塩気のきいた生クリームソースは とてもよい相性で、おいしかった。

ただ、ニョッキは食べ過ぎると鼻血が出そうになるので 注意が必要。日本人には小皿に少量、がオツな量?

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おととい、ドイツ大使館の新作ワインパーティーに御招待いただいた。
最近、こういった大使館関連のパーティーにも少しずつ個人として 声をかけていただけるようになってきた。100~200人くらいは来ていただろうか。
いま書かせていただいている『エル・ア・ターブル』誌の編集長、エディターさんやカメラマンさんなど知り合いにもたくさんお会いし、色々お話して普通に楽しんでしまった。

会見が終わった後は、横に作られた各ワインメーカーのブースで 好きなワインを注いでもらう。 ドイツはやっぱり「リースリング」という辛口の白ワインが有名なので、 今回出ていたのもリースリング種が大半だった。

おすしや豚の角煮などもときどきおつまみで出たが、 さわやかで和食ともとてもマッチする。 ドイツのリースリング畑は、世界全体の6.5%もあるそうだ。

これも、ボトルはウィスキーのようだがワイン。 「アウスレーゼ」という、通常のワイン用のぶどうよりも さらに完熟させた選りすぐりのぶどうで作る、上等なワイン。 味も通常のワインよりもさらに深みとキレがあり、 アルコール度数は強いのだけど、スーッと思わず飲み干してしまうような 高級感のある味わい。

ワインはすべて新作。 こういったパーティーは飲み放題なのだけど、「飲みに来る」+「商売のネタを探しに来る」ことが 目的なので、最後の気持ちの部分はどこか冷静で、盛り上がることはもちろんあるが飲み屋のように酔っ払ってしまう人は、まずいないです。

そこで、十種類以上などたくさんの新作ワインを飲み比べたい人は、 酔っ払らわないように、注がれたものをすべて飲まず、 どこかで「捨てる」。
ひと口飲んで、後は各ブースにある「おけ」のようなもの (正式名があると思うのだが、わかりません・・)に ざーっとグラスから流し捨てる人がほとんど。

飲んだものを「口からおけに直接吐き出す」人も よく見る…正式なワインテイスティングでは 常識的なことだ。
しかしスーツをびしっと来た、美しい日本人のキャリアウーマン風の人が 突然、人前で口からワインをぱしゃっと吐き出すのを見ると、 内心一人で慌ててしまう。

あと、よく言う「口で含んで転がす」人を実際に近くで見ると、 これまた慌ててしまう… まるで小学生がタテ笛を吹くように、「ピロロロロ・・・」と音がするのだ。
もちろん、口の中にはワイン。いやはや。すべて正式なお作法なのですよ。 こんなことで驚いているようでは、まだまだフードライターの修行が足りん、と 自分にカツを入れるのであった。